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茶うさぎから白うさぎへの手紙 2022  作者: メラニー
11月
321/365

321 衝動

 こんにちは。


 イケナイ虫が騒ぎだしてしまい……また、やらなくちゃいけない事を放っぽりだして、アウトフィットの着物を縫っています。


 なんて責任の生じない未知の作品を作るのは楽しいんだろう~!


 作ってみたいなぁ~とはずっと思っていたのですが、それを始めると何もできなくなる……と思って、もし時間があったら作れるように、と違う必要な材料を買いに行ったついでに和柄のちりめん生地を買ってしまったのが運の尽き。手元にあると好奇心を止める事が出来なかった。


 出来るだけ材料費をかけないで、家にある端切れで……と思っているのに、もっとちゃんと本物っぽくしたいという欲求も止められなくて、今日もグレードアップするために必要な材料をたんまりと買いこんでしまった。……私は一体何をやっているんだろう。


 でも、洋服のことばっかり考えていたから、和服を作るのが新鮮で。できるだけ表に出る部分は手縫いでふっくらさせたいから、ミシンを使う部分も少なくなり、余計に時間がかかる。振袖だから帯は、金糸なんかを使っている織物にしたいのだけれど、本格的な生地屋さんまで行かないと金襴は売っていてないから、刺繍するか……と考え出してしまって、それも時間かかるだろうなぁ。まだ着物を作っている状態だから、帯にまで手を出していないけれど。

 洋服も手間がかかるものだけれど、こうやって作ってみると、和装の手間や必要な付属物の多さと、かなり高レベルに仕上げないと陳腐に見えるという事がよくわかる。

 洋服は立体裁断で、和服は平面。だから裁縫の技術的にも下に見られがちだけれど、そんな事はない。技術が追いついていないと、全体のバランスが崩れるのだ。和服の形も長い歴史の中で、よく考えられているなぁ~と思う。脇の下の隙間の身八つ口だって、考えられたてバランスの良い寸法なんだなぁと、作ってみて初めて分かる。


 当たり前だけれど型紙が無いから、ゼロから自分で失敗しながら作っているので、時間もかかるけれど、こういう発見がある事は良い事だ。めちゃくちゃ、厄介なんだけどね(汗)

 つくり方も、探せばドール用の着物の作り方を紹介しているサイトがあるけれど、サイズも着せる人形のサイズも違うから、結局見ないままで作ってしまっている。


 この前友達に会った時(お互いに荷物を少なくしたいから持って行かなかった)「早くぬいぐるみを引き取ってくれないと、付属品が増える一方だから、早く引き取って」と言ったのだけれど、それは私のさじ加減だと言われて。いやいや、いやいや。さじ加減で、調節できるようなら、こんな事にはなっていないのです。これは病気。衝動。作ったみたいという欲求を止める手段は「ぬいぐるみが手元にないから作れない」という状況しかないのだ。


 だから、はやく修羅場をやっつけてくれよ~!と思うけれど、今は絶賛振袖を作り中なので、急に明日会おう!と言われても困る←


 困ったものだなぁ、この病気。




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