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青葉大三高生徒会総辞職!!  作者: さくら 美羽都
10/22

“生徒会合戦” ―前日―



いっ、いよいよ明日だ。

「な、何だか胃がキリキリするな……」

「大丈夫?“生徒会合戦”は明日なのよ?」

「だ、大丈夫だと思う……うん、大丈夫だ」

「今日は、もういいわ。早く帰って明日に備えて」

「いや、せめてもう一度だけでも!」

「このままだと集中出来ないわ。胃薬でも飲んで安静にしてるのね」

「茶駅田……すまない」

「いいえ」

「お言葉に甘えて……帰って、ゆっくり休むよ」

「ええ、そうして頂戴。あ、そうそう」

「ん?なんだ」


茶駅田はつくづく分からない。

“生徒会合戦”の前日で胃がキリキリと痛んでいる俺に

「明日、万全な状態で完璧にこなしてよ?」

なんて、にやりとした顔で言うんだから……ほんと怖ぇよ。

「ハイ、ワカリマシタ……」

と言って俺は恐る恐る、家に帰った。


そして、夜。

胃が、だいぶマシになったので俺は例の紙を開いて暗記する為に、読んで読んで読みまくった。

失敗は……許されない。

だけど……アレなら、許してくれるのだろうか。

きっと大丈夫だ。

茶駅田なら、許してくれるさ。

さぁさぁ、もう寝よう。

例の紙を枕元へ置いて、本番に備えよう。

明日は100%の力が出せるように、頑張ろう。



もう、あの頃の俺じゃないんだ。





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