四章までの人物紹介
お盆の忙しさがやばいです。その為、感想返しも遅れております。そちらの方はもう少々お待ちください。
因みにこの人物紹介、レイアウトを考えるのが一番時間が掛かった気がします。人物紹介を書くのは初めてですがこんな感じで大丈夫でしょうか……。
―――主人公―――
【七罪の魔王】カイン・エレイン
所有している七罪武具:【暴食】と【強欲】を融合させた、七罪剣
・取り込んだ七罪武具:【色欲】 【傲慢】と【怠惰】を融合させた双罪槍斧
現在使える技
『喰らう影』:【暴食】の力。魔力で影を生み出し、その影から疑似的な物や生き物を作ることが出来る。使用者の想像力次第ではあるが、かなり汎用性が高い。
『暴食の深淵』:【暴食】の力。『喰らう影』の応用。対象に剣を突き刺し、そこから『喰らう影』を発生させ、相手を侵食していく。そして、その侵食が全身まで及んだ時、相手を喰らう事が出来る。欠点として、相手に剣を突き刺してから喰らうまでの間、ずっと相手に剣を刺した状態を維持しなければならない。更に相手の質量に比例して必要な時間が増える為、巨大で鈍重な相手にしか有効打となりえない。
『魂喰』:【暴食】の力。対象の魂を喰らい自らのものとする事が出来る。【強欲】を所有している事による副作用として、相手の記憶の一部を断片的に取り込む事が出来る。
『強欲の魔手』:【強欲】の力。魔力で手を生み出し、それを対象に触れさせることで、それが持っている能力、或いは力といった者を奪う事が出来る。
『色欲の幻影』:【色欲】の力。相手の視覚に干渉する事で自分の姿の幻影を見せることが出来る。
『色欲操心』:【色欲】の力。相手に精神に干渉し、暗示を植え付ける事で対象を思いのままに操ることが出来る。
『傲慢の徴収』:【傲慢】の力。対象の能力や力を徴収する事が出来る。『強欲の魔手』との相違点として、こちらの方は若干効果が劣るが、一度に複数以上の相手も対象に取る事が出来るという利点がある。
『徴奪』:【強欲】と【傲慢】の二つの力の合わせ技。二つの力を合わせる事による相乗効果で本来の効果が増し、生命力といったものにまで干渉できるようになった。
本作の主人公。公爵家の庶子。聖種の儀で聖武具を手に入れることが出来ず実家を追放され、数年の奴隷生活を経て、奈落へと落ちる。その後は魔物の肉を食らいながら、奈落の最奥まで到達した。そして、脱出の為には七罪武具を取り込む事が必要だと言われそれに従いその身に七罪武具を宿す事になった。
その後は、ラダスの街で傭兵生活をしていたが、神代の魔人ガイウスの企みによってラダスは崩壊、共に傭兵として戦っていたアルトも死亡してしまう。
ガイウスを討った後は、他の七罪武具を求めて封印殿に立ち入り、そして自分の異母妹であるアリシアと相対する事になった。
アリシアとの和解後、生まれ故郷であるメルクリア王国の王都に戻るが紆余曲折を経て、神代の魔人フローラと戦う事になる。
その後、二人目の神聖騎士であるリリアと関わり、彼女に七罪武具を所有している事を知られてしまう。
そして、リリアとの戦いの最中。悪魔王ベルゼブブと名乗る存在に体を乗っ取られるが、リリアの尽力でベルゼブブは封印され、最終的には彼女とも和解する事になった。
物語当初は、膨大な魔力を持つだけのただの人間という域を超えることは無かったが、普通の人間では相手にする事すら馬鹿らしくなる相手達との激闘を経て、次第に戦闘に関わる能力が向上している。
―――ヒロイン―――
【謙譲の騎士】アリシア・エレイン
所有している神具:【謙譲】神剣ミカエル
現在使える技
『光剣』:【謙譲】の力を使い、神具に蓄えられた嘗ての聖騎士が持っていた聖武具を七つ具現化する。
聖炎剣:魔力を糧に魔力を燃やす青い炎を生み出すことが出来る聖剣。魔力を糧にする為、魔に属する者がこの炎に触れれば一気に全身に広がる。しかし、炎の許容量を超える量の魔力を一気に放てばこの炎を消すことが出来る。
回天剣:回復能力を持った聖剣。聖気を使い対象の回復が出来る。部位欠損もある程度なら治療する事が可能。実は具現化しているだけでも所有者を少しずつ回復させる効果があり、長期戦でも有用な聖剣である。
聖刃剣:不可視の聖気の刃を生み出すことが出来る聖剣。少量の聖気で刃を生み出す事が出来、刃という分かりやすい形も相まって、汎用性がかなり高く、彼女はこの聖剣をかなり重宝している。
聖絶剣:聖気で出来た盾を展開することが出来る聖剣。しかし、盾自体はあまり強力とは言えない為、時間稼ぎ程度にしかならない場合が多い。
転移剣:その名の通り転移能力を持った聖剣。しかし、転移能力自体はそこまで優れている訳では無い為、本領を発揮させるには他の聖剣との組み合わせが重要になる。
『聖剣融合』:『光剣』で生み出した、聖剣を融合させる。融合させた聖剣は元になった聖剣の能力を兼ね備えている。
聖転刃剣:聖刃剣と転移剣を融合させ、生み出した新しい聖剣。その二つの聖剣の力を引き継いでおり、聖気の刃を好きな場所へと転移させることが出来る。
『聖刃百刃』:聖転刃剣の力を使い、対象を取り囲む様に全方位に聖気の刃を展開、そしてそれを一気に対象に向けて放つ。そして、止めとして聖転刃剣を対象の頭上へと転移させ、一気に急降下させる事で止めを刺す。しかし、無数の聖気の刃を生み出し、更にそれを全方位に転移させるという工程を挟む為、聖気の消耗が激しく連発できる技ではない。
本作のヒロイン、一人目。エレイン公爵の令嬢であり、両親に溺愛されて育てられてきた。カインの事は「平民の血が混じった出来損ないだから優しくしてはいけない、あまり関わってはいけない」と教え込まれており、それによって彼の事を見下していた。
しかし、封印殿の戦いの後、カインの記憶が彼女の中に流れ込んできた事により、今まで自分の行いを顧みる事となり、どれだけカインの事を傷つけていたのかを知る事となった。
そして、今では両親に嫌われているカインの唯一の血の繋がった家族として傍にいられれば、そしてそれ以上の関係となる事が出来れば、と望んでいる。
【節制の騎士】リリア・フォン・シルフィール
所有している神具:【節制】神双刃ウリエル
現在使える技
『節制の封欲結界』:聖気で結界を作り出し、【節制】の力をその結界内全域に及ぼすことが出来る。結界内では魔力、或いはそれによる力は阻害され、魔に属する存在、魔物や魔人といった者の力は格段に落ちる。更にその力を集中させる事で【強欲】の力を封じる事も出来る。
『二対一刃』:本来、二振りの剣である神具の力を集約させ、一振りの剣とすることが出来る。集約された【節制】の力は凄まじく強力ではあるが、この状態を維持していると聖気と精神力が持続的に消耗する為、今の彼女には長時間の使用、維持は出来ず、一度技を放つのが精一杯である。
『節制封抑剣』:『二対一刃』によって一つとなった神具から放たれる【節制】の力が込められた一撃。しかし、この技は【節制】の持つ『抑制する』という力の側面が大きく出る為、対象の魔力を抑制、封じる事は出来ても、対象に与えるダメージという点ではそこまで大きく与える事が出来ない。
本作のヒロイン、二人目。昔、公爵家で開かれたパーティーで偶然カインと出会い、皇女としてではなく一人の少女としてカインと関わった出来事から何時の間にか彼に恋心を抱いていた。しかし、彼女がカインの境遇を知り、迎えに行く前に彼が公爵家から追放されたと知る。その後は周囲に知られないように行方を捜していたが、結局見つかることは無かった。
その後、カインが公爵家に戻ってきていると知った時、彼女は慌てて彼の元へと向かった。
カインが七罪武具を所有している事を知った当初は困惑し、最終的には刃を向けるまでに至ったが、紆余曲折を経て、カインが偶然の重なりによって七罪武具を手に入れた事、何か大きな企みをしている訳ではない事を教えられ、カインと和解する事になった。
―――その他―――
アルト
奈落を脱出したカインがラダスの街で出会った普通の少年。ラダスで暮らしていたカインと共に傭兵をしていたがガイウスとの戦いでカインを庇い死亡した。しかし、彼の行動と最後の言葉はカインに大きな影響を与えている。
ガレアス・エレイン
カインやアリシアの父にして、エレイン公爵家の現当主。元は聖騎士であり、今も自分の聖武具を持っているが、七罪武具を持つカインに敵う筈も無く、『色欲操心』に抵抗することが出来なかった。
マリアンナ・エレイン
エレイン公爵家当主の正妻、アリシアの母でもある。聖気しでもない只の人間だった為、ガレアス以上に『色欲操心』には抵抗することが出来なかった。
ガイウス・グラトニア
神代より現代まで生き続ける魔人。嘗ての【暴食の魔王】の眷族であり、神代の魔人とも呼ばれる存在の一人でもある。ラダスでの事件を企み、教会がそちらの対応に追われる内に異空間にある封印殿に封印されていた七罪武具を奪取し、新たな魔王になる事を画策した。
しかし、覚醒したカインが持っていた七罪剣へと狙いを変える。そして、カインとの魂の喰らい合いの末、最終的にはカインにその魂の全てを肉体ごと喰らい尽くされる形で死亡した。
フローラ・ラスト
ガイウスと同じく神代の魔人と呼ばれる存在の一人であり、嘗ての【色欲の魔王】の眷族でもある。
王都で貴族達を諭しクーデターを画策、メルクリア王国の乗っ取りを企んでいた。そして、その当日にはカインとアリシアを自分の拠点へと招き入れる。神聖騎士であるアリシアの命、そしてカインの所有する七罪剣を狙った。
その後は、持っていた【怠惰】と【傲慢】の二つの七罪武具を融合させる儀式を行う。その儀式で完成した双罪槍斧を取り込んだ事で【怠惰と傲慢の双つ魔王】を名乗るようになった。膨大な魔力を纏いカインとアリシアの二人を圧倒したが、最終的にカインに魂の全てを喰われ死亡した。
ローテシア
フローラの配下だった魔人。フローラの死後、王都からの脱出を計画していたが、そこでカインに見つかり、彼の魔力を感じ取り命乞いをした。その結果、命は助けられたが彼の手駒として動き回っている。
こんな所でしょうか。
こうして纏めてみると、気になる点が多々出てきますね……。
特にアリシアの『光剣』は今更ながら『謙譲の光剣』にしておけばよかったとものすごく後悔しています。
転移剣なんてかなり即興で決めた為、聖転剣にしておけばよかったとかなり後悔していたり……。
自分のネーミングセンスの無さが本当に憎い……。
抜けがあったらご指摘ください。
15日に五章を開始する予定だったのですが、ちょっと台風が直撃しそうなので、停電等で書けなくなった場合、一日延期になるかもしれません。ご了承ください。




