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茶うさぎから白うさぎへの手紙 2022  作者: メラニー
5月
140/365

140 メンテナンス

 こんにちは。


 なんだか、ミシンの調子がおかしい。うーん……買ってこの方、油もさしたことが無いので油でもさすかなぁと、何処からどのようにさせばいいのか調べていたのですが、取扱説明書に書いていない。

 メーカーの動画も確認してみたけれど、どうやら私の持っている型は自分で油などのメンテナンスが出来なくなっているようだ。

 ミシンのメンテナンス業者のブログを見ると、油は必要ないと書いてあるけれども必要だと一刀両断。そりゃそうですよね。油だろうがグリッターだろうが、長持ちはするかもしれないけれど消耗するからいつかは必要になる。メーカーとしては、その時点で新しい商品に乗り換えてほしいのでしょう。

 家電はタイムリミットが設定される、なんて都市伝説もありますからね。


 確かに長持ちしている家電でも劣化や摩耗や歪みによる摩擦で火災にもなり兼ねません。それは分かるんですけどね。でもこっちは何とか使いたいわけです。メンテナンスをしながら大切に使いたい。

 油さしと内部のごみ掃除くらいはさせてくださいよ……と。


 昔は町のミシン屋さんなんかに持って行くとすぐに修理をしてもらえたんでしょうが、今は電化製品ですからね。そこは修理店ではなく取次店になるでしょうし、日にちがかかる。

 カメラなんかもそうです。昔は町のカメラ屋さんに行けば、店主なんかがカメラを開けて修理をしていたり、その店だけで完結していたのが今はカメラは、カメラというカテゴリの「電化製品」です。カメラ屋さんも専門修理工場やメーカーに送るための取次店。メーカーに送ったところで、結局メーカーから専門修理工場へと回るのですが。今やお店で直してくれるところは、フイルムカメラ限定で趣味クラスのマニアックな職人さんが直してくれる……けれどジャンク品から部品を取り出すために時間がかかる、みたいな感じでしょうか。(もうフイルムカメラの部品をメーカーは作っていません)

 

 車の車検や税金の問題でも見かけたのだけど、長年大切に乗った車ほど税金を貪り取られてしまうと。使い捨てなんてしないで物を大切に使いましょうなんて、SDGsとか言っているのに不思議な話です。

 確かに燃費の問題や購買の回転の問題はあると思いますが、まだ乗る事が出来る車を廃車にしてゴミを増やす事の方が環境に悪いように思うのですが。経済を回すことだって、新品を購入するのに等しいほどのメンテナンス料金を払ってでも、乗りたいと思っている人がいたりもするのにそれを否定する。大型メーカーか修理工場か、どちらが政治とパイプが太いか……という事でしょうか。

 

 私はブーツでも旅行鞄でも一生使うつもりでちょっと良い物を買うようにしています。合皮のものは出来るだけ買わない。劣化してボロボロ・ねちょねちょになるから。ファーは買わないけれど革製品はそういう理由で買ってしまう。でも大切に一生使うつもりでいます。

 それは電化製品じゃないから出来るんだなぁ。電化製品は結局どうしようもないもんなぁ。

 昔一緒にバンドをやっていたキーボーディストも、ピアノは古くなってもアンティークになって行くけれど、キーボードはただ古くなって劣化するだけで価値は上がらないと言っていた。そういえば、エレクトーンをやっていた知り合いも、新しい機種が出るとそれが主流になってスコアが発売されないから、次から次に新しい機種を買う事になってお金がかかると言っていた。


 電化されたものを使う様になってから「ある物を使う側が工夫して使う」という事からずれてきているのだろう。

「あれば便利」は「無くてもいい」ですからねぇ。均一ショップなんかに行ったりすると、いつも買おうか悩むとそれを思います。「それにしか使えない」便利グッズが多くて、あれば便利なのかもしれないけど、それにしか使えないものを買いそろえていたら、膨大な置き場所が必要になる。


 言っても私も使い捨ての時代の恩恵にあずかっているので、偉そうなことは言えないのですが。出来るだけ、ものは大切に使いたいものです。



 ……ミシン、どうしようかなぁ。だましだまし使うかなぁ……



 

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