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告白

「聖菜、今日は日曜日なのに、何処にも

行かないの?」


「うん、哲治は?」


「俺、隣町の友達と、遊びに行くけど

聖菜も行くか?」


「ううん、外を眺めてる、ありがとう。」


「そっか~じゃあ、行ってくるわ!」


「行ってらっしゃい。」

聖菜は、ずっと外を眺めていた。


(あれ?あの車?)

家の前で、車が止まった。


(先生!)

聖菜は外に。出た。


「先生!」


「聖菜、日曜日なのに家に

いたんだ。」


「はい、外を眺めてました。」


「前に言った、好きなもの食べに

行こう!」


「はい!」


「聖菜、何処に行きたい?」


「私、この辺分からないんで

先生に任せます!」

二人は、少し離れた所に有る

喫茶店に着いた。


「聖菜、レストランの方が

いい?」


「ううん、ここで、いいです、」


「さぁ、何でもどうぞ!」

メニューを見る聖菜。


「先生は、何を頼むんですか?」


「俺は、コーヒー。」


(大人だな?私コーヒー飲めないし。)


「俺に合わせ無くて、いいよ!」


(え?透視、できるのかな?)


「じゃあ、クリームソーダで。」


「他には?」


「いや、これだけで充分です。」


(先生の前で、パクパク食べれ

無いよ!)


注文した商品が、来た。


「わっ!このクリームソーダ

クリームが、ソフトクリームに

なってる!」

嬉しそうな聖菜。

それを見た杉村は


(素直で可愛いいな)

と思っていた。


「そんなに嬉しい?」


「はい、私ソフトクリーム

大好きなんですよ!」


「俺と、どっちが好き?」


「え?」


(恥ずかしい、でも答え無いと!)

聖菜は、小さな声で


「先生。」


「聞こえない、もう一回!」

と笑う。

聖菜は、大きな声で


「先生」

と言って、ハットした。

店の、お客様が、こっちを見ている。


(恥ずかしい、もう顔が真っ赤だよ!)

先生は、こっちを見ている。


「俺もコーヒーが好きだよ!でも

聖菜の方が、好きだよ!」


「本当ですか?」


「本当!」


(嬉しい~幸せ)


「聖菜が20歳に、なるまで

待ってるよ!」


(何?今日は先生、どうしたの?)


「絶対に待ってて、くださいね!

約束ですよ!」


「うん、約束な!」


(今日のクリームソーダは

今迄で、一番美味しいよ!)

先生との時間は、あっという間に

過ぎて行く。

明日も、又会えるのに寂しい。


「じゃあ聖菜、又明日な!」


「はい、又明日、さようなら。」

聖菜は車が、見えなくなる迄

見送った。


(今日と言う日は、絶対に忘れない!)

嬉しい1日だったのだ。

これから、二人に試練が待って

いるとは、考えもして、いなかった。


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