第13話 悪の狙い
第13話
「君にとって、そんなに天空神が大切なのかい?」
「当たり前だろ。俺の大切な彼女だから」
「まあ、君たちが私のいる場所を見つけるまで、天空神は絶対に返さないぞ」
天川神は悔やむ。
「そんなに返して欲しければ、君が人質になれ」
「俺は、天空神ちゃんの為なら何でもする」
デイバーはニヤリと笑う。するとデイバーは
「さらば」
と言って、煙の様に消えていった。天空神が攫われてから1週間が経つ。
「天空神ちゃん、無事だと良いな」
「無事だよ。きっと」
「そうだね」
天川神は、天空神の無事を祈り続けていた。その後、デイバーの屋敷では。
「天川神が君の事を探しているよ。まあ、どんなに探しても天空神は絶対に見つからないさ」
デイバーは水晶玉を見て、大きな笑い声をあげていた。天空神はデイバーを横目で見る。そしてデイバーは、何か悪いことを企みながら、天の国に伝言を伝えようとしていた。その時、天空神はキツく縛られていた縄を解いて走り、思いっきりデイバーを地面に押し倒す。
「天川神様、助けて下さい」
「天空神ちゃん。今何処にいるの?」
「デイバーの屋敷です」
「分かった。すぐに行くね」
その時。
「良くもバラしたな、天空神」
デイバーは天空神に近づく。
「天様。天空神ちゃんは、デイバーの屋敷にいます」
「分かった。皆んな、屋敷に行くぞ」
「はい」
全員の神は、大急ぎでデイバーの屋敷に向かう。天川神様は勢い良く屋敷の扉を開ける。
「天空神ちゃん」
「天川神様」
天空神は叫ぶ。
「動くな。動いたら、天空神の命は無いぞ」
そう言ってデイバーは、自分の胸方に天空神を抱き寄せ、天空神の顔の前に光る刀を向ける。
「お願いだ。天空神ちゃんを離してくれ。天空神ちゃんの代わりに、俺が人質になる」
デイバーは普段の様にニヤリと笑うと、天空神をそっと離した。
「天川神様」
「天空神ちゃん」
2人はダッシュで走り、お互いに強く抱きしめ合う。
「天川神。私の元へ来い」
「天川神様」
「大丈夫だよ、天空神ちゃん」
天川神は安心させる様に天空神の手を握り、立ち上がる。天川神はデイバーと一緒に、煙の様に消えていった。
「天川神様・・・」
天空神はしゅんとする。
「彼なら大丈夫だよ。だから、安心して」
天星神は天空神の肩に優しく手を置く。
「はい」
#天川神とデイバーは、とても薄暗くて長い通路を歩いていた。
「こっちだ。着いて来い」
デイバーは天川神をある部屋に案内し、天川神が部屋に入った事を確認すると、扉を閉めた。
「まさか、神全員で助けに来るとはな。中々やるな」
デイバーは苦笑いをし、小さく鼻で笑う。
「俺1人より、全員の方が探しやすいと思ってさ」
するとデイバーは、少し間を開け、口を開く。
「そう言えば、君と天空神の実力は同じ位かい?」
「実力は、天空神ちゃんの方が結構強い」
「レベルは一緒ぐらいなのか?」
「大体、一緒くらい」
「敵をもっと強くしないとな」
デイバーは、聞こえないくらいの声で言うが、丸聞こえだろう。
「敵を操ってるんだよな?」
「何故それを知っている?」
「デスを倒す時に、色々と調べたんだ」
「そこで知ったんだな?」
「うん」
「デスは強かっただろ?私の手下だったから」
デイバーはまるで、自慢する様に言う。
「確かに強かった」
「あの子の正体、分かったか?」
「ああ。天米神って言う神の弟だったよ」
「その天米神と言う神がデスを倒したんだな。良く出来るな、弟なのに」
「確かに。俺だったら絶対出来ない」
#天空神は、天川神を助ける作戦を山ほど考えていた。すると天空神の目の前に、屋敷に繋がる薄ピンク色の水晶玉を見つけた。
「あれ、何だろう?」
天空神は不思議そうに水晶に触れる。その瞬間、体がグッと前に押し出され、屋敷に入った。
「此処に繋がる通路なんてあったんだ」
天空神は驚きながら、天川神のいる場所を探した。数分後、天空神は天川神を発見した。
「天空神ちゃん」
「天川神様、逃げましょう」
天空神と天川神と手を優しく繋ぎ、デイバーに背を見せる様にして走って行ったのだった。
続く




