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茶うさぎから白うさぎへの手紙 2022  作者: メラニー
11月
316/365

316 裏地論

 こんにちは。


 明日は天気が崩れるようで。案の定、すでに絶賛ひどい頭痛中です。人間のセンサーって本当に凄いなぁと実感する。……もう少し鈍感でもいいのになぁ。

 その雨で季節が一つ前進するそうで。本格的に寒くなって来るのかと思うと気がめいります。

 

 そういうば裏地の話ですが。アパレルデザイン関係の方が、日本人は裏地が付いていないと売れない事で有名で、海外ブランドも日本用に裏地をつけるらしい、と教えてくれました。

 私も日本人は裏地崇拝があるって先生から聞いていたなぁ~と思い出した。裏地が無い物を裏地があるものよりもランクが下だと位置づけてしまう習性が日本人にはあるらしい。洋服だけじゃなくて、バッグでもポーチでも、なんだったらティッシュカバーみたいな布雑貨でもそういう流れがあるかもしれない。


 そういう裏地があるものがランクが上、無い物は下と無意識に思ってしまうのは、洋装が日本に入ってくる前からの根深いものじゃないかなぁ?と。海外で、そういう上下の価値観のすり込みが無いのなら、洋服というものが日本に入ってきた時に、そのままその価値観も輸入されていたはず。


 ではなぜそうならなかったのか。勝手な私の想像だけれど、着物のあわせひとえの価値観がそのまま洋服に繁栄されているのかな?と考えてしまう。

 昔は既製品の着物なんてものはなく、呉服屋さんで反物を選びあつらえてもらう。作ってもらわないような場合でも、自分や家族が反物から作るのが一般的。その時に表地の反物に合せて、自分で裏地を必ずセットで選ぶのだ。

 チラリと見える裏地の色で、オシャレや色気を表現するのが日本人の美意識だった。同系の色で選ぶのが普通の所を、粋な色の組み合わせにしたりして、おしゃれ上級者をアピールする。赤なんて使ったら色気があるとか遊び人だとか、ちらりとしか見えない裏地に日本人はすごく注目をしていたという証拠。


 基本的には単は夏場に着る着物だからランクを低く設定するのは間違いかもしれないけれど、お金が無くて裏地が付けられない人も有っただろうし、古着を使って肩身が狭い思いをする事も有っただろう。それに、単は夏しか着ないけれど、袷は秋・冬、春、初夏と着る期間が長い。殆ど袷の着物で生活しているのだ。

 そういう何となくの雰囲気が、和装から洋装が主流になって久しい令和になっても、一枚モンはランクが下という価値観として残ってしまっているんじゃないだろうか。


 こういう歴史的に根深すぎて、絶対払拭(ふっしょく)できない系の問題は戦っても仕方がないんだよなぁ。あーあ……


 


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