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第一章 1話 おっさん少女なっちゃった

前回のお話のステータスに性別:男というのを追加させていただきました。

目の前にある鏡にはひとりの少女が写っていた、いや少女というよりは幼女に近いか。

髪は金色のロングヘアーで顔は白くあっさりとしている。目はまるでサファイアのような深い青色をしている。元の自分とは似ても似つかない姿がそこには写っていた。


「これを見てもわからない?とりあえず服を……あっ!ちょっと待ってよ!」


青年の呼びかけを無視して家へと走り出す。


(くそっ!なんなんだよ!何が起きてるんだよ!)


もちろんその呼びかけに答えるものは誰もいない。走り出してから数分、見慣れた家が見えてきた。そのまま彼は鍵を開け中へと飛び込むように入っていく。


「はぁ、はぁ、…とりあえず落ち着け…落ち着くんだ…」


そう自分に言い聞かせるが、冷静に考えようと思ってもあまりにもショックが大きすぎてまともに頭が働かない。


数分後、息を整え今一度鏡の前で自分の姿を見る。

相変わらず黒かった髪は、金色に輝き腰まで伸びていた。目も黒から深い青色へと変化している。服装を見てみるとあまりにも情けない格好をしていた。流されている途中に岩にでも引っ掛けたのだろうか、あちこちに穴が空いて肌が見えている。身長が縮んだせいでいつ脱げてもおかしくなさそうなほど服はぶかぶかになっている。

これじゃあ周りの視線が痛いのも頷ける。だってこんなにかわいい女の子が裸同然の格好で歩いていたらそりゃ誰だって注目もするわな。


「…もう寝よう。きっとこれは悪い夢なんだ、起きたら元通りになっているさ」


そう言って彼はベットに潜りこんでいった……。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その晩は珍しく夢を見た。夢の中では女の子になった自分がドラゴンと戦っていた。他にも3人の仲間がいる。ひとりは白い長髪の少女だ、17歳の程だろうか。両手に長剣を持ちドラゴンへ向けて走っていく。その後からもう1人の仲間が強化魔法を唱える。こちらは緑の髪で肩ぐらいまでしか伸ばしていない。耳の先っぽが尖っているのを見るとエルフだろうか?

最後のひとりは男だ。その手から炎を出し巧みに操りながらドラゴンへと投げていく…あ、外した。あんまりうまいわけではなさそうだ。

そんなことを思っているとドラゴンがこちらへ向かってきた!やばい、逃げようと思っても体が動かない。


…ミラ!…


白髪の少女がそうこちらへ叫びながら走ってくる。でも間に合わない。俺は食われ………。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そこで目が覚めた。目の前にはいつも通り自宅の天井が見える。窓からは綺麗な朝日が差し込んでくる。


「誰なんだろうあの人たちは?最後に白髪の女の子がミラ!ってこっちに叫んでいたみたいだけど…俺のことなのか?」


そう思いながら顔を洗いに洗面所に向かう。


バシャァ!


冷たい水で顔を洗い正面の鏡を見るためにゆっくりと目を開ける。


「……………、やっぱり夢じゃなかったか…。」


鏡には昨日と同じ、金髪の少女が写っていたのであった。

ちょっと短めになってしまいました。今日中にもう1話行けるかな?

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