第6話 裏切り
第6話
「天川神様、天金神様の事ですけど、仲はいいんですか?」
「あんまり良くない。本当は俺が悪くしちゃったんだ。昔は自慢するほど仲が良かったんだ。でも最近は弟の悪い所とか言い過ぎて、弟は俺に対して口が悪くなってしまったんだ」
「でも私、天金神様を見た時に凄く優しそうで、天川神様や皆んなと仲が良いかと思いました」
「そうだね。今日はもう寝ようか」
「はい」
「天空神ちゃん、今日だけ俺の所で寝ない?」
「良いですけど、天川神様は何処で寝るんですか?」
「隣だけど、嫌かな?」
「いえ」
「良かった」
2人は布団に入る。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
2分後。天川神は寝返り、天空神を見る。天空神は、いつの間にか眠りについていた。
(可愛いなー。こんな子が来てくれて俺、嬉しい)
次の日、目が覚めると隣に天川神がいない。
2人で狭くて落ちた?と思いながら周りを見ると、川の音がした。どうやら川と行進しているようだ。安心して布団を畳もうと思った時、目の前が青くなった。ふと見上げると、見たことがない着物姿で、魔法使いの様な杖を持っていた。
「いでよ、召喚獣」
と言う声が聞こえた。ずっと見つめていると、天川神が天空神を見た。
「おはよう。天空神ちゃん」
「おはようございます、天川神様。何をしているんですか?」
「家族が助けを呼んでたから、助けてたんだ。良ければ家に来る?」
「行ってみたいです」
「じゃあ行こうか」
天川神は手を差し伸べる。天空神ゼウスは手を繋ぐ。すると、天川神は柵に登る。
「手を離さないでね」
「はい」
すると天川神は、ゆっくりと飛ぶ。生まれて初めて空を飛んだ。
それは天川神から貰った勾玉の力だ。
「もうすぐ着くよ」
その先に大きく光る海があった。そして黄色い砂の上へ着地。
「ここが俺の家だよ」
「綺麗」
天空神はキラキラと目を輝かせる。
その時
「おかえり、天川神。その子は?」
「俺の彼女だ」
「彼女ねー」
家族(叔母や祖父など)は天空神を見る。
「天川神。この子、レベル低いよ」
「それを承知で付き合ってんの」
「この子、人間じゃない?」
「彼女は神だ」
「神?どこからどう見ても、人間にしか見えないよ」
すると、家族の中から天金神が出てきた。
「その後は人間だよ」
(裏切った?)
「やっぱりそうか」
家族は鎌を持ち、こっちに来た。天川神は天空神ゼウスを守る様に腕を伸ばし、後退りする。そして家族は天川神の腹に鎌を刺す。
瞬間、血が飛び散る。
「天川神様・・・」
「子娘、本当の事を言え。君は人間か?」
「・・・」
「人間じゃないって・・・言っただろ・・・」
天川神はふらふらと立ち上がる。
「兄さんは僕の悪い所を言って、彼女を奪った」
「天川神、お前を殺す」
そして鎌を振るう。刺されて苦しむ天川神見て、天空神は口を開く。
「やめて下さい」
「お前は黙ってろ」
家族は天空神の腕に鎌を振るう。腕が掠れる。天空神は倒れるかの様に地面に体を伏せる。だが、すぐに立ち上がり、天川神を庇う様に覆い被さり、家族に自分の背を見せ、丸まる。
「天空神ちゃん・・・」
唸っている様に聞こえた。家族がまたまた2人に鎌を振ろうとする。その時
「やめろって言ってんだろ」
天空神は魔法で鎌を跳ね返す。
「どれだけ天川神様が苦しんでるのか分かってんのか。それでもあなたの愛する子なの?」
「愛する子よ。けど、貴方を連れて来たから、私達は今、こうしてるのよ」
「連れてきたんじゃない。行きたいって私から言ったの。殺すなら、私にさなさい」
天空神ゼウスは両手を広げ、魔法を手に浮かべながら、家族の元へ進んで行く。
「どうした、やれよ」
「天空神ちゃん・・・もう良いよ」
声が全く届いていない。家族は鎌を天空神に振りかざす。だが、左右にスッと避ける。家族が傷つかない様にパワーを使い、1歩も動けない様にした。
「次にこんな事をやったら、今度こそ貴方達を殺すから」
天空神は家族を鋭く睨む。振り返り、天川神を見る。そして抱えた。
「天川神は好きかい?」
「心から愛してます」
続く




