“生徒会合戦” ~一高紹介 2 ~
「いや、それなら……せめて胸の内にしまっておけよ!」
「嫌よ!“生徒会合戦”だからこそ、面と向かって言うんじゃないの。こういう時じゃないと、言えないんだもの」
「どんだけ鬱憤が溜まってるんだよ、茶駅田」
「そうねぇ……例えるなら、ブラックホール並みかしらね」
めちゃくちゃ溜まってるじゃないか!!
「それなら気の済むまで、どうぞ言っちゃってください……」
「あら、ありがと♪」
許すなよ、神司屋ぁあああああ!by.一高生徒会
「三高、面白いじゃん」
「まさか、うちの生徒会長と副会長があんなキャラだったなんて……」
うちの生徒たちから、そんな声がちらほら聞こえてきた。
ふふん、思い知ったか!
俺ら生徒会は面白いんだよ。そこに居るヤツらよりも俺たちの方がイケてるんだぞ!
次は副会長の自己紹介か。
「生徒会副会長の望 華季と申します。」
「あら、珍しい名前ね」
「茶駅田も珍しいじゃないか」
「名字だけよ」
「そうだな」
「ちょっと!」
「冗談じゃないか」
「三高、うるさいわよ!!」
一高の副会長がヒステリックに叫んできた。
俺と茶駅田が勝手に名前や人の評論をし、本人がツッコミを入れると笑いが起こる。
完全に俺たちの流れになっている。
ヨシ、この調子でいけば大丈夫だ。きっと。