プロローグ
彼の名前は『白井 空』
年齢は15歳。外見は普通なのだが、頭がとても良く、その上に身体能力が以上に高いという軽くチート持ちの主人公なのだ。
こんな人生勝ち組に見えるスペックを持った主人公だが、ある事に関して圧倒的に他者に劣っているとこがある。
それは【恋愛経験値】
彼は今まで生きてきて女性と喋った経験が母親と隣の席になった女の子との社交辞令的な話しかした事がないのだ。
しかし、そんな彼も今日からは高校生!
高校生活では必ず彼女を作るという目標を胸に通学路を歩いていた。しかしどうしてか分からないが彼は神に見放されているようだ。
彼は死んだ...
その死に方も悲しい事に走ってきた車の運転手が吐いたガムがちょうど口の中に入り喉を詰まらせて死んだのだ。
しかし、この出来事を見ていた者がいた。その者とは神だった。
「さすがに見ておれんわ」
神様は死んだ彼の魂を自分の目の前まで持ってきて精神体の状態で蘇らせた。
「・・・ん?あれ?俺ってたしかガムを喉につませて死んだはずじゃ...」
「やあ、少年よ」
ここから、彼の非日常的な人生が始まる事を彼自身はまだ知らない。