エピローグ:第1巻を終えて
エレメンタに戻った三人は、ギルドで報告を済ませた。
「硫黄の悪魔討伐、お疲れ様」
リシアが報酬を渡してくれた。
「これで、パーティーランクも上がるわよ。FからEに」
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║ パーティーランクアップ! ║
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║ F→E ║
║ より高難度の依頼を ║
║ 受けられるようになりました ║
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「これからも頑張ってね」
その夜、秀城は一人で宿の屋上に上がった。
星空を見上げる。この世界の星。まだ見慣れない星座。
「二週間か...」
この世界に来てから、まだ二週間しか経っていない。でも、信じられないほど多くのことがあった。
魔物との戦い、仲間との出会い、元素の習得、そして成長。
「元の世界では、二週間で何か変わったことなんて、なかったな」
毎日が同じ繰り返し。何の進歩もない日々。
でも、この世界では違う。毎日が新しい発見で、毎日成長を実感できる。
「もし、元の世界に戻る方法が見つかったら...」
秀城は考えた。
「俺は、戻りたいのかな?」
答えは、まだ分からなかった。
「まあ、今考えても仕方ないか」
秀城は立ち上がった。
「まずは、全元素を習得する。それから考えよう」
部屋に戻ると、ベッドに横になった。
明日からも、冒険が続く。
窒素を求めて、北へ。
そして、その先には、まだ見ぬ元素たちが待っている。
118個の元素。
それは、遥か遠い目標。
でも、一歩ずつ進めば、いつか辿り着ける。
「おやすみ、元素たち」
秀城は呟いて、目を閉じた。
そして、夢の中で、周期表を見た。
美しく並んだ118個の元素。
その一つ一つが、輝いている。
まるで、秀城を呼んでいるように。
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