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茶うさぎから白うさぎへの手紙 2022  作者: メラニー
10月
291/365

291 カレーライス

 こんにちは。


 今日家でカレーを食べていて、ずっと忘れていた事をふと思い出しました。私は小さい頃、カレーが好きでは無かったなぁと。今は好きなんですけどね。


 そこから、先日見たテレビでのタレントの言葉が蘇りました。その方はコーヒーと牛乳を別々に口に含んで飲むのが最高に美味しいそうです。カフェオレで飲まないで別々で飲む。

 そう言えば私もそれだったなぁと、思ったのです。カレーの話ですが。

 私は結構大人になるまで「カレーライス」と言うように同じ皿に盛られて食べたり、混ぜて食べるのを出来るだけ避けていて、別のお皿に盛って、スプーンの上で小さなカレーライスを作って食べるのが好きでした。そうするとカレーも食べる事が出来たのです。

 なのでタレントさんの言う事はなんとなく分かる。私も別々カフェオレを一度やってみたいなぁと思った。期待できる。


 それから、よくよく昔の私の味覚について考えるのだけれど、私は子供の頃、気が付いていなかったのですが「単調な味の濃い食べ物」が苦手だったのです。蒲焼も長い間食べられなかったし(鰻の小骨で口が痛いと言うのもあった)ビーフシチューもあんまり好きじゃなかった。そう解釈すると、私は今でもソース味のものが、嫌いじゃないけれど好んで食べようとは思わないのが納得できる。それもこれなんだろう。例えば、お好み焼きや焼きそば。

 でも食べ方を工夫をすれば好きなのです。混ぜきっていない辛子マヨネーズをディップしながら食べたり、白菜キムチを乗せて食べたり。鰻は山椒で、ビーフシチューはトマト缶で酸味、赤ワインで酸味と渋みを足す事で好きになった。そしてカレーは、今は混ぜて食べることも出来るのだけど、うちのカレーが小麦粉ルーを使わないスパイスとトマトとヨーグルトがベースのカレーになったことが大きい。そして今でも欧風カレーは殆ど食べない。


 子供のころから、白ご飯とカレーが口の中で初めて混ざる事によって味に変化が出来る様に、飽きない食べ方を選んでいたんだなぁ~と、今さらながらに関心をしました。

 あと、甘味やうま味だけでは単調になるところに苦味・酸味・辛味と、一番偉大なのは酸味は一口ごとに変化をくれる味なんだなぁ~と。


 現在の私は、たまには濃い味のこってりもいいのだけど、出汁でさっと煮たような素材の味が分かるものが好きなんですよね……。BBAになったからか?とも思っていたけれど、以上のことから推測するとそれはきっと子供の頃からなんでしょうね。

 その頃「すぐにおなかの一杯になるものは嫌い」と思っていたのは、これでしょう。幼い私は言語化できなかったのでしょう。

 唐揚げとかパスタも好きでしたが……いまだにクリーム物のパスタや唐揚げにスイートチリソース系を絡めたものはあまり食べないですし……。野菜もそのままか、お酢とペッパーだけで食べるし、フライにもソースはかけない。お豆腐もお醤油はかけない。


 味覚って、子供の頃に決まるものなんだなぁ。三つ子の魂百までって良く言ったものですね。

 ふと、思いもしない事を脳は思い出して解明するものだなぁ。カレーを食べていた時、私の脳はデフォルトモードネットワーク状態……無心で食べていたんでしょうね(笑)



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