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詩集:女性シンガーの2

放任主義

作者: 歌川 詩季

 口を出したくなるものだけれど。

 コースロープのない生簀(いけす)を泳ぐなら

 クロールでない自由型

 見事なと(きん)に裏返れと そうも()など()かれましては


 すくすく育つより ぶくぶく肥えてしまう

 そんな姿を誰にも見せたくは御座いません


 もう(しばら)くほおっておいてくれたらいいわ

 親のおかげで育つ子は されど老い(やす)く学 成り(がた)

 まだ(しばら)くほおっておいてくれたらいいわ

 あらぬかたへとのびる枝へは

 (はさみ)を入れたくなるのが(さが)でしょうけれど



 コールスローを付け合わせに選ぶなら

 プレートのすみ 寄せておけ

 まあるく赤い()を結ぶよに 厚く土を()かれましても


 めきめき育つかと やきもき胸を焦がし

 目を血走らす誰かに見られるのたまりません


 もう(しばら)くほおっておいてくれたらいいわ

 (しるべ) 無くともあがる帆は どの海へ向かうのか わからぬが

 まだ(しばら)くほおっておいてくれたらいいわ

 流れ着くなり()めば都と

 (ごう)に従うまでもなくなじむものだから

 過ぎればネグレクト?



挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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