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ときめき宣伝部

「今日は俺の1番の、お気に入りの場所へ

案内するよ!」


「ありがとうございます!」


(どうして、そんな場所に私を?)

疑問だらけの聖菜だが、今は嬉しい

気持ちの方が、勝っている。

車で40分程、走ると、その場所に

着いた。

そこには海が見えて、ちょうど夕陽が

見えた。

聖菜の住む所は、山と川だけなので

海を見た事がなかった。


「キレイ~」


「だろう?」


「俺は嫌な事が、有ると、ここに

来るんだよ!」


「先生でも、嫌な事が有るんですか?」


「谷田、俺も人間、有るよ!」

聖菜は、ずっと、その景色を見ていた。


「何時までも、見てられますね!」


「うん、好きなだけ見て、いいよ!」

長い時間、見ていると日が、沈んで

しまった。


「暗いから、そろそろ帰ろうか?」


「はい。」


(もっと一緒に、居たいな~)

と聖菜は思ってしまった。


「谷田、何処か行きたい所って有る?」


「う~ん。」

しばらく考える聖菜。


「あっ、そうだ、みんなで海水浴に

行きたいです。」


「5月に入ったら、ダッシュとか、みんなで

行くか?」


「はい、やったー!」


「それ迄、又ドライブに来よう。」


「はい!ありがとうございます。」

聖菜は顔が、赤くなるのが分かったが

回りが暗いので、良かったと思った。

帰り道、先生がコンビニでコーヒーと

ジュースを買ってくれた。

学校に着いてしまった。


(あ~もうお別れか~)

少し寂しい聖菜。

すると先生が


「少し話しようか?」

と、コーヒーを飲んだ。


(やったー!)


「谷田?聖菜でいいか?聖菜は向こうに

彼氏とかは?」


「えっ!いませんよ!」


「良かった~」


「えっ!」


「じゃあ、聖菜はどんな生徒だった?」


「そうですね~保育園からの仲良し4人で

何時も騒いで、泣く時も、笑う時も

一緒で、先生に怒られながら楽しい

毎日を過ごして、いましたよ。」


「良い友達が居るんだな?」


「はい!宝物です!」


「羨ましいな!」


「先生、先生は(どうして私に、優しく

するの?と聞きたいが、恐くて止めた。)


「どした?」


「何でも無いです。先生は地元の人

ですか?」


「違うよ、俺は埼玉だよ!」


「遠いですね!」


「実家は病院で、親の反対を押し切って

教師になったんだよ。」


「お医者より、教師の方が良かったん

ですか?」


「生死に関わるのは、辛いけど教師は

教え子達の成長が見れて、楽しいからね

本当は逃げてるだけかも。」


「聖菜の将来の夢は何?」


「今迄は無かったんですけど、今回

お父さんの病気を見て、看護士に

なりたいと思いました。」


「医者じゃ無くて?」


「うちは母子家庭だから、あまり親に

負担を掛けたく無いんで。」


「聖菜らしいな!」


「聖菜らしいって、先生には私が

どう写ってるんですか?」


「優しくて、健気で、真面目な

聖菜だと思ってるよ!」


「そんな良いものじゃ、ありませんよ!」

ハハハハと二人で笑う。


「じゃ、遅くなるから、今日は帰るか?」


「はい、先生ありがとうございます

本当に楽しかったです、おやすみなさい。」


「おう、おやすみ。」

聖菜は高ぶる気持ちを、抑えるのに

必死だった。


その頃

杉村先生達の寮では………

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