327 言えない事
こんにちは。
長年、エッセイを週刊誌に連載している作家さんがオススメエッセイの紹介する番組を見たのです。録画で見ているので世の中の流れより遅れていますが。
プロじゃないとはいえ、エッセイを書いている人たちにはあるあるの内容だったのではないでしょうか。
「毎週書いているとネタも尽きるし、面白くない週だってある」本当にその通り。もうそれは仕方がない。読者には今日は当りの日だな、外れの日だな、と思ってもらうしかないのだ。
「書くことが無い時でも書く」本当にその通り。書けないからと言って書かないという選択肢が無いのです。(まぁ契約もしていないから、書かなかったらいい話ですが)
とどのつまり……、私はプロでもないし週刊でも無い。日刊です。かなり生暖かい目で見てください。←
ところで、先日のスタジオで撮った映像を共有してもらったので見たのですが……。多分、ライン撮りをしているので、私が個人的に録音をして音源とはまた違う感じで。
ライン撮りというのは、ボーカルだとボーカルが使っているマイクからの音、ギターやベースだとアンプから出て来る音、キーボードはメインスピーカーから出て来る音、ドラムは、各太鼓に設置されたマイクからの音、と言うように、別々で集音したものを一つにまとめるのです。私がしていた、部屋全体の音をまるっと録ってしまうのとは違って、それぞれの音がつぶだって聞こえる利点があるのですが……粗が目立つ。丁寧に音を整えてミックスしている訳ではないから、空気感(音が混じっている感じや空気が震えている感じ)が無くて寒々しく聞こえがち……という部分もあります。
それを聞いて絶望ですよ。
歌ものバンドをやっている楽器隊の方々がもし読んでいたら、頭の片隅に置いといて欲しい。ボーカルは爆音の中では実力を発揮できないのです。どんなにボーカルの声をスピーカーで本人に返したとしても。
今、やっているバンドはギターがいないから、音数が少なく、聞こえてくる音の厚みも音量的にも薄いのです。だから、歌いやすくて失念していました。
同窓会バンドはボーカル・ギター2人・ベース・キーボード・ドラムのフルメンバー。音の厚みがヤバい。しかも部屋が狭かった。そしてそのうち一人が爆音ギター。そのうえ部屋が狭いから、そのギターのアンプが私の方を向いているのです。
どうしても楽器の音に負けないように歌わざる得ないので、繊細な歌い方や、音程を合わせる事が二の次になってしまう。
だったら音のボリュームを下げる様に言えば良い、と思うでしょ?これでも言っているんですよ。
全体の音を聞いているのはボーカルだし、お客さんがいないその部屋で混ざった音を必要にしているのはボーカルだけだからベースが音が大きいとか、キーボードの音をもう少し大きくしてほしいとか、そういう自分好みのバランスをとるのです。もちろんその日も、ギターの音を小さくはしてもらいましたが……限度があるんですよ……
もしこれがプロを目指しているバンドだったら嫌われようと言いますが、みんな楽器で音を出したくて集まっているバンドなのです。家で練習をする時はイヤホンだったりヘッドホンだったり、すごく小さな音に絞って……中にはアンプにすら繋がないで音を出さずに練習をして、スタジオでやっと大きな音を出すのです。なので音を出す事を楽しみで来ているメンバーに、もっと小さく!なんて言えないのですよ……
小さくと言っても限度があって、基本的にはドラムの音が基準にはなりますが。ドラムは音量を調節する事は出来ないので。それでも他の楽器が少し音を絞ってくれるだけでボーカルは歌いやすくなる。爆音の中だと、自分が出している声を良く見失うんですよ。そうなっても良いように練習はしているのですが。
回避するには、きっと大きな部屋だとやりやすかったんでしょう。アンプと距離をとって歌えたら、楽器の音と張り合わないで歌えたのだと思う。
練習もカラオケだからなぁ。日ごろのバンドも音圧が薄いし。久しぶり過ぎて、本当に忘れていた……
久しぶりの事をするってすごく怖い事だなぁ。初心に帰りますね。
という事で。これを読んでいる歌もののバンドで楽器をやっている良い子のみんなー!スタジオに入った時は、自分では小さいかな?くらいのボリュームでテストの音出しをしてみようね!おねーさんとの約束だよ。小さかったら、ボーカルが音を大きくしてって言ってくれるからね。
ボーカルの歌を今日はなんか下手だな?と思った時も、何も言わずに自分の楽器の音を絞ったり、アンプの向きを変えてみようね!良い子の約束だよ☆
はぁ……また年始に集まれるだろうか。リベンジしたいなぁ。




