表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
茶うさぎから白うさぎへの手紙 2022  作者: メラニー
11月
305/365

305 揉め事

 こんにちは。


 SNSを見ていて「それは間違っている!」と攻撃している状況をよく見かけるのですが。

 確かに印象操作をしようと、わざと悪い情報を流したりしている人もいるのだと思うのだけれど、そうではない人もいるのになぁと。

 

 正反対の真実がそれぞれにあるような事を言い争いをしても、結果はどちらも真実だから、片方だけが正しいという事が言えない。

 例えば小学生が「みんながもっているから、同じものを買って!」とねだったとして、親が本当に世間で流行っているのか?とネット検索をして、流行っているという事実が見つからない場合「子供が買って欲しいから、みんながもっていると大げさに言っているだけ」と判断して買わないかもしない。でも子供は小さな限られたコミュニティーの中で生活しているから、クラスや習い事での友達が数人持っているだけでも「みんな」という表現で間違いはないのだ。


 実際に、年配の方の集まりの中で周期的に双眼鏡や単眼鏡が流行る事がある。他の地域では流行っていないのに急に流行り出して購入者が増える。理由は簡単で、バードウォッチングが流行る周期があって、仲間内で「○○さんがもっていた」「あのお店に売っていた」という情報が流れたりして急に売れるのだ。他ではそんなに大ブームになっているという事も無いのに。


 小さな世界での話題や常識を知らずに、大きく報道されているとか世界の常識のように話す人がいたとしても、その人の周りでは本当にそういう状況かも知れないし、熱量を持ってそれを伝えた人が近くにいたのかもしれない。

 しかしマクロで世の中の流れを追っている人や、その道に精通している人にとっては「嘘」になってしまう。「嘘」判定をしてしまうと、正義が牙をむくことがあるから、そこが怖いなぁと。

 どっちも嘘をついていないから、どちらも折れる事が出来ないし、炎上する一方。そして結局は数の暴力になり、正義の旗色が強い方が相手をボコボコにしてもいいという空気になる。

 お互いにどうして違いが生まれてしまっているかを理解しようとする努力が必要なのに、気持ちが攻撃モードになっているから止まらない。


 中には冷静な人もいて問題点をあぶり出していたとしても、ヒートアップしてしまっている状況で間違いを認めて訂正するのは難しくなっていたり、そもそも冷静な人の声が届きにくいし拡散もされにくい。


 人は揉め事に自ら寄って行ってしまう性質の人の方が多いみたいだからなぁ。

 自分とは違う考えの人を理解することは難しいけれど、その人の真実も一応は認めてあげる努力が必要なのになと、そういう場面に出くわすといつも思う。真っ赤な嘘であるのがどうかを冷静に精査するのはその後の話。勘違いなのか、悪意なのか。

 なんだか沸点が低い人が多いよ、ほんと。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ