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青葉大三高生徒会総辞職!!  作者: さくら 美羽都
16/22

“生徒会合戦” ~二高紹介~



さて、そうこうしているうちに次は二高だ。

「私は、青葉大二高の生徒会・会長の河曲(かわの) 優梨華(ゆりか)でーす!よろしくお願いしまーす!」

「マイクを通してないとはいえ、うるさいわね」

「流石は体育会系の二高だな」

「マイクがあるんだから、そこから喋れば良いのに」

「まぁまぁまぁ」

「でも体育祭に一人、うちに欲しいわね」

「何故だ?」

「だって、声一つで勝てそうじゃない?」


何を根拠に!?

そもそも、声一つで勝てる種目など存在するのか!?


「それなら、俺が行くぞーー!」

「げっ!」

「あら、知り合い?」

「あっ、まぁ……顔見知り」

「俺は副会長の小山雫(おやまだ) 朗人(あきと)で、そこに居る三高の生徒会長である神司屋の友達だーー!」

「向こうは友達だと言ってるわよ?」

「俺が言い終わらないうちに被せてきたんだ、友達ではないッ!敵だーッ!」

「ツレないなぁ……創ちゃんは」

「は!?今、なんと!?」

「冗談だよ、創。お互い、頑張ろーぜ!」

「嫌だ……助けてくれ、茶駅田……!」

「嫌よ、どうして私が助けなくちゃいけないの?」

「助けてくれたらスイーツを一週間、日替りで持ってきてやる」

「くっ……仕方ないわね」

「ヨシ、契約成立だな」

「おーい!勝手に話を進めるなよ!俺も混ぜて!!」

「お前は黙れ!」

「あんたは黙ってなさいよ!」

「えぇ~……」


「ぷっ!三高、面白過ぎ!」

「会長と副会長、良いキャラしてんじゃん」

「何か、漫才とかコントを観てる気分だな」

「ほんと、ほんと!」

今の時点で三高が一番、面白いよなという声がだんだん増えてきた。

ヨシ、ヨシ、ヨシ!大丈夫だ。いける!


二高の会長は、どうすれば良いのか分からず「以上でーす!」と言って着席してしまった。

そして次は……

「俺は小山雫(おやまだ) 朗人(あきと)で、青葉大二高の生徒会・副会長だー!「じやまだ(邪魔だ)、じやまだ(邪魔だ)ー!」という造語を是非、使ってみて欲しーーい!よろしくー!」

「おい、二高は誰一人として所属している部活や好きなスポーツを挙げていないが、そういう方向性なのだろうか」

「さぁ、知らないわ」

「すまないが二高に質問、いいかね?」

「はい、創くん。どうぞー!」

「二高の生徒会は誰一人として、所属している部活や好きなスポーツを挙げていないのだが、二高はスポーツで有名だよな?」

「今回、二高はスポーツを伏せて一高と三高と同じように、闘いに挑もうと思っている」

「ほぅ、それは何故?」

「そ、それは……毎回」

「毎回?」

「二高が……」

「二高が?」

「暑苦しいって言われているからだーー!」

「叫ぶほどのことじゃないだろーーがーー!」

「叫ばせてくれよー!俺は、目立ちたいんだー!」

「あ、そう。ではどうぞ」

「えぇえええええ!?そこは一緒になって、何か叫んでくれよ!!」

俺はコイツと茶番をしたいわけではない。

さて、そろそろ他の役員に自己紹介をしてもらおう。

やれやれ、コイツは暑苦しいだけでなく疲れるのだ。





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