第2話 おっさん少女化!?
本日二話目です
鏡には少女姿の俺が写っている。
「…本当にどうなってんだよ。昨日川に落ちたのが原因なのか?」
とりあえずステータスを確認しようと思い俺は手のひらにステータスを表示させてみた。
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名前:マーカス=ライト
種族:人間
性別:女
年齢:11
称号:転生者
Lv :1
力 :246
防御:173
速度:233
知力:72
魔力:314
所持スキル
·ステータス表示
·暗視
使用可能魔法
·炎創生魔法
耐性
·毒耐性
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こう書かれていた
「は?」
そういうしかなかった。何しろ全ステータスが前とは比べ物にならないくらい上がっていた。
(いやまず転生者ってなんだし。俺剣士だったはずなんだけど)
彼の称号は剣士から転生者に変わっていた。
(ということはやっぱり川に落ちた時に俺は死んでいるのか?出なけりゃ転生者なんて出ないはずだし。知力だけが上がっていないのはやっぱり俺の努力の問題だからなのか?)
そう思考を張り巡らせていくがどうしても答えは出なかった。
「よし、あいつに聞いてみよう」
そう言って玄関へと向かうがあることに気づいた。
「服とかどうしよう…」
そう。彼の服は昨日と同じぶかぶかで穴だらけのままだった。
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少ししたあと路地裏を歩く大きな布の塊がいた。もちろん中にいるのはマーカスである。あの後考えた彼はあることを思いついた、服がないなら自分で作ればいいと。だが彼にはそんな技術も才能もなかった。
昔彼がまだ冒険者になる前の幼かった時、1度冗談半分で服を作ってみたことがある。結果は…想像して頂けたらわかるだろう。
そんなこんなで応急処置として体中に布をまいていたのであった。
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「…ついた。」
彼の家から十数分歩いたところにその家はある。一見教会にも見えるその石レンガ作りの建物は彼の唯一とも呼べる友達が住んでいた。
コンッ!コンッ!
「…誰?」
玄関先にあるノッカーを叩くと聞き覚えのある女の声が聞こえてくる。
「俺だよ、マーカスだ。」
できるだけ声を低くしてそう言う。
「あら?なんか声が変じゃない?」
「あれだよ、いま風邪気味でね。声がかれてるんだ。」
「…ふうん。まあいいわ、鍵は空いてるから勝手に入って。」
少し怪しまれたがどうやら入ることができた。できればこいつだけには会いたくなかったのだが。
「お邪魔します。」
そう言ってドアを開ける。本当に鍵はかかっていないようだ。
家の中に入り進むが誰もいない。そのまま奥へと進んでいく。
「…おかしいな」
そういった時だった。突如として後ろから羽交い締めにされる。うまく関節を抑えられて逃げようにも逃げ出せない。
「あなたは誰?マーカスのフリをして何をするつもりかしら。」
ゾッとするような恐ろしく低い声で後ろからそう話しかけてくる。そう、こいつが俺の友達であり幼なじみのカナ=アイルスだ…。
ステータスの仕事のところ、やっぱり称号に変えました。色々変えて本当にすいません。