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第3話 新たな絆

第3話

現在。天の国や偽名の天空神ゼウスにもかなり慣れたので、「空」と呼ばれても、反応できなくなった。

「ねぇ空。最近反応鈍いけど、なんかあった?」

後ろの席の友が、空に心配そうに尋ねる。流石に

「天の国に行っている」

とは言えない。だが空は、笑って返事を返す。

「ある物語の主人公になりきっちゃってるだけだよ。心配ありがとう」

「それなら良かった」

話が終わると、近くの席に座っていた海カイが話しかけてきた。

「・・・空、次の放課、1年1組の教室の裏まで来てくれないか?」

「うん」

そして放課が終わり、授業のチャイムが鳴る。次の放課。言われた通りに、1年1組の教室の裏まで来た。

「空、こっち」

海カイが手を大きく振り、聞こえる様な声で叫ぶ。

海カイに呼ばれて教室に入ると、海カイ扉の鍵をかけ、空に近づく。

「ねぇ空。天の国って知ってる?」

流石に「知っている」とは言えない。

「何それ?知らないよ」

「嘘だよな」

「・・・どうしてその事を?」

「最近反応鈍いし、もしやと思って。俺は天の国の天民、天山神ゼイクだよ」

「・・・」

「そうそう、俺達双子だよ」

「双子?一緒に住んでないのに?」

「うん。信じられないよな、生き別れの兄妹。聞いた時は凄く驚いたよ」

「私も信じられない」

「だよね。因みに父さんいる?」

空は悲しそうに首を小さく振る。

「いない。小学生の時に私を庇って、交通事故で死んじゃった」

「双子確定だね。俺も父さんいない」

「そう言えば、入学した時に苗字同じだなって思った」

「俺も」

「お母さん、知ってるよね?生き別れになった事」

「知ってるって言ってたよ」

「良かった」

2人は兄妹だと知り、嬉しくて笑い合った。

そして帰り、空は駐輪場に向かっていると、海カイがやって来た。

「一緒に行くか?あそこへ」

「良いけど、一旦家に帰らない?」

「時間が止まっているから、このまま行かない?ってか、いつも制服のままで行ってんの?」

「うん。でも天の国に行くと、服が変わる」

「なるほど」

「あんまり行ってないの?」

「最近は忙しくて行けない」

「お兄ちゃん。私、魔法の召喚獣が使える様になったよ」

「凄!俺、まだ一つもできてない」

「レベルは?」

「永遠に一のまんま」

「私は一だったけど、今はどうかな?」

「多分、最強魔法使った時点でレベル五十くらいかな?」

「レベル五十!めっちゃ上がってる」

「俺、妹に負けてるよ。頑張って追いつかないと」

「うん。頑張れば、きっとレベルも上がるよ」

「そうだな」

「うん」

「行こうか」

「うん」

「出発進行」

2人は手を繋いで、下の坂をぴょんと飛んだ。

「扉、開けるね」

「うん」

その先には、天様と天星神アンバーが話しながら立っていた。

「ただいま。天星神アンバー様」

「おかえり。隣の子は、天山神ゼイクですね」

「はい」

「天様。私のレベルは何ですか?」

「五十だよ」

「凄い、天山神ゼイク様の言った通りだ」

「天山神ゼイクは予想が当たる子だね」

天山神ゼイクは天様の言葉に照れる。

「天様。天山神ゼイク様が来たので、魔法の使い方を教えても良いですか?」

「ああ」

「ねぇ、魔法の使い方って分かる?」

「うーん。あんまりかな」

「じゃあ、私が教えるから真似してね」

「うん」

「まずは召喚玉を持って呪文を唱える。そうすると、星型の陣が現れるよ」

天山神ゼイクは教えられた通りにやってみた。

「うん。そう。そこをもう少し長く」

天空神ゼウスはアドバイスをかけながら教える。

その夜。

「ハア〜疲れた。やっぱり難しいね」

「できる様になれば簡単だよ」

2人は、天空神ゼウスの部屋のベッドに座る。

「俺、一生レベル1って言ったけど、本当かもしれない」

「そんな事ないよ。私だって、気付いたらレベル上がってたから」

「そうだね。俺、頑張るよ」

「頑張れ!」

                 続く

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