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茶うさぎから白うさぎへの手紙 2022  作者: メラニー
5月
132/365

132 昔見たドラマ

 こんにちは。


 最近作業をしながら、昔テレビドラマで見たことのあるお話の原作マンガをアニメ化したものを見ました。

 男性ばかりの洋菓子店のお話。骨董的な有名なやつです。

 ドラマ化したのは2001年らしい。もうそんな前なのか。確か、原作の漫画はBL好きの友達に「そうじゃないし、面白いけど読まない方が良いんじゃない?」と言われた記憶がある。私は別にBLが苦手という訳ではないけれど、読んだことが無かったので、遠ざけれていたように思う。

 その時はその「そうじゃない」の意味がよく分からなかったけど、まぁいいか、と素直にそうなんだーと受け取っていたのだけど。


 テレビドラマもリアルタイムで見たのではなく再放送で見たので、その作品に触れたのはかなり後になる。

 ドラマは友達が言っていたあのお話だとは気づかずに見ていて、同じお話だと気が付いたのはずっと後だったと思う。

 

 アニメを見たのもたまたま。タイトルを見てドラマとどう違うんだろう~?と思っただけ。それだけの理由で見たのだけど、このお話もテレビドラマにする為に色々と改変されている系のお話だった。


 アニメはある程度原作に忠実のようですが、内容は、縦軸として子供の頃に誘拐された事のある男の子が、犯人にケーキを食べさせられていたというわずかな手がかりを頼りに洋菓子屋を開き、犯人捜しをするというストーリーで、主人公の事件のトラウマや、同級生でもあるパティシエ(男性)との人間関係、自分を慕う幼馴染(男性)とパティシエとの恋愛模様(?)、プロボクサーの夢破れて菓子職人になりたい見習いの男の子の成長が描かれている。


 ドラマは、中心人物の一人のパティシエが「魔性のゲイ」でノンケでも夢中にさせてしまうという設定があるため、その辺りをぼかさないといけなかったんだろうなぁ~と。

 現在、某BLドラマが大ヒット以降は、どのシーズンも必ずと言っていいほどBL系のお話があるくらいオープンと言うか……お金の臭いに引き寄せられた亡者が、この設定にしとけば視聴率撮れるんでしょ的な感じプンプンで放送している訳ですが、この洋菓子店のドラマを作った時分は無理だったんでしょうね。

 それを踏まえたうえでも、ドラマにしたかったんだなぁ~と思うと、エッセンスだけ抜き取ったドラマにしては良く作ってあるドラマだったのかもしれない。


 ドラマは一回しか見たことが無いから、うる覚えだけど、縦軸になっている誘拐犯が誰かというくだりの収拾に、溶かしバターで作るケーキが大手ケーキ屋の手法だったとか、唐突に真相を語りだす記者を登場させて執筆中のインサートっぽく説明させるとか。一回しか見ていないのに覚えている不自然なところ(笑)は、どうにかしないといけなかった苦肉の策だったのでしょう。

 とにかく雰囲気で押しまくるドラマだったから、最終的には作中に差し込まれまくる、このドラマってミュージッククリップだったのかな?と思ってしまうほどのトップバンドの曲で思考も気持ちも丸め込まれてしまうのだけど。


 もし私がドラマを見た当時、原作ファンだったなら憤慨していたかも知れないけれど(笑)、あの時代にドラマの枠に嵌めないといけないのだったら、よくやったなぁ~と感心してしまう。


 なんていうか……時代が変わったなぁ~としみじみと思ったのです。

 もともと私は、性別でどうこう思う性格では無かったのですが、知り合った当時は女装していなかった友達が普段から女装していたりもするし、そういう世界とは触れ合わないところで生きている人たちの意識もきっと変わってきたんだろうなぁと思うのです。

 

 今の時代にこのお話をドラマ化するんだったら、トップバンドの曲に頼らなくても出来るのでしょね。

 そっちバージョンも見てみたいなぁ。


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