332 エロ話
こんにちは。
そう言えば、先日懐かしのバンドメンバーがそろった時、帰りにお茶をしたのだけれど。近況報告がひと段落すると、会っていなかった間どんなことが有ったかとか、そういう話になる訳で。
私は何の気なしに、前の年末から年始にかけての二か月間くらいは、毎日小説を書いてアップしていて、書いたことが無いお話が書きたかったから“ちゃんとエロいお話”を書いたよ、と話した。私の中でそれは、飯盒炊爨したことが無いからしたよ、とか、ボルダリングしたことが無いからしたよ、くらいのレベルの話だったのだ。
だけれど、急に男性2人が居心地悪そうになり出して。でも私はまだ、その空気が変わった事をさほど気にしていなくて、彼らが苦し紛れに「ちゃんとって……(どういう事?)www」と聞くので「がっつり濡れ場のあるやつ」とこれまたあんまり気にしないで答えてしまった。
いや、本当に悪気はないのだ。その辺りで「あ、こういう話は一般的にはアウトなのか?」と思いだして、話をどうにかライトな状態で早く切り上げようと「官能小説を読んだことが無いから、昔タモリ倶楽部でやっていた官能小説の回を思いだしながら書いた」と言うと「あいみょんが出てたやつ?あー、でもそれ、春画だっけ?」と返して来た。予想外の返しだったので「お、見てる上に覚えている人いた!」と嬉しくなってしまって。テンションが上がりついでに勢いづいて「春画も官能小説もゲストだったよ。ほんっと、エロいシーンを書くのって大変で、場面が変わらないし物語が進まないのに、動きや感情をたくさん書かないといけないし、淫語っていうの?言葉もいちいちエロい言葉に変えないといけないから大変で……」とベラベラ話し始めてしまって。
男性二人で「官能小説読んだことある?」と聞き合って「無い」と言っているから「小説は男性向きでは無いんじゃないかな?男性と女性の脳の違いで……」と、コース料理とどんぶり飯の話をしてしまう所だった。そこはまぁ、何とか踏みとどまったからセーフだけれど……あ、はい。反省しています。
こういう話は、日曜日で人の多い都会のオシャレなカフェで話す事では無いんですよね……これだから、物書きオタクは。
でも言わせて。一度エロを書いて欲しい。理解して欲しい。
一度足を踏み入れたなら、何がエロいのか、TPOにおけるエロのボーダーラインが分からなくなるから。もう何もエロくなくて……。
というか、話したい事はエロの話では無くて、エロと言う状態を文章で伝える苦労が話の本質なのです。でもそれを伝えるのに、ちょっとしたエロを口に出さないと状況を説明できない。……ととのつまり、そもそもがアウトなんですよね……。
私の知り合いがカメラマンをしているのですが、肌色の多い写真を撮る事も多いみたいで、布の少ない衣装もめちゃくちゃ多いそうで。そうなって来ると、どこまで露出したらエロいのか麻痺して分からなくなってしまって、逆にちゃんと布の多い衣装の方がエロく感じると言っていた。
わかるわぁ~(最後のはちょっと分からないけれど)
布の少ない衣装が日常過ぎると、それが普通になるんだろうなぁ。私はエロいと言うより、風邪ひきそうって感想だけれど。あと、焦るからタイムラインに流さないで、という感想しかないけれど。
私は髪を切りたいと言い続け、現在お尻まで伸びてしまったのですが……ヘアカタログなどに載っているロングヘアのサンプルを見ても、ロングに見えないもんなぁ。ロングって腰くらいからがロングだと思うんですよねぇ。胸のあたりでロングだし、なんだったら鎖骨あたりでもロングと言われる。今は細分化されて、セミロングなんて言葉が定着しているけれど、昔は肩を過ぎればロングと言われていた。ほぼずっと髪が長い人生だから、もう世間一般の基準と合致させるのはムリなんです。腰より長いのが日常なので。
一度エロいって何?と思ってしまったら、もうお終いだなぁ……。エロい話をしたいわけじゃなのに、ボーダーラインが取っ払われてしまっているから、知らないうちに進入禁止エリアに足を踏み入れている。
仲が良い人たちの前だったから、事なきを得た(?)けれど、他では絶対しないように気を付けないと。
エロって本来は、とてもプライベートでデリケートで、センシティブな事ですもんね。大っぴらに見せることが無い秘密がある部分。隠しておきたい部分。
……気を付けよ、




