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茶うさぎから白うさぎへの手紙 2022  作者: メラニー
7月
207/365

207 カミキリムシ

 こんにちは。


 昨日今日の暑さがすごくて。普段、出来るだけクーラーを使わない私も、クーラーのお世話になってしまっています。

 熱中症も怖いのですが、クーラーの部屋にいると、体が怠くなってどうしようもないんですよね……。楽なんだけど、楽じゃない。厄介だなぁ。寒がりなんでね。


 今日は外を歩いていたら、車を停めてる場所から玄関までの間なのだけれど、そんな短い間に蝉とバッタの死骸が……。蝉は夏場は良くある話なのだけれど、母親が鳩も道端にうずくまって動かない姿を見たと言っていたら、野生で生きている者たちは暑さのせいで過酷なのだろうな……と。

 雨が降ったら大雨で。雨が上がってすぐは肌寒くて。二日ほど経つと灼熱。なんだか六月ごろからずっとこれを繰り返している気がします。

 私が住んでいる地域は、先週末すごく寒かったんですよねぇ。体の調子がおかしくなってしまう。体温を保つ事が得意な方である人間でも気を付けないと体調を崩しそうな気候。昆虫はさぞ大変な世界でしょうね……


 そういえば先日の暑い日に最寄り駅まで歩いていたら、アスファルトの歩道の真ん中をカミキリムシが一匹歩いていました。

 焼けたアスファルトの上を、周りに何もないのにどうして歩いているか不思議で。どうにかしてカミキリムシを草むらに連れて行ってあげようかとも思ったのですが、一般的な都会人並みに虫を掴むのが怖いのです……。というかカミキリムシは噛まれたら痛いよ、というのを昔、近所のカミキリムシお爺ちゃんに聞いていたのが耳に残っていて。カミキリムシお爺ちゃんというのは、カミキリムシを捕まえるのが得意で、捕まえる度になぜか私の弟にプレゼントにやって来るという方で……。時には虫かごにぎっちりカミキリムシがひしめき合っているなんて事もあったりして。……なんて特殊な思い出(汗)

 そんな事もあり、カミキリムシは特に掴むのに抵抗がありまして……。

 そして彼を運んでもよさそうな草むらは、来た道を戻らないと無いのです。私はどうしても駅前のATMに用事があったので「もっと端っこを歩かないと、ここは危ないよ。あっちの端が良いよ」と一応伝え、足早にATMで用事を済ませ……前にATMを使っている人がいたから、結構時間がかかってしまったのだけれど、カミキリムシがいた場所まで急いで戻って来ると姿が無くて。

 車道に出てしまったかな?とか、自転車に轢かれてしまったかな?(丁度駐輪所の出入口の通路なので危ないのです)と探したけれど、あの派手な模様は見当たらなくて。それで道の端っこをくまなく探したら、歩道と用水路を渡る歩道専用の橋の隙間を歩いていまして。私が言っていた端っこだったので、びっくりしました。

 まぁそれで、私はカミキリムシを触るイベントも発生せず、彼はとりあえず安全な日陰を通って草むらにはいけそうな感じもしたので一安心したのですが。


 しかし、なんであんな炎天下の歩道の真ん中を歩いていたのか。どこから来たんだろうなぁ。

 そして焼けたアスファルトの上って……昆虫って強いですね。私が掴むことが出来たらヒョイ。で終わらせられたのだけれど。本当に申し訳ない。

 昆虫の体のたんぱく質ってどれくらいで固まってしまうんでしょうね……


 子供の頃、祖父が私がヒマしていると思って「ぼちぼちいこかぁ~」と散歩に連れ出してくれるのは良いけれど、夏場は地面との距離が近いから暑くてそれだけでバテてしまって苦痛でした。

 あの頃はみんな同じように暑いと思っていたけれど、大人になってから、地面が近い子供は反射熱をモロに浴びて暑いのだと知りました。今でも地面との距離が近めのベビーカーに乗っている赤ちゃんを見ると、暑そうだなぁ~といつも思う。


 カミキリムシよ、そんな地面を歩いて移動するって……。命がけの大移動。ほんと、何だったんだろう。

 私は見ていないけれど、今日は鳩もうずくまっていたらしいし……。私が見つけていたら、連れて帰ってしまっただろうなぁ……鳩はつかめるし。本当は野生動物は放置しないといけないのだけど、一時的に涼ませるくらいは……許してほしい。

 

 どこかの国では放牧している牛が暑さで大量に亡くなってしまったというのもチラっと見たし……何処まで暑くなるんだろう、地球は。もうその土地に生息してきた生き物たちが気候に合わせられなくなってきているって事だもんなぁ。異常ですね。


 とりあえず、私の住んでいる地域は明日は雨が降るらしいので、ちょっと温度を下げて野生で生活している者たちをほっとさせてあげてほしい。



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