18 文房具屋さんの声
こんにちは。
今はそこそこのオタクで、若い世代の声優さんはよくわからないのだけれど、それなりに声を聴いたら、あのお話に出ていた人だなぁとか瞬時に思ってしまう。
最近は声優さんの活躍はアニメ以外のお仕事多くて、バラエティー番組や情報番組、CМなどでも、なじみのある声を聴いたりするので「お?!」と耳を傾けてしまうのは、まんまと制作側の術中にはまってしまっているんでしょうね。
オタクならこの程度の事は当たり前だとは思うのだけれど。
私は人の声を聴き分けるという事について、幼いころの印象深い思い出があります。
今って文房具屋さんとか、ファンシーショップってすっごく減りましたよね。
なぜかと言うと、その役目を百円ショップがやっているからだそうですが。
小さいころ、小銭を握りしめて、消しゴムとかちょっと特別な鉛筆とかメモ帳とかを買いに行くのがとても楽しみでした。
それを今の子は百円ショップでやっていると思うと……なんかなぁ……と思ったりするのですが。だって、百円で小さい消しゴム二個とかの買い方が出来ないのです。
今の物価だと持たされる金額も違うのかもしれないですが……
って、話がそれました。
私が幼いころ、そのファンシーショップの代わりをしてくれる文房具屋さんがご近所にあったのです。
駄菓子屋さんの横が文房具屋さんでした。
今日はどっちでお金を使おうかなぁ~とか、買い物する事を楽しみにしていました。
その文房具屋さんのおじさんの声が、どう聞いても、ラジオの中の人の声だったのです。
親が車に乗せてくれた時に、聞こえてくるラジオのパーソナリティーの声。
最初は同一人物だと思っていたのですが、子供心に言ったら笑われると思って、ずっと黙っているうちに、どうやら違う人らしいと思って恥は掻かずに済みましたが、その後もずっと同じ声に聞こえていました。
ラジオを聞いて、思いうかべる映像は文房具屋さんのおじさんが話しているところ。
小学校も後半くらいの年齢になった時、ちらっとそのパーソナリティーのおじさんの顔をテレビか広告かで見たことがあるのですが、全く違う顔の方で、失礼な話ですが、ものすごくがっかりしました。
だって、全く顔……というか骨格が文房具屋さんのおじさんと違ったから。
その顔に声があってない!とさえ思っていた気がします(笑)
今、そのお二人の声を聴いたらどう思うんでしょうね……
けっこう耳はトレーニングされて聞き分けられるようになっていると思うのですが。
なんだか、懐かしく思い出します。
もうその文房具屋さんも、駄菓子屋さんもお店を閉められてないですからねぇ。
いろんな事でセンチメンタルになってしまう。
冬って嫌ですねぇ~




