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茶うさぎから白うさぎへの手紙 2022  作者: メラニー
12月
354/365

354 気分はもう

 こんにちは。


 クリスマスの納品も終わり、私はお正月の物は作らないので、もう春の事を考えてします。

 不思議なもんで、めちゃくちゃ寒いのにお正月が過ぎてちょっとしたら春物が気になるんですよねぇ……あの心境は何なんでしょうね。洋服の色もこっくりした色からパステル調の明るい色を着たくなる。冬らしくファーが付いていたりダウンを着ていても、色だけは春、みたいな。


 もう私の次の納品は年が明けてからになるから、作るのは春物かぁ~と思うのだけど、感覚はなんとなく思いだせるけれど、自分の今の感覚をそこにフィットさせるのを深層意識で拒否してしまっている。

 だって、リアルの私はまだクリスマスも迎えていないのだから。まだモスグリーンとかボルドーとかマスタードイエローとかを着たいのだ。

 企業で商品開発をしている方は、季節とか気温とかと感覚の乖離で、体の代謝とかホルモンバランスなどが狂わないんだろうか。すごいもんだなぁ……。


 とか言いつつ、春にはお出かけ関係の物が欲しくなる傾向がある気がするので、バッグでも作ろうかなぁ~と。出来るだけ温かい所で作業できるように、かぎ針が良いかも……と思って、糸を引っ張り出してきて、色々と見ているのだけど(かなりの量の糸がある)春を意識して考え始めると、嫌でも感覚が年明けになってくる。

 もう私の体内時計は何となくバレンタインデー前の状況になってしまいました……


 なんだろう、この損をした気分。何も損していないのに。くすみカラーのパステルっぽい色を並べて、色々と想像しながらやっています。

 実は梅雨ごろのイベントの相談もされていて、その頃に間に合うように材料もそろえ始めているし……もう私の中で色んな季節が同居してしまっていて。

 

 思えば企業はまだ部署が分かれているからまだマシだろうけれど、ネットのハンドメイドショップを人気店にしている作家さんは、脳がいくつあるんだろう。企画・製作・宣伝・梱包・発送・会計。あと、商品撮影に画像編集、在庫管理も。全部脳の使う部分が違うんですよねぇ。

 春になった瞬間にミモザのアクセサリーが並んだり、桜になり、水玉モチーフになり、涼し気な夏デザインになる。もうそれは、みんなが示し合わせたかのように。

 商品の説明文も、売り文句も、ラッピングも全部一人で。本当に凄い。眼鏡ふきのクロスとか発注して作ってもらう商品も、時期に合わせて発注して、別でパッケージのデザインを考え、寸法を合わせて印刷してカットして商品をセットして。仕上げるまでの過程が楽しいと思う事も在るけれど、一つの作業にずっと集中し続けられたらどれだけ脳が楽か。パッケージ作業はめちゃくちゃ時間かかるし。

 その上、次の作品を作り始めても、現在売っている物の宣伝も怠っては売れないし、自らイベントや駅ナカの催事で売っている方もいる。どれだけの脳があるんだ……


 私はそういう意味では器用では無い。何役もやっている作家さんのこと、本当に尊敬します。

 コンビニのバイトをしている留学生は、本当はものすごく優秀なんだ!みたいな話をよく聞きますが、じつは駅ナカとかで売っているハンドメイド作家さんとか、自分で育てたお野菜を販売している農家さんとか。本当すっごく有能な方だと思いますよ。切り替えが出来て、時間の使い方もうまい人。


 まぁ、人を羨んでいても春物のバッグは出来ないので、明日も引き続き頑張って作る事にします。今頭の中にあるデザインにすると、またもや、ものすごく手間がかかりそうだなぁ……。簡単にはお金儲けは出来ないという事ですね、





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