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茶うさぎから白うさぎへの手紙 2022  作者: メラニー
4月
117/365

117 当りの飼い主

 こんにちは。


 腰は爆発していませんが、痛いです……。


 ところで、今私の家にいるインコは一羽。中型サイズの種類でコザクラインコの女の子です。

 今まで一羽で飼ったことが無いので不思議な感じです。そして、やっぱり一人残されて寂しそう。


 この子は家に来たときは他に三羽いたし、他は全部男の子。そのうち一羽は同じ歳の子で、その子がちょっとだけお兄ちゃんだったら、面倒を見てくれていました。

 そのうち最初にお迎えをした長老がペアになってくれて、ずっとお世話をしていた。

 長老もなくなり、同じ年の厨二の子も突然死で亡くなり、とうとう今月は気が合わなくて一方的に喧嘩ばっかり吹っかけていた子も亡くなってしまった。

 もう喧嘩を吹っ掛ける相手も、私を取り合う相手もいなくなってしまったのです。


 今までで計10羽育てましたが、そのうち雛で亡くなった子、里子に出てロストされてしまった子もいましたが、全員ではないにしろ、ほとんどの子は両手のひらに包まれながら嘴を触ってもらうのが好きな子に育ちました。

 私も寝転んで両手を布団にして寝かせろと言うのです。嘴を撫でながら。嘴を触られると気持ちがいいんでしょうね。きっと頭骨と繋がっているから、マッサージ効果があるのかな?と。


 人は健康な状態だと、10分ほど寝転んでじっとしていると寝てしまうそうですが……そりゃもう、とんでもなく眠くなります。インコはもちろんすぐに、うっとりしてウトウトとし始めるのですが、時々私が目を開けて自分の事を見ているかを見張っていて、私が目を瞑っていると怒ります。……なかなかの苦行なんですよ。手はインコで暖かいし……


 今残っている子は、今まで一人遊びが上手な子だったので、ウサギ用のチモシーをマット状に編んだものなどを破壊したりチラシを細長く切ったりして遊んでくれていたのだけど、今は餌を食べているか私と一緒に寝転んでいるかの二択。ほぼ一時間は私が付きっ切りで寝かします。

 ……きっと寂しいんでしょうね。一人になってしまったから。


 それでも放鳥している間だけでも、脳内を幸せホルモンでいっぱいに出来るように、もしも最後の時が来て走馬灯のようなものがあったとしたら、当りの飼い主だったと思ってもらえるようにインコに尽くします。

 この子を愛せるのは、世界で私しかいませんからね。


 うちの子以外にもネットで信頼度Maxでカンストしている鳥が、飼い主にお世話をされているのを見ると、みんな当りの飼い主に出会えてよかったね~と思う。それだけで泣きそうになる。

 中にはたまたま保護された野鳥なんかもいたりする。野鳥に関してはいろんな意見があるだろうけど、一筋縄ではいかないややこしい状況で、その方が命を背負う羽目になっているし、保護することが書類上でも生き延びさせる上でも、障害をフォローしながら生活させる上でも、あんな面倒な事をなかなか他の人が出来る事では無い。愛が無いと出来ない。本当に大当たりの飼い主だなーって思う。

 飼い主がちゃも、動物には選べないですからね。

 野生には野生の幸せがあるだろうけれど、人と生きる道に生まれて来たのだから、その中で野生では絶対に知る事の出来ない幸せを感じてほしいと思います。


 いつまでこの子と一緒にいられるかなぁ。まだまだずっと先まで一緒にいたい。



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