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俺の部下は言うことを聞かない  作者: 情緒不安定@危険
一章-人間と戦ったらこうなった編
1/4

いつもの日常

ビー!!ビー!!

侵入者確認、侵入者確認、直チニ迎撃シテクダサイ!!ビー!!ビー!!


城中にうるさい警報が鳴り響く。


まあこの魔王城に侵入者が入ってくるのはしょっちゅうのことだから聞きなれてはいる。


だが問題はそこではない。

初見の勇者どもは不思議に思うだろう。


何しろ道中誰も襲ってこないのだからな。

というのも、原因は俺にあるのだが。


タッタッタッ

きたか・・・


「出たな魔王!お前を倒して英雄になってやる!!」


いやいや、出たのはお前だろうが。あと下心見え見えなのは気のせいか?

まぁ俺から10m近く離れているところからわざわざ止まって宣言する辺り弱いのは確かだ。Lv10ってとこか。


「どうした?俺の気に驚いて声もでないか?」


うるさいしウザイし気ってなんだよドラゴン○ールじゃあるまいし。


「前置きはいいから速く来い。めんどくさいぞ。」


「お前に命令される覚えはないわ!」

タッタッタッ


来るんかい!

まぁいいか。俺の術中にはまったわけだから。


「出直してきてねー。」


「は?おまえ何を言って・・・うおあああぁぁぁぁぁぁ?!」


俺の王座周辺7m位には、相手を欺くカモフラージュ魔法がかかっている。


何故かって?無数の落とし穴が有るからだよ!!

まぁそれにあいつは落ちた訳ですけれども。


あ、因みに落ちると、この魔王城から遥か遠くの平和で小さな村にワープする仕組みになっております。


俺って優しい。


そんなことはおいといて、あんなことが起きた原因だが、すべて俺にある。


俺は自分でいっちゃなんだが魔界最強だ。

この前魔界最強決定戦っていういかにもバトル漫画とかでありそうな大会で軽く優勝してきた。

でもまぁ孤独ってのも寂しいんで最初に10の人形ひとがたの部下を創った。で、さらにその部下が自分の部下を創って大まかに10の部隊に別れている。


だが、おれの性格のせいか、その12人の部下は我が強く、俺の言うことを全くといっていいほど聞かない。

その代わりひとつの分野だけではトップクラスの実力を持っている。


敵、センメツ!敵、センメツ!

迎撃カンリョウ!迎撃カンリョウ!


このうるさい機械はシンゲツ。

俺の部下の一人、機械のエキスパートのカンナに頼んで作ってもらった。


わざわざ土下座までして。


まぁその影響もあってシンゲツは唯一俺の従順な部下だったりする。

あ、さっきの警報もこいつだ。


話がそれたが、原因の話の続きをする。

うん、まあ、部下が誰一人として言うことを全く聞かないのだから大体の想像はつくだろう。


そう、誰も、勇者の前に誰も立ちふさがらないのだ。

しかも城の入り口には誰がやったのか、御丁寧に城の構造が書かれた看板が立ててある。

看板は壊そうとしたら爆発した上に、次の日には立て直されていたので諦めた。


これが勇者どもが数分足らずで王座につくことの真相だ。


ビー!!ビー!!

侵入者確認!!侵入者確認!!

直チニ迎撃シテクダサイ!!


またか・・・今日は来客が多いな。


侵入者複数確認!!

侵入者10人!!侵入者10人!!

平均レベル90!!


レベル高っ!?

てか多いな!?


手伝ってくれるかな・・・ムツキ・・・


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キャラ紹介

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名前:マンゲツ

職業:魔王

Lv:測定不能

地球へ旅行でやって来た魔界最強の人形(ひとがた生物。

部下が12人いるが誰も言うことは聞かない。

さらに部下の一人が安易に村を襲ったせいで、わざわざ魔界からワープさせた魔王城が攻められる始末。結構不憫。

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