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茶うさぎから白うさぎへの手紙 2022  作者: メラニー
1月
20/365

20 禁欲理性小説

 こんにちは。


 19日で欠かさず書きたての小説を公開するという事が一か月になりました。

 36話分。9種類のコンセプト違いのお話を書きました。


 もうね、誰も褒めてくれないから、自分だけは褒めたいと思います。

 私はあのプラットフォームにおいて「いいね」「ブックマーク」の数プラスαくらいが本当の閲覧数だと思っている。300近い閲覧数が付いても、本当に読んでいるのは一握り。

 小説って、開いたけど見た目がムリだから読まない、とか、読み始めたけど思ってたのと違うから離脱するとか、当たり前だから。(文章書き界隈の方なら、この感覚は分かってもらえると思いますが……結局勝つのはイラストです。神絵師なんですよね)

 それが分かっているから、見た目もすごく工夫している。読みにくいと感じそうなストレスは出来るだけ失くすように、目が滑らないように、最初の部分はセリフやキャッチーな場面にしたり、地の文は嫌われるからセリフを中心にしたり。

 

 そのカップリング界隈に友達も知り合いもいない中、お友達票が入らないのに、頑張った方だと思っています。

 自己満足ですが。


 まぁオタクの活動なんてものは、自己満足のリビドーです。

 私はその上、色んなコンセプトで書く事が出来て良かったと思っています。そうでなかったら、絶対に書かなかったお話ばかり。


 今書いているお話はまだ続いているのですが、これが一番難しい。

 ジャンルは「ドタバタ・ラッキースケベラブコメ」です。

 

 なぜそのジャンルに手を出したかというと、書いたことが無いという事は大きいですが、結局こういうのが読みたいんでしょ?!とちょっと穿うがったというか、当てつけというか……そういうちょっと後ろ向きな気持ちもありました。

 だって何度読んでもストーリーは面白いのに、二次創作で望まれていない作風だから、ジャンルに馴染めていないのが自分でも感じていたし(泣)

 センスなんですよね……

 人が萌えたり摂取したいと思うものを生み出すのがズレているというか、自分が良いと思うものが大衆とズレているのだから仕方がないのです。

 だから自分から歩み寄ってみた。


 でもこのジャンルは、イラストや絵やつぶやきのショート中のショートではあるのだけれど、物語として書くのは至難の業だからほぼ手を出されない。

 そして、それを分かっていながら手を出して、地獄を見ているのが今の私です……勉強になっていますが。


 これ……読む方は楽しいのですが、書く方は地獄ですね……私がこのジャンルに合っていないというのも差し引いても、ドタバタにするためのネタの消費やら、ラッキースケベの引き出しの少なさ……書きすぎても萎えるし、書かないと伝わらないし、でも書きすぎたらテンポ無くなるし。

 神のみわざジャンルです。ほんと。


 ギャグ作家は、ハイヒールを履く人の足の裏に似ているなぁと思いました。


 あれ、足の裏が柔らかくてヨワヨワだと履けないのです。

 足の皮が……特に土踏まずよりも前の部分。そこが分厚く、強靭でないとすぐに体重を支えられなくなる。肉がズルズルになったり皮が破けるのです。

 履いたものにしかわからない事。そしてそれを知られまいとする事。なれると麻痺して分からなくなる事。そこに到達するまで履き続けないといけないという事。

 ギャグ作家も同じだと感じます。


 そして書いていると何が面白いか、どこまで際どい事を書いても笑いになりえるのか、麻痺してきて何が正しいのかわからなくなってしまう。

 バランス感覚が優れた人でないと出来ない。

 作品を書き続けるのはまともな判断と天文学的閃きの賜物。根本が理性的な性質の人でないと出来ない。

 ものすごい天才であるか、ものすごい真面目で客観的視点に優れている作家のみが許される…そんな感じ。

 その上、精神力が強靭であること。どんなに私生活が辛くても作品に出せない。修行僧です。


 分かっていた事だけれども、今回で痛感しているのは、それらがシリアスを書くより、ほんっっとうに難しい事なのだという事。即ち、素人が手を出せるジャンルでは無い。


 しかもギャグ作家の多くはシリアスな展開で、見せびらかしたい信念や哲学など、ちょっと小難しい事を書いて、すげえと思わせる。それをきっと出来るのにしないのです。禁欲がはたらいている。

 これが一番すごい。こんなかっこいい事かけるんですよ~をしてしまうと、ギャグが冷めるから出来ない。それが出来る天才はいるけど、それは天才だから。(そらちさんとかソレですよね……天才)

 人間的にすごい心理を持っているんですよ~ということを、見せない作風なだけで、次のステージに上がっている聖人・超人なのです。

 賢そうな事を書く作風よりも下に見られてしまうのにね……本質ってやっぱり足の裏なんです。


 人間だからね~、褒められたくて書いちゃうんですよねぇ~。思い付いたらね~。

 私はそこまで解脱出来ているわけではないので、書いちゃいますが……きっとこの先。


 エンタメってすごいな、と書いてみて思ったわけです。これは頭でわかっていたけれど、書いてみないと実感できない事でした。

 ギャグ作品の作家って本当にすごい!!思っていたよりすごい!


 


 



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