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私の大好きな先生と…先輩?(先生、私達は繋がってるよね、ずっと、ずっと)

第4話


「じゃあ、みんなバイバイ」

慌てて階段を、降りる聖菜。

バッタリと杉村先生に出会す。

「谷田、慌ててるな?」


「はい、バスの時間が有るんで

急いでます!」


「先生の名前、覚えたか?」


「今、時間無いんで、明日答えます!」


「当てたら、病院迄、送ってあげるよ!」


「先生、そんな事してる、暇無いでしょう?」


「車だったら、往復20分で行けるよ!

さぁ~名前は?」


「杉村先生。」


「偉い!送ってあげるから、さぁ

行こう!」

手を引いて連れて、行かれる聖菜。


(心臓が、心臓が。)


「あっ、ダッシュが居る!ちょっと

事情を言って来るから、待ってて。」


「はい。」

戻って来た杉村。


「さぁ、この車、どうぞ。」


「私、後ろに乗ります。」


「助手席で、いいよ!」


「でも彼女さんに、悪いですから!」


「ハハハハ、居ないよ!彼女。」


「じゃあ。」


車内で聖菜が

「ダッシュって、誰ですか?」


「あ~谷田の担任、達修って言いにくい

から、ダッシュ、いいだろう?」


「そうですね、仲良しなんですね?」


「うん、俺とダッシュと賢一先生は

同じ寮だから、プライベートでも

仲がいいよ!」


「何か楽しそうですね!」


「谷田、今度看病が無い日に、ドライブに

連れて行ってあげるよ!」


「えっ!」


「たまに休める日、有るんだろう?」


「はい。」


「着いたよ!」


「ありがとうございます!」


「じゃあな!」


「はい。」


(この先生、いったい何なんだろう?

まだ会ったばかりなのに!他の

生徒にも、そうなのかな?)

そう思いながら、何故か顔が、ほころぶ

聖菜だった。


「お父さん、今日の調子は?」


「……」


「声が出ないの?待って、ボード

作ってるから、文字を指さして。」

聖菜は、前もって50音順のボードを

作っていた。

これで、会話は出来た。


(本当に痩せて、骨と皮しか無いな!)


「じゃあ、お父さん又明日、来るからね!」

こんな毎日を、繰り返す聖菜。

身体は疲れていた。

唯一、兄が仕事の休みの時は、代わって

くれた。


学校に行くと、クラスのみんな共

仲良くなって、色々、話をした。

授業が始まる。

つい、ウトウトしてしまう聖菜。


「谷田、顔洗っておいで。」

ダッシュが優しく、言ってくれる。


「はい、すみません。」

聖菜が手洗い所で、顔を洗っていると

又、頭を軽くパンと叩かれる。

顔を拭いて、振り返ると杉村先生が

立っていた。


「看病、休める日、分かったか?」


「本当に言ってるんですか?」


「俺は嘘は、言わない。」


「はい、一応、明後日はお兄ちゃんが

行ってくれるので。」


「よし!その日空けとけよ!」


「はい。」

聖菜は眠気が、一度に飛んでしまった。


(あんな先生、見た事無いや、緊張

するな~)


当日が、やって来た。

放課後、杉村先生が


「ダッシュに言って、部活代わって

貰ったから5時に、俺の車の所で

待ってて。」


「はい、分かりました。」


(何を着よう?Tシャツにジーンズで

いいかな?)

着替えを済ませて、慌てて先生の

車の所に行くと


「遅いぞ!」

と、もう先生は待っていた。


「すみません。」

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