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Dragon Sword Saga1『旅の仲間(前編)』   作者: かがみ透
第Ⅶ話 因縁の対決
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闇の魔道士

 モンスターから身を守る結界ーー薄い緑色の膜が、クレアと、かごに閉じ込められたミュミュの周りを囲んでいた。


 それを見たケインは、安心して、モンスターたちを()いでいった。


 だが、合成モンスターたちは、これまでと勝手が違い、切っても切っても復活し、すぐに無数の牙を剥いて、向かってくる。


 もともと一体だったもの同士ではなく、近くに落ちていたもの同士が、引き合い、断面など構わずくっつき合わさっていたため、その形はますますおぞましく、不気味でイビツになる一方だった。


 それでも、勢いが衰えることはない。

 そうなると、ヒトの体力の方が、先に尽きてしまうことは、明らかだった。


『そのモンスターどもは、切っても倒すことは出来ん! 火だ。火を使え』


 どこからともなく響いたその声は、クレアにだけ聞こえた。

 クレアが、はっとして、呪文を唱えた。


 途端に、彼女の手のひらから、人の顔ほどもある大きな火の塊が生まれ、黒いモンスター目がけて、火の粉をまき散らしながら、吹き飛んでいった。

 マスカーナやデロスの魔道士が見せたものよりも、明らかに大きく、スピードもある!


「マリス、ケイン、よけてー! まだコントロールが……!」

「えっ!?」


 おぞましい標的から顔をそむけているせいで、クレアは、あちこちに炎を振りまいていた。


 ケインもマリスも慌てて逃げ出し、地面に伏せるはめになった。


 それは、まったくの、無差別攻撃であった!


 だが、数撃つうちに当たったらしく、モンスターたちは、声にならない叫びを上げて、炎に巻かれたものから、次々と消滅していったのだった。


 ひととおり焼き払うと、クレアは、ふうっと一息つき、辺りを見渡して「あら」と言って、口に手を当てた。


 辺り一帯が、焼け焦げ、ぶすぶす言っていた。


「す、すごいじゃないか、クレア!」

「いつの間に覚えたの!?」


 そう褒めながらも、顔をこわばらせたケインとマリスは、クレアに駆け寄った。


「まだ加減がよくわからなくて、必死だったから、つい……。炎の術だけ、たまたま覚えたところだったの。『水が効く』って言われたら、どうしようかと思っちゃったわ」


 クレアは、嬉しいような、恥ずかしいような、はたまた困ったような笑顔になって、両手を頬に当てた。


 その美しい(おもて)と、炎の無差別攻撃とは、まったく結びつかない。


「貴様、よくもここに……!」


 三人の頭上では、グスタフの憎々し気な声が響き渡るが、空には、彼以外の何も映ってはいなかった。


「この城は、私の庭のようなもの。異分子の存在など、すぐにわかる」


 『火が効く』と教えた声だと、クレアは気が付いた。


「くっ……! ここでは、場所が悪い。一旦、引き上げさせてもらうぞ!」


 そうグスタフの声がすると、辺りの景色が、ぐらっと揺れ、彼の姿も、焼け焦げたモンスターの残骸も消えていった。


 そして、通常に戻った空から、舞い降りて来た一人の魔道士の姿があった。


「ダミアスさん!?」


 ケインが、目を丸くした。

 それは、先に牢で会ったばかりの参謀ダミアスに違いなかった。


「彼グスタフは、クリストフ王子の部屋の手前にいた。彼の結界に入るには、少々時間がかかるので、直接、本人の居場所へ行ったのだ」


「それで、ヤツが逃げていったというわけか」


 参謀ダミアスは、クレアの方を向いた。


「よくやった。見事だった。見習いとは思えないほどの腕前だった」


「そ、そんな……ありがとうございます」


 クレアが恥ずかしそうに、ペコッと頭を下げた。


「ダミアスさん、初めまして。さっそくで悪いんだけど、あいつを追ってくれないかしら? 今、逃げられると厄介なのよ」


 マリスが、初対面にもかかわらず、遠慮のない口調で、ダミアスに言った。

 ダミアスは、じっとマリスを見た。


「先程から、どうも得体の知れない魔力の波動が感じられると思ったが……、あなたは、魔道士ではないのですか? それほどの魔力を持ちながら、なぜ、魔法を使わなかったのです?」


 ダミアスは、なぜかマリスには敬語で話しかけている。

 クレアにはそうではなかったため、魔道士というものは、魔力基準で階級が決まるのだろうか? と、ケインは不思議に思っていた。


「あなたは……」


 ダミアスが言葉を続けるのを(さえぎ)るように、マリスは、口早に話した。


「あたしはマリス。今は、魔法は使えないの。ところで、知り合ったばかりで悪いんだけど、急いでるの。あたしを、あの北の森まで運んでくれないかしら?」


 ダミアスの顔色が、少し変わった。


「彼が、あそこへ逃げたと……?」


「ええ、間違いないわ、あいつは、あそこにモンスターを呼び出した張本人なのよ。きっと、あたしを迎え撃つ戦闘体勢に入ってるわ」


 マリスが、森の方を見上げて言った。


「彼が、モンスターを……」ダミアスが呟く。


「魔道士の間では、誓約ごとがいくつかあることは知ってるわ。だから、一緒に戦ってくれとは言わない。送ってくれるだけでいいの。お願い!」


 マリスが、両手を組み合わせ、今までにないほど緊迫した様子で、ダミアスに頼み込んだ。


「マリス、一度、ヴァルを連れに戻ったら……」

「いいえ!」


 彼女は、はっきりと、ケインの言葉を打ち消した。


「そしたら、あいつは、また逃げるわ! やっと、見付けたんだもの。ここで倒しておかなくちゃ!」


 ケインもクレアも、ダミアスも、どうやら、グスタフとマリスには、深い因縁でもあるらしいことを察した。


「そんなことより、早くミュミュを出してよーっ!」


 クレアの抱いているかごの中では、ミュミュが(わめ)き、暴れていた。


 ダミアスが手をかざすと、ミュミュの身体が一瞬消え、かごの外に現れた。


「このかごには、物理的な力を加えると、中の生き物にもダメージが与えられるよう、厄介な魔法がかけられていたようだ」


 ダミアスが、淡々と言った。


「ありがとうございます!」


「ありがとう! おじちゃん!」


 ケインが、ダミアスに頭を下げ、ミュミュは、ダミアスの周りを、嬉しそうに、ぱたぱた飛び回った。


「ーーてことで、ここからは、あなたたちは、帰っていいわ」


 そう言ったマリスに、ケインもクレア、ミュミュも注目した。

 マリスは、笑ってはいない。


「グスタフは、慇懃無礼(いんぎんぶれい)なヤツよ。物腰からしてバカ丁寧で、イヤミったらしかったでしょ? その実、やることは、相当汚いわ。さっきは、人質がミュミュだったからよかったようなものの」


「ちょっと! どーゆーことさー!?」


 ミュミュが両手をぶんぶん振り回しながら飛んで、口を挟む。


 クレアは心配そうな目で、しばらくマリスを見ていたが、ふっと目を伏せた。


「そうよね。私の覚えたての魔法なんか、きっと、通じる相手ではないのね。それに、さっきの術で、ほとんど魔力を使い切ってしまったし……。側にいるだけで、マリスの足を引っ張ることになるのだったら、私はお城に戻っていた方がいいみたい。役に立てないのは、心苦しいけど……」


 マリスが、クレアに暖かい目で見つめ、両手を、彼女の肩に乗せた。


「さっきは、クレアがいてくれて、本当に助かったわ。今度は、お姫様を守ってあげて。王様が、腕の立つ女官とやらを探しているそうよ。クレアなら治療も出来るし、結界も張れるし、炎の攻撃だって出来るじゃない!


 もし、あたしがしくじったら、あのワガママ王子、またグスタフを使って、何を企むかわかったもんじゃないわ。あと二日は、滞在するみたいだし……ねっ?」


「……ええ」


 クレアは、潤んだ瞳でマリスを見つめ、うなずいたものの、心配そうな顔のままだった。


 マリスの視線が、ケインに留まった。


「ケインも……」

「俺は、一緒に行く」


 打ち消すように、ケインは、そう言っていた。

 マリスが何か言いかけるが、彼は構わず続けた。


「あのヤミ魔道士、王子の命令で、俺のことも狙ってるんだ。さっきは、マリスのことしか眼中になかったみたいだったけどな。ここで、あいつを倒しておかないと、っていうのは、俺にとっても同じことだ。


 それに、マリス、俺は、お前に雇われてるんだぜ。『一緒に来い』って言ってくれれば、俺はいつでも一緒に戦う。……ああ、解雇されるまではな」


 後半、ケインは、明るく、軽い口振りになった。

 クレアが、ますます心配するように思えたからだった。


 そして、万が一、マリスに何かあったら、という自分の不安を、はねのけるためでもあった。


「そうよね、あたし、ケインの主人だったのよね。忘れてたわ~!」

「なんだよ、忘れんなよ!」


 冗談のように言い合う二人を見ているうちに、クレアにも、少し笑顔が見られた。

 それを確認してから、マリスが言った。


「それじゃあ、北の森へ出発よ!」




「もう目を開けてもいいだろう」


 ダミアスの声で、ケインは、そうっと目を開く。

 ダミアスに言わせると、慣れていない者は、時空酔いをするといけないので、目を閉じておいた方が良い、ということであった。


 それまでの、身体にまとわりつくような違和感も、なくなっていた。


 辺りは、真っ暗な森の中だった。

 ケインとマリスは、ダミアスに連れられ、空間の中を移動して、北の森へ着いていた。


「ここが、北の山の頂上だ」


 真っ暗闇で、背の高い樹木によって、視界は遮られていた。


「ここまで連れてきてくれて、ありがとう。もう、戻っていいわよ」


「いや」


 魔道士は、マリスの言葉に、首を振る。


「あなたがたの戦いを、見届けさせて頂きたい」


 ケインもマリスも、じっと彼を見た。

 彼の瞳は、相変わらず静かで、はたからは、真意は読み取れない。

 どことなく、ヴァルドリューズと似ていたかも知れなかった。


 マリスが微笑んだ。


「手出しは、一切無用よ」


「もちろん。あなたがたの戦いを汚すようなことは、いたしません」


 ダミアスも、いくらか微笑んでいるようであった。


「それを聞いて、安心しましたよ」


 空から、声が響いた。


「さっさと姿を見せたらどうなの、グスタフ!」


 マリスが、空に向かって声を張り上げた。


 ゆるゆると、黒いものが舞い降りて来る。

 それは、木の枝に止まると、徐々に人の形になっていき、記憶に新しい、長身の痩せた魔道士の姿へとなった。


「出て来たわね」


 マリスが、ひとり呟く。


 グスタフが、杖をさっと一振りした。


 二人は、身構える。


 側にある木の根本に、黒い穴が開き、黒いモヤとともに、獣人型モンスターが現れた。


 まるで、その黒い穴は、小規模な次元の穴とでも言うように、ぞろぞろとミドル・モンスターたちが召喚されていくのだった。


 ケインもマリスも、剣を持つ手に、力がこもる。


 その時、爆風音とともに、小型の竜巻のような渦巻く風が、モンスターたちを巻き上げ、そのまま空高く吹き飛ばしていってしまった。


「貴様、手出しはしないと、今言ったばかりではないか!」


 グスタフの、忌々(いまいま)しそうな声がする。


「手出しはしない。そのかわり、お前も、堂々と、彼らと戦え。神聖な戦いを汚すことのないように」


 静かな声で、ダミアスが返した。


「そうよ! くだらない手品なんか見せてないで、かかってきたらどうなの? それとも、あたしたち二人に恐れを成して、手も出せないってわけ?」


 マリスが挑発する。


「ふっ、いいだろう。魔術の使えない人間が何人束になろうと、私の敵ではない!」


 グスタフの姿が揺れ動いて、景色の中に溶け込んだ。


 次の瞬間ーー


「来るわよ!」


 マリスの声と同時に、拳の大きさほどの火の球が、ケインの目の前に現れた。

 ケインが、反射的に、剣で防御する。

 火は弾き飛んで、空に消えていった。


「ほう、この至近距離で、よく交わしましたね。それに、その剣からは、魔力が感じられる。対魔物用の剣でしたか」


「ドラゴン・マスター・ソードだ」


 ケインが静かに答える。


「ほう、まさか、こんなところにそんなものがあるとは、思いもよりませんでしたよ! そうか、だから、あの時、私の魔力を込めた剣が、効かなかったのですね。それならば、それを考慮に入れて、攻めなくてはなりませんね……!」


 どこからともなく聞こえてくるグスタフの声。

 気配を探るが、それが追いつかないほどの速さで、声は、彼らの周りをぐるぐる回り、どこから攻撃が来るのか、ケインには、まったく見当が付かなかった。


「ケイン、後ろ!」


 背に殺気を感じたと同時に、マリスが横から、ケインの後ろに剣を突き出した。


 ガシッ!


 杖とマリスの長剣が、かち合い、緑色の火花を放出する。


「ちっ、次は外しませんよ!」


 夜の森は、闇だった。

 さらに、グスタフは、黒いフード付きマントで黒い風景に溶け込み、空間移動術を使う。


 殺気で気配がわかっても、動きが速く、それを読むのは至難のわざである。


「ケイン」


 マリスが、そっと背中合わせになり、小声で話しかける。


「あたしが合図したら、一気に、あそこの太い木まで走っていって。木を背にして戦うわよ」


「ああ、その方がいいな」


 マリスの合図で、ケインは一気に、大木目がけて走った。


 その後ろで、パチパチと燃える音や、稲妻のようにピカッと光るのがわかる。

 マリスが剣で弾いているのが、感じ取れる。


 大木に着いたケインは、振り向いた。


 マリスは、移動せずに、戦っていた。

 グスタフの姿は見えないまま、四方から放たれる炎や稲妻を、彼女の対魔物用ロング・ブレードが、すべて弾き飛ばしていた。


 グスタフは、ケインが走り出したと同時に、マリスを集中攻撃したのだ。


 ケインがマスター・ソードを構え、呪文を唱えようとすると、ふいに、炎や稲妻が止み、辺りが静かになった。


 奇妙な異変に、マリスもケインも、その場で剣を構えたまま、辺りの様子を嗅ぎ取ろうと、神経を集中させる。


 マリスの目の先で、何か黒いものが、うようよと(うごめ)き始めた。

 ざわめく木々。

 草の根をかき分けて、前方から、獣人タイプのモンスターたちが、何十匹と現れた。


「なっ……! 汚いぞ、グスタフ!」


 ケインは、見えない魔道士に向かって叫んだ。

 薄気味悪い魔道士の笑い声が、どこからともなく聞こえる。


 ケインが、マリスに助太刀しようと向かうが、すぐに殺気を感じ、横転して飛び退(すさ)った。

 そのケインのいたあたりを、グスタフの杖が突き抜けた。


「あなたも、なかなか勘がいいですね。マリス嬢は、あやつらにお相手していてもらい、先にあなたを倒しておこうと思うのですが、如何(いかが)です?」


 グスタフのねっとりとした声が、ケインの耳元で聞こえる。


 ケインは、すぐに態勢を立て直した。

 剣を構えながら必死に目を凝らし、五感を研ぎ澄ませた。


 目の前の暗闇に、ぼうっと、人の顔らしきものが浮かんだ。


 殆ど髑髏(どくろ)と思える、(しわ)だらけの皮でできた顔面に、耳の下辺りから生えた長い白髪、額には、黒い宝石、中心にある骨張った鉤鼻(かぎばな)、凹んだ眼窩(がんか)には、燃えるような炎の色をした眼球ーー


 それは、まるで、何百年も生きてきたかのような人間の顔であった!


 グスタフは杖を振りかざした。


 それを、ケインがマスター・ソードで防ぎ、右手の拳を狙いをつけて打ち込むが、手応えはない。


 不気味な笑い声とともに、魔道士の顔だけが闇に浮かび、またしても杖を繰り出す。

 それをよけると、右から電光が放たれる。


 ケインがマスター・ソードで応戦するのを、見物でもするように、グスタフの顔は、同じ位置で笑っている。


 あらゆる方向からやってくる攻撃ーー突き出す杖、火の球、(いかずち)は、人間相手と違い、気配が読みにくいため、ケインにしてみれば、普段以上に神経を使う。


 防いでばかりでは拉致(らち)が開かない、と思ったケインは、地面から飛び出して来た火の球をよけ、横に飛ぶと見せかけ、地面を蹴って方向転換すると、闇に浮かぶ魔道士の顔目がけて、マスター・ソードを振り下ろした。


「おわあああああああ!」


「外したか!」


 グスタフの叫び声が響き渡る中、ケインは、舌打ちした。

 顔を真っ二つに割るつもりが、とっさによけられ、顔の右側を斬りつけただけだったのを、悔しそうに見た。


「おのれ、よくも……! 貴様如きが、私の身体に傷を付けるとは……!」


 ケインが思ったよりも、傷は、深く斬り込まれていた。

 グスタフは、頭のてっぺんから、だらだらと血を流し、右目を抑え、無事な方の目を見開いて、ケインを凝視していた。


 その彼の血の色を見て、ケインは、ぞくっとした。


 彼の血は、赤くなかった。

 魔物と同じ濃い緑色であった。


「そんな! 魔道士といえども、人間なんじゃ!?」


 一瞬の隙をつかれ、ケインは、突然現れた杖に、突き飛ばされた。


「たかが、戦士にしては、よくやった。褒めてやろう。だが、私の身体に傷を付けたとあっては、もう、手加減はしないぞ! 覚悟しろ!」


 グスタフは、その長身をゆらりと現し、ケインの前に立ちふさがった。


 受け身を取って転がり、起き上がりかけたケインの目の前に、グスタフの筋張った手のひらが向けられた。


「もともと、貴様は消せという依頼だった。丁度よい! 今こそ消してやる!」


 その瞬間ーー


「消えるのは、貴様だ」


 この場に不釣り合いな、抑揚のない、無表情な低い声が聞こえたと思うと、グスタフの胸から、真っ赤な炎が吹き出し、絶叫が辺りに響きわたった!


「……き、貴様……、い、いつの間に……!」


 グスタフは、全身を痙攣(けいれん)させながら、ゆっくりと振り返った。


「ヴァル!」


 ケインが叫ぶ。


 黒いマントに身を包み、フードを降ろした黒髪の魔道士の姿が、そこにある。


 ヤミ魔道士グスタフの後ろに現れたのは、紛れもなく、ヴァルドリューズだった。


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