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青葉大三高生徒会総辞職!!  作者: さくら 美羽都
12/22

“生徒会合戦” ~開会式~




いよいよ“生徒会合戦”が開幕する。

毎回、行われる場所は広い講堂だ。


「ただいまより“生徒会合戦”を開催する。各学校の生徒会役員は皆、代表としての責任を持って“生徒会合戦”に挑むように。特に三高はやる気が無くても、あるように見せる努力をしてくれたまえ。私からは以上だ」


学園グループの会長、久しぶりに見たけど何なんだ!あの挨拶は。

俺たちの三高を名指しして貶すなんぞ……

あの爺さんの、鼻を明かしてやる……!!

お前たちもだぞ!一高と二高!

クスクスと、馬鹿にしたような笑い方しやがって!


「それでは今回の“生徒会合戦”の司会・進行役をさせていただきます、青葉大三高の若夜(わかや) (すぐる)です。よろしくどうぞ~」

若様の爽やかスマイル……流石だ!と思った瞬間

「会長さん、三高を名指しして貶すだなんて……失礼極まりないですよ?良い歳した大人が、恥ずかしいと思わないんですか?今年のウチの生徒会は、やる気のあるヤツしか居ないんで」と真剣な眼差しで、バッサリと言い切った。

すごく、鳥肌が立った。

ふぉおおおおお!若様ぁあああああ!!

男の俺が見ても痺れる台詞に、真剣な眼差し……

ファンになっても、いいだろうか。

俺は“生徒会合戦”が終わったら、若様のファンクラブに入ることにしようと今、心に決めた。


「ぐっ……若夜先生、そんなことを言っていいと思ってるんですか?」

「あらやだ。自分に非があるのに、会長という権力を最大限に使おうとするなんて……恥を知れ」

わぁあああああ!若様ぁあああああ!!

爺さんに喧嘩売っちゃマズいよ!?そんなことしたら、教師クビだぞ!?

「おい!私は会長だぞ!?言葉を慎めっ!」

「会長なら、生徒の皆を平等に扱っていただきたいものですねぇ」

「若夜先生……!」

若夜先生、かっこいい!!と言いたいが、ここまで言ってしまったら、もう教師はクビ決定……



そこで、若夜先生は恐ろしいことを口にした。



「もし、我が三高が最下位ならば……俺はクビで結構です」





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