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茶うさぎから白うさぎへの手紙 2022  作者: メラニー
3月
61/365

61 祈りと面白い話

 こんにちは。


 SNSで「(二次創作において)原作で死んだキャラクターが“もし生きていたら”の世界線をリクエストされることが多い」という話を目にしました。

 その方は空しいだけだから、書きたくないという内容でした。


 確かに色々想像してみたのだけれど、生きていた頃の事を創作するのとは毛色が違う。

 どんなにいいお話で「あー、良いお話だった」と読後感があったとしても、結局死んでいないけどね、というトドメが刺さる。


 私も原作や公式設定に準じたお話がもともと好きだから、その気持ちは分かるなぁと思ったのですが。腰かけくらいの作品なら出来るけれど、性格形成をしたのはこの作品です!と言いきれるくらいの作品だった場合は、無理だろうなぁと。

 それを踏まえたうえで……それでも もしもの世界を考えた時、一名だけもし生きていたら、を想像してしまうキャラクターがいた。 


 そう思った時、前にどこかで目にした「二次創作は祈り」という言葉が浮かんで来た。


 あぁ、確かにそうだなぁと。これの事だったんだ、と。

 二次創作は願望でもあるけれど、公式で叶わない事を叶えるためや、キャラクター達を幸せにしてあげたいという祈りなんだって。

 二次創作なら絶対にありえない、ドキンちゃんと食パンマンもカップルにできる。(やなせさんが正式に、ばい菌だからありえないと宣言している)ファンは幸せにしてあげたいんだよなぁ、絶対に叶わないから。切望しても神は答えは出している。

 これが二次創作の神髄なんだなぁと、やけに深いところまで心に落ちました。


 そう思うと、死んだキャラが生きている未来を創作してほしいという思いも、仕方ないよなぁ……。もちろん、創作する側はしたくない事はする必要が無いのだけれど。

 

 私は「祈り」であるという想いはまでは、まだ乗せて書いていないかもなぁ。面白い物が書きたいという思いで書いていたから。

 二次創作も奥が深いなぁ……

 いや、二次創作だけではなく、創作自体「祈り」だな。

 私はオリジナルは祈りの部分が大きい。


 ん?……あーーー、そうか。

 私は逆だったのかもしれない。


 ちょっと前に読んだアドバイス。

 物語を書く時は、それを読んだ人が書くであろう感想がどんなものなのかを予測できる物語を書くことが大切だというのを見た。

 まさに私はそれをしていて、二次創作を書いている時、まさにそれを想像しながら書いていた。そして予測した通りの感想を貰った時は嬉しかった。感想で良かった点としてあげてもらった事を意識して書いていたから。


 「面白いお話を書く」というのはそういう事で、感想どうのは関係なく、ただ祈りを込めて書くことが許されるのが二次創作なのかもしれない。いや、非商業創作と言った方が良いのかな。

 感想を書きたくなるくらい心が動いた部分を意識してお話を作ったら「面白い」を凝縮したお話になるよなぁ。


 そのアドバイスは人気作品の感想欄を読むことをお勧めしていた。

 商業的に成功しようと思ったら、そういう努力が近道なんでしょう。

 書き始めは「こんなお話なら面白い」と読者目線で始まる事があるだろうけれど、書いているうちに創作者になってしまって目線が迷子になる。何が面白いと思っていたのかという、言語化できない繊細な何かをそうやってつなぎとめるんだなぁって。


 祈りは内へ向き、面白い物を書くという事は外を向いている。

 やっぱり、オリジナルと全く違うテンションで二次創作をやってみて良かった。


 と言いつつ、今日もずっとアイロン・ミシンと対峙していたのですが。


 ある程度作り終わったら、オリジナルが書きたい。というか、直したい……

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