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茶うさぎから白うさぎへの手紙 2022  作者: メラニー
4月
114/365

114 口コミ

 こんにちは。


 今月の初旬に行った南の島旅行ですが、今思うと無謀なほどノープランで行ったのです。

 目的が南十字星を見るという事だったので、宿もそれに合せて借りたし他の都合を全く考えていなかったんです。

 出発する前には、ある程度調べておかないとなぁ~とは思っていたのですが、結局のところネットでマップを見て、思っていた以上に石垣と竹富が近いという事を再認識して、船賃も安いからせっかくだし行きたいなぁ~って思った程度。

 一緒に行く予定だったあーちゃんは、もしかしたら宿に残って仕事をするって言うかな?と思って、真ん中の日に竹富島に行って視ようと思うんだけど、と話したところ、即効ノッて来た(笑)

 まぁ本当にそれくらいの予定だったんです。


 しかし行ってみるといろんな方から次々に、口コミという名の指令を受け、指令の地へ赴くと、そこで次の指令を受けるという旅になり、まるでリアルRPGでもしているような。

 最終日はその最たる日で、朝ごはんはゆし豆腐が良いよ、と聞いていたのでオススメのお店に向かい、あーちゃんがお店の方のTシャツが可愛くて声をかけると、その店員さんからそのTシャツを売っているセレクトショップを教えてもらい、セレクトショップへ行くと、お土産物屋さんでは並んでいない様な焼き物もゲットできたし、石垣の生き物のバッジを購入してお話を聞いたり(環境を守る寄付になるバッジだったので)、地元民にもまだ知られていない人気のお土産を教えてもらって、近くの農協のスーパーへ買いに行ったり。そのお土産はバターなのですが、内地の友達に送ってほしいと言われて買いに行ったら売り切れていたそうで。メディアで紹介されていたらしいです。石垣内ではまだ人気商品だと認識されていないとか。


 口コミで教えてもらったところは全部良かった。初日も二日目も口コミで美味しい物にありつけたし。

 今までの旅は、ガチガチに調べて旅をすることが多かったので、すごく新鮮な旅でした。


 で、買ってきたやちむん。やちむんとは焼き物の事ですが、本島でしか買えないと思っていたし、本島でも窯元まで買いに行かないと買えないだろうと思っていた、金城さんの器が買えてホクホクです。

 ずっと前に県人会の方に、金城次郎さんの作品の話を聞いていて「やちむんでも魚の柄が良いんだよ~」と。この方は人間国宝で……日常で使う素朴な器を作られている方なのですが、今となっては私には手が届かないプレミア。もうお亡くなりになられているので、数が限られている分価値が上がってしまうのも必然なのかもしれませんが。

 私が欲しかったのは同門と言えばいいのか……受け継がれたご家族が作られた作品。まさに、その器が売られていて、勢いがあって次郎さんよりもカラフルな器で大満足で購入しました。

 

 最近思うのですが……私は焼き物が好きなようです。

 今の今でも自覚はないのですが、作家さんが作った焼き物を見ると、いいな~と買ってしまう。自覚はないけれど行動から判断すると「焼き物好き」の隅っこくらいにはカテゴライズされるはずです。

 私の祖母が焼き物好きだったので、しかも日用品ばかり。その辺りが……同じと言うか、やっぱり血は争えないんですね……

 祖母が痴呆で同居する事になった時、引っ越しの折りに出て来た焼き物が膨大で。使っていないものばかりなのだけど、どれもかわいくて捨てられなくて。あのコレクションの選別をする時にきっと感染したんだと思います……


 膨大に焼き物があっても困るという状況を知っているのに購入してしまう……まぁ、これは呪いですからね。

 次回行った時は、今回購入した器とお揃いの柄で、お漬物を盛る小さいお皿が買えたらなぁ~と思っています。その為だけでも本島に行きたいくらいになっています。……困ったものですね、


 いいな、と思う焼き物を買ってしまうのも呪い、「魚の柄がいい」と言われたのも呪い(実際やちむんは魚の柄だけではありません)。その焼き物にたどり着いてしまう口コミも……呪いですね、いい意味で←


 

 

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