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茶うさぎから白うさぎへの手紙 2022  作者: メラニー
10月
278/365

278 ハロウィン回想

 こんにちは。


 はぁ。冬がそこまで来ている。予報通り今日から寒い。

 暑いの得意なのだけれど、寒いのは大の苦手で。今年も冬がやってきてしまうんだなぁ。その前に秋だけれど、秋の夜も寒いのが苦手な人からしたらもう冬なのだ。


 今日、買い出しに出かけると雑貨屋さんなどはハロウィン一色だった。

 あのオレンジ色を見ると、この季節がやって来たのかと不思議な気分になる。待ち遠しい様な、何もない様な。

 テーマパークに行くと、ハロウィンである事の必要性というかイベント性?お祭り騒ぎ、を体感できるのだけれど、仮装して渋谷に繰り出すわけでもないので、私にとってのハロウィンは街のディスプレイがカボチャになるだけの目で見る風物詩といった感じで。


 昔、ちょっとした知り合いが渋谷の外れで飲食店をやっていて、そこでハロウィンイベントをやると言うので誘われたのだけど、結局私は行かなかった。というのも、仮装して集まって……そして?と思う自分がいたから。まぁ、移動代やら宿泊代にコスチューム代など、かかるコストと釣り合わなかったという感じだろうか。もっと近くでイベントがあったなら行ったかもしれないけれど。

 でもその前の夏に浴衣で同じお店に集まったことがあったのだ。

 たまたま私が江ノ島へ写真を取りに行ったついでに集まろうという事になり、集まるなら浴衣で、という流れになった。私はカメラにレンズに……と重たい荷物に加えて、浴衣や帯を持って行くのは無理だったので、私だけ浴衣では無かったけれど。

 その時も集まれて楽しかったけれど、結局適当に浴衣姿を撮りあった後は、普通に食事とおしゃべり。そういうものだから、それで良いのだけれど……


 なんというか、こういうイベントは始まるまでが楽しいのだ。その楽しさは私もよくわかる。

 もちろん私と違い、スイッチが小さくても浮かれられる時に浮かれ切れる人は最後まで特別感を感じて楽しいんだろう。私はあと二段階くらいギアを深く入れてくれる何かが無いと、最後まで浮かれ切れない人なんだろうな。……集まれて楽しいのは楽しいのだけれど、浴衣はいらなかったのでは?と心に引っかかるのが、ただ単に集まる時よりも、2℃くらい心の温度を下げてしまうのだ。何もなくても、そのままで楽しいのに、と。


 川崎のハロウィンに参加した事もあった。

 とある映画のオールナイトの上映があって、その映画のファンだったので、仲間たちと映画のコスプレをして映画鑑賞をし、翌日はそのままハロウィンパレードをするのだ。

 あの時はギアを上げてくれるお祭り感があったから気分は持ち堪えたけれど、パレードの一員として、私は適任者では無かったなぁ。もっと仮装さながらドラァグクイーンのように、投げキッスを飛ばしながら歩くべきだったんだろう。なんでもそうだけど、出演者になり切れる、観客になり切れる、そういう楽しみ方が必要なのだ。

 きっと、これが現代の「ハレの日」だから、非日常を満喫しないといけない。見えない神輿を担ぐという事なのだ。日常を過ごすために。

  

 今年もハロウィンは家でカボチャのポタージュを作るくらいで終わるだろうな(笑)

 まぁ私はそれでいい。




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