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妄想論

なろうと5chは水と油

作者: とびうお君

 2018年アニメが終ろうとしている。今年はアニメにおけるBD販売としてはなろうが明確にNOを突きつけられた年だった。ただアニメのカテゴリーにはしたくない。もっと全体になる。どう違うのか?で大体の人も分かってると思うが、アニメにおいて重要なのは表現じゃない。媒体に左右されない絶対的な好みに訴える中身になる、それがアニメ漫画ラノベゲームで多くは共有される。


 ただしゲームは表現が違いすぎて相性は悪い。ただ唯一サウンドノベルって系列などが相性が良いだけで。なろうは?となると、なろうは正確にはゲームじゃない。RPGプレイを物語りに落とし込むとどうなるか?ってもので、下手な原作ゲームありより何倍も物語としては洗練されてて面白い。


 さすがに表現に左右され無いと言っても限度があるし、逆に好みに訴える刺激が弱いほど表現に左右される。NOを突きつけられても配信で元気なのは、配信はより楽に見れると言う表現が重要だからになる。内容の気楽さと読むより見る楽さの重視になる。その点NOを突きつけられても別にどうでも良いわけである。


 もっと言えばまともじゃない煩いオタクに拒絶されたとなる。オタクに受けないじゃない、煩いオタクに受けないってだけで。その割に馬鹿みたいな作品が売れてるじゃないか?それは結果論だ。逆に言えばそれを狙って創るのは難しい。オタ向けがチョロイといわれるのは一過性で、すぐに飽きられる。次に繋がらないから投資としてはこれあんまり美味しくない。


 結果からだけ見てちょろいと思ってそのちょろいのを後で作った場合いつまで賞味期限が持つか?はごく短期間になって、ちっともちょろくないじゃないか?ってなる。2匹目のドジョウは成功しても3匹目はもう駄目だ。って2匹目だけでちょろいと判断してるからになる。こんな焼畑創作じゃ、一般的に扱われるジャンルが全く価値がなくなってしまう。


 何故こんな事が起きるのか?で、正直BDに頼るビジネスモデルは放棄した方が良いと思ってる。早く広く浅くにすべきで、後は狭く深くでも2次ビジネスも小額投資ですむようにしなくちゃいけない。BDが高すぎるとあるが、狭すぎるって点で、あれちっとも高くない。むしろ費用を考えたら安過ぎる。そして顧客ではなく、作り手側の論理で値段を決めたら絶対駄目ってのはビジネスの常識だと思う。そんな商品は消えてなくなって良いんだ。


 で、そのありえないものを成立させるにはありえ無い事をしなくちゃいけないとなる。それに見合うだけのものとなると、もうそれは結果論的な運の世界になる。アニメ業界が厳しいのはここが大きい。


 ただ今回はそれはついで、主軸じゃない。どっちかと言えば私はそういう視点じゃない。何故こんなものが売れるの?の何故?と何が面白いの?って謎を見てる側はきっと思うからだ。その謎を回答するのが目的になる。確かにテーマ的にアニメ業界が変わってほしいが、それは心配とかじゃない。自分にとって面白いものが継続的に提供されて欲しいからが軸になり利己的な受け手としての意見でしか無い。


 それでもまあ補助的になっていくだろうBDにも意味が全く無いわけじゃない。そこからBD購入者やそれに近いと見るなろうを拒絶する5chの住人の関係を見たい。萌え豚と言って何故か?別種として扱われるが、結局5chの批判から見えてくるのは、キャラクターが可愛いが無いアニメの評価が低いんだ。


 じゃ何故萌え豚として拒絶されるのか?これが困った問題だ。5chは根本的に悪口が言いたいだけと、いちいち可愛いキャラクターが刺激になっててもすべての人がBD買うわけじゃない。こういう中途半端な層は自覚無しに萌え豚って言葉に差別的に同意してしまう。自分の好みが分かってない。全体の傾向から結局支持されるアニメの大半はキャラクターが可愛いからでそれは売れる事が多い。


 2018年秋は特にこの傾向が強かった。青豚、ゾンビ、グリッドマン(これは見視聴、理由は特撮+キャラ萌えじゃ私が面白さが薄いから無視した)この3つに共通するしてなろうと違うのは現代舞台だって点。そうこれ2000年代の流れなんだ。グリッドマンは見て無いからややこしいが、仮想空間がでるらしいのでちとややこしいが学園舞台は舞台らしい。


 後こてこてすぎてすぐ切ったジュリエットは扱いが難しい。余り売れるタイプじゃないのだが、高木さんと同じファンが多いからそのまま分母の大きさがBDに反映されるって流れ。ただこれソーマは全く違うので一概には言えない。


 私から見てこれらに近いのは正直リゼロぐらい。扱いにくいのはゾンビとこのすばが似てる点。ひなまつりとあそびあそばせはとても評価が高いが売れなかった。笑いじゃ売れない。コメディだが、それが笑わせるじゃなくて、可愛いと両立できるか?にある。


 ただこのすばにそれがあったのか?だとかなりやっかい。その点このすばは異世界って拒絶されたキーが刺激になっていた時代の産物だなと思う。リゼロに較べると人気だけ高いコメディの強さがある。私が常日頃、なろうで現代やりたきゃコメディが良いとは書いてるが、お勧めし無いのは、コメディは絵が向くのと、競争率が激しいから世に氾濫してる水準が高すぎるからになる。


 それでもただ単純に人気を得られるのはギャグ、コメディになる。問題は売れるとなると、そこからワンポイント必要になり、このすばは何から何まで、この売れないコメディぎりぎりのラインにたってて扱いがいやな作品なんだ。


 結局リゼロのなろうでの浮いた異色さの方がBDには近い。それはなろうにキャラ萌えが無いからだ。感動泣きや、キャラ萌えが刺激として弱い私は売れる作品ってのが大体イマイチ。あーだこーだ言われるが、今年じゃないが、けもフレはどうみてもキャラ可愛いの作品になる。けもフレを語る人は多いが、それは今ただキャラ可愛いじゃ売れないからだ。そのワンポイントを過剰に語りすぎる。


 差別化がキーであって、根幹はキャラ可愛いがけもフレの心臓部で間違いが無い。それはそれ、これはこれでプレーンに楽しむ私からすると5chのなろう否定は、キャラ可愛いの裏返しだとすぐ分かる。


 その点青豚がややこしい、男主人公で俺ガイルにやや似ている。ハルヒの系列だが、ストーリーだけでキョンはコメディとしてはボヤキが面白さになってるが、それ以外俺ガイルと較べると男主人公で売るタイプじゃない。ハルヒはあくまで異性キャラアリキの作品でストーリー構造だけが同じような作品化物語にも似ている。学園で不思議な事件にである。これを解決と異性キャラとの新密度を上げるのが物語シリーズや俺ガイルとなり、ハルヒはそういった部分事件簿的なものじゃない違いがある。


 青豚がややこしいのは、スタイル的には俺ガイル、よう実に似た男主人公が軸の作品なのに男主人公人気が皆無な点。売れてるほうだが、いまいちなのはここがある。異性キャラに特化してるほどの作品になっててタイプは明らかに俺ガイルなのに、ハルヒに近いとなる。青豚は古臭いキャラ萌えからその点俺ガイルやよう実のように抜け切れてない。


 よってややこしいのは間違いないが、キャラ可愛いで楽しむ全体としてまとめてしまって良い。


 現代舞台の方がそれが都合が良い。その点異世界をすごく生かしてキャラ萌えを作り出したリゼロはとても高度な作品だと思うが、根本的な構造はシュタゲとほぼ変わらないループものだと思う。異世界が良いのだが、他のなろうと較べると現代舞台のシュタゲの方が基本構造は近い。他のなろうより異世界を生かしきれてない。


 結局キャラ可愛いに異世界は必要が無いのだ。その点限りなく現代舞台から遠く人間ですらない、けもフレはすごい作品だと思う。あれはある意味最高に高度なキャラ萌えのための異世界物だ。


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