258 インタビュー
こんにちは。
最近、テレビなどでインタビューを受けている方が、しっかりと伝えたい事を話している映像を見るとすごいなぁ~と感心してしまう。
今日は幼い頃からドラムが上手で有名な子が12歳で渡米する話題を見て、その子がしっかりと話している映像に感心していた。本場で感性を高め、自分の音楽で平和貢献したいという話をしていた。
彼女自身も家族も色々聞いたりして知っているとは思うけれど、子供の頃の才能に乗っかるのはかなりのバクチなのだ。私の使っていたスタジオにも、一時期ものすごく有名になってもてはやされた、子供の天才ドラマーがいた。でも、それも歳を追うごとに、上手いのは当たり前になって来て、天才が凡人になってしまう。子供であることがアドバンテージになっている事が大様にしてあるから。その子だって、ドラマーとして世界的有名ミュージシャンと共演していたり、招待されてアメリカにも行っていた。境遇的には一緒だから、きっと彼女も知っているだろうなぁと勝手に推測するのだけれど、そう言う不安や不確かな未来を全て飲み込んで、立派に自分の言葉で語っていた。その言葉や姿は映像としてテレビ局に残るのはもちろん、私のように気に留めて見ている視聴者の記憶に鮮烈に残る。それも覚悟の上だ。
今世間で問題になっている宗教の問題でも、昔から相互フォロワーになっている方が、先日テレビで取材を受けている映像を見た。
フォロワーさんだと知らずにテレビを見ていて「あれ?これフォロワーさんっぽいなぁ……」と思いながら見ていたら、本当に彼女だった。
今までの事も、現在の状況も、そしてこれからの事や、二世が苦しんでいる事、これからどのように二世と接してほしいとか、教団がこの先どうあって欲しいかなど、揺るぎない言葉で話されていた。とても整理されて分かりやすい話方だった。
それもそれを聞いた時も本当にすごいなぁと。
どうして私がここまで思うのかと言うと、私も一度インタビューを受けて、言いたい事の10分の1も答えられないかった経験があるから。
突然、沖縄の基地問題についてインタビューを受けて、頭が真っ白になって普段思っている事がひとっつも出てこなくなってしまったのだ。
私はそのインタビューを受けたイベントで沖縄の歌を歌っていたから、出演者をお祭りの中で見つけてインタビューをしてくれたのだとおもうけれど、本当に滑稽なほど舞い上がってしまったというか……。インタビュアーは新聞社の方だったのだけれど、期待していた事、聞きたかった事はまったく聞けなかっただろうな。ありきたりというか「ダメだと思います」みたいな誰でも言えるような事を繰り返していただけだったような。それすらも覚えていない。それよれも答えられていない自分が恥ずかしくて、インタビュアーさんの考えていると思われる事を想像して逃げ出したかった。きっと「うっすい考えでファッション感覚なんだろうな」みたいな事を思われていると被害者妄想ばかり膨らんで。
でも今から思えば咄嗟に言葉に出来ないくらい、私の中で整理されていない「想い」だったんだろうなと思う。言語化できない色んな想いが交錯していてフワフワと浮かんでいるだけで。○○だから反対です、○○というのは◆◆だからです、みたいに論理立てて整理できないまま、頭の中でふわっと理解していたのだ。今なら答えられる気もするけれど……考えは固まっている……とは自分では思っているけれど、もし咄嗟にインタビューを受けたらちゃんと答えられるかは自信が無い。一度失敗しているから、トラウマですね。
国葬反対のデモで、意見を求められいていた方もすごいなぁと。日常とは違う場面で、準備も何もなしで自分の意見を短い時間で伝わりやすく話なさいと追い込まれると……平常心ではない分、ハードルが高い。
今日、渡米した彼女。しっかりした決意で将来を見据えているのだから、どうか成し遂げて欲しいなぁと思う。もうあのインタビューの時点で、あの頃の私を越えているのだから偉そうなことは言えないけれど(笑)




