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元素の旅人 「理系社畜、異世界で元素魔法の賢者になる」周期表はチートじゃない。俺の「化学知識」が世界を救う法則だ  作者: 花咲かおる
第4巻「元素の守護者」

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プロローグ:守護者の誓い

元素の守護者の本部は、地下深くに存在していた。

メタルシティから更に東へ、山脈の奥深く。秘密の洞窟を抜けると、巨大な地下都市が広がっていた。

「ここが、本部か...」

秀城は圧倒された。

地下都市は、魔法の光で明るく照らされていて、まるで昼のようだった。石造りの建物が立ち並び、通りには人々が行き交っている。

「ここには、約千人の元素使いが住んでいる」

セレンが説明した。

「全員、元素狩りと戦うために集まった者たちだ」

「千人...」

「そして、ここには様々な元素使いがいる。君が習得していない元素も、たくさんある」

セレンは秀城を見た。

「ここで、更に元素を習得してもらう」

「どれくらい習得できますか?」

「少なくとも、あと十個は。いや、君なら二十個は可能だろう」

秀城は期待に胸を膨らませた。

「まず、君たちに部屋を用意する。それから、オリエンテーションだ」


秀城たちに用意された部屋は、快適だった。

四人部屋で、ベッド、机、それから小さな訓練スペースもある。

「いい部屋ですね!」

ナトリが嬉しそうに言った。

「ここなら、安全に修行できる」

ジンクも頷いた。

その夜、オリエンテーションが大ホールで開かれた。

数百人の元素使いが集まっていた。

壇上に、セレンともう一人の人物が立った。

年配の男性で、白い髭を蓄えている。杖を持ち、威厳のある雰囲気。

「私が、元素の守護者のリーダー、アルゴン・ノーブルだ」

低く、力強い声。

「希ガスのアルゴンの使い手だ」

アルゴンは集まった人々を見渡した。

「今日、新しい仲間を迎えた。転移者、メンデレ・秀城だ」

秀城は壇上に呼ばれた。

緊張しながら、前に出る。

数百人の視線が、秀城に注がれた。

「メンデレは、全元素習得能力を持っている。現在、十八個の元素を習得済みだ」

「おお...」

どよめきが起きた。

「彼は、我々の希望だ。元素狩りを倒せる力を持っている」

アルゴンは秀城の肩に手を置いた。

「だが、まだ若い。レベルも低い。我々が守り、育てなければならない」

アルゴンは全員に向かって言った。

「諸君、彼を守れ。そして、元素を教えろ」

「はい!」

全員が声を揃えた。

「メンデレ、何か言いたいことは?」

アルゴンが秀城に促した。

秀城は深呼吸をした。

「...俺は、元の世界から来た、ただの人間です」

「この世界のことも、まだよく分かっていません」

「でも、仲間ができました。目標ができました」

秀城は全員を見た。

「元素を習得し、強くなり、元素狩りを倒す」

「そして...この世界を守る」

秀城は力強く言った。

「皆さんの力を貸してください!」

拍手が起きた。

大きな、温かい拍手。

「よく言った」

アルゴンは微笑んだ。

「では、明日から、本格的な修行を始めよう」

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