35 オリジナルに戻ってつまずいている事
こんにちは。
オリジナルに戻って書き進めている訳ですが。
やっぱり筆が進まない……
サラサラ~と書いてしまう感覚は二次創作でつかんで、まだその感覚は残っているのですが、責任感がサラサラ~とさせてくれないんです。
なんなんですかね。
やっぱり二次創作は、オリジナルキャラを出さない限りは、キャラ同士の関係性が確立されているで「こうなったら助けるだろう」とか「これは冗談だと分かってくれるだろう」みたいな、書かなくてもそこにある絆みたいなものが確立されているのですが、オリジナルとなると、そういう関係性をまず作らないといけなくて、そのシーンがどこまで書けば納得感があるのかとか、共感してもらえる程度なのかとか、その辺りのジャッジがすごく難しいと感じています。今のストップはそれ。
私が大好きな漫画に「からくりサーカス」があるのですが。もうこれと同作者の「うしおととら」は世界共通の教科書にすればいいと思っているくらいのバイブルです。大学であった公演を聞きに行くくらい藤田さん大好き。
このからくりサーカスで、不幸な生い立ちの主人公がとある村に修行に行き、幸せな暮らしを体験するターンがあるのです。全体の話がすごくヘビーなので、そこだけがものすごくホワホワしていて、浮いているというか……生温いとも言えるお話で、実際、連載時は賛否両論だったと思います。主人公が体験する普通の子が普通に体験するだろう、友達が出来るという事も学校へ行くという事も、全ての平凡な日常が幸せすぎるお話。
しかし、そこからの大切な繋がりを持った人たちが人質になるような最悪の流れや、主人公の成長や、全てがその後に納得のいく繋がりをしていて圧巻でした。
完結した後でこそ、あの少し生温い日々が大切でキラキラしていて、あの幸せなお話が無いと成り立たないとわかる。大好きなエピソードばっかり。
これを出来る作家さんは本当にすごいなぁと思う。
私は凡人だからなぁ……何処までしたらいいのか、正解が分からなくて悩んでいます。
お話はスピード感を持って進めたいけれど、丁寧にも書きたいし、納得感が欲しい。それがどのラインなのか。
もともと日常ほのぼのストーリーを求めて、寄って来た読者なら耐えられるんだろうけれど、そうで無い場合って、数少ない読者を失くしてしまうかもしれない。
ベルセルクも……三浦さんは天才だから上手にお話を作っているなぁって感嘆する。
黄金時代も毛色が違うんだけど、読者をミスリードしながら、全体の話の根幹を作っている。
しかもキラキラしているもんなぁ……この後、キラキラはシールケが出てくるくらいまでキラキラしない。
天才って、ほんと天才なんですね……もうどこまでも凹むわ。凡人に生まれて。←
しかしながら、メイシアは完結させたいので、悩んで悩んで悩みぬいてノロノロでも完結させますが。
いろんな作家さんがいて、そのお話の分だけこのような悩みがあるんでしょうね……




