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2014年 9月14日 日曜日

 朝9時。人々が動き出す。会社や学校で皆それぞれの活動を始めていることだろう。


もちろん私もそれは例外ではない。



先ほど、会社に顔を出して仕事の関係である場所に向かっている途中だ。




 ブーン、ブーン、スーツの胸ポケットに仕舞っているケータイが鳴った。上司からの連絡である。



私が勤めている会社では「LINE」というアプリを使って連絡をする仕組みである。スマートフォンが普及し始めたと同時に多くの人々に利用されるようになったアプリケーションで、今や「メール」に変わり多くの人々に使われている。



「メール」は一瞬で届く手紙のような感覚であった。



なので、送った後、相手から反応が来るまでに多少のラグがあった。


しかし、「LINE」はチャットのような物で人々の反応にラグがない。また、「LINE」はチャット形式のおかげで複数の人々が「メール」よりも使いやすくその場で会議のようなことも出来る。



このような利点の多さから「LINE」は普及されたのである。



だが、「メール」にも良いところはある。相手の反応を知れずに済むことだ。


送ったら、返ってくるまで放置しても良いし、返ってきたって放置して適当な理由をつければどうにでもなってしまう。




 そうこう、考えているうちに自分の家のパソコンのメールボックスが気になり始めた。ケータイは割とこまめに確認するのだが、家のパソコンにメールを使うことはあまりないので、ここ一週間放置してしまっている。



嗚呼、気になってしょうがない。帰ったら確認しよう。もしかしたら、大事な連絡とか来てるかもしれない。





 夜7時。会社への報告も終わり、割と急ぎ足で帰ってきてしまった。



そしてスーツ姿のままパソコンを起動。真っ先にメールボックスへ。




開くとそこには、大量の未読メールが………  あ………



私は笑いが止まらなかった。笑うしかなかった。実に滑稽だった。



一番最近に届いたメールは





「幸せの定義はこちら→→   http:~~   」



その前のメールは




「芸能人の裏話!! 気になるあの芸能人のヌード画像はこちらのサイトから→  http:~~~」



このようなメールがズラッと並んでいた。



因みに、友人からのメールなんて一通も来てなかった。当然である。「LINE」があるからな。




私がメールアドレスを変えて、またメールチェックを怠るようになったのは言うまでもないだろう。




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