気だるい休日
気だるい休日。
雨は嫌いじゃないけど、晴れの日も恋しい。
滲み寄る湿気が、決断と行動を重くする。
気だるい休日、部屋の中。
笑い声は嫌いじゃないけど、ここでは涙は見せられない。
起きがけの洗顔で、気分は曖昧のままで。
気だるい休日、心の中。
暴風雨の悩みの中、自慢の傘が翔んでいく。
笑えるほど、翔んでいく。
わたしのもとから、翔んでいく。
暴風雨の悩みの中、自慢の傘が姿を変える。
言葉を失うほど、変わっていく。
わたしを残して、変わっていく。
外は雨が止んだみたい。
雲は少し白みを増して、どんどん離れていく。
気だるい休日、残されて。
片づけようのない瓦礫、残されて。
どこから手をつければいいか、教えて。
増殖する瓦礫に追いつめられて。
気だるい休日、もて余す。




