プロローグ:守護者の誓い
元素の守護者の本部は、地下深くに存在していた。
メタルシティから更に東へ、山脈の奥深く。秘密の洞窟を抜けると、巨大な地下都市が広がっていた。
「ここが、本部か...」
秀城は圧倒された。
地下都市は、魔法の光で明るく照らされていて、まるで昼のようだった。石造りの建物が立ち並び、通りには人々が行き交っている。
「ここには、約千人の元素使いが住んでいる」
セレンが説明した。
「全員、元素狩りと戦うために集まった者たちだ」
「千人...」
「そして、ここには様々な元素使いがいる。君が習得していない元素も、たくさんある」
セレンは秀城を見た。
「ここで、更に元素を習得してもらう」
「どれくらい習得できますか?」
「少なくとも、あと十個は。いや、君なら二十個は可能だろう」
秀城は期待に胸を膨らませた。
「まず、君たちに部屋を用意する。それから、オリエンテーションだ」
秀城たちに用意された部屋は、快適だった。
四人部屋で、ベッド、机、それから小さな訓練スペースもある。
「いい部屋ですね!」
ナトリが嬉しそうに言った。
「ここなら、安全に修行できる」
ジンクも頷いた。
その夜、オリエンテーションが大ホールで開かれた。
数百人の元素使いが集まっていた。
壇上に、セレンともう一人の人物が立った。
年配の男性で、白い髭を蓄えている。杖を持ち、威厳のある雰囲気。
「私が、元素の守護者のリーダー、アルゴン・ノーブルだ」
低く、力強い声。
「希ガスのアルゴンの使い手だ」
アルゴンは集まった人々を見渡した。
「今日、新しい仲間を迎えた。転移者、メンデレ・秀城だ」
秀城は壇上に呼ばれた。
緊張しながら、前に出る。
数百人の視線が、秀城に注がれた。
「メンデレは、全元素習得能力を持っている。現在、十八個の元素を習得済みだ」
「おお...」
どよめきが起きた。
「彼は、我々の希望だ。元素狩りを倒せる力を持っている」
アルゴンは秀城の肩に手を置いた。
「だが、まだ若い。レベルも低い。我々が守り、育てなければならない」
アルゴンは全員に向かって言った。
「諸君、彼を守れ。そして、元素を教えろ」
「はい!」
全員が声を揃えた。
「メンデレ、何か言いたいことは?」
アルゴンが秀城に促した。
秀城は深呼吸をした。
「...俺は、元の世界から来た、ただの人間です」
「この世界のことも、まだよく分かっていません」
「でも、仲間ができました。目標ができました」
秀城は全員を見た。
「元素を習得し、強くなり、元素狩りを倒す」
「そして...この世界を守る」
秀城は力強く言った。
「皆さんの力を貸してください!」
拍手が起きた。
大きな、温かい拍手。
「よく言った」
アルゴンは微笑んだ。
「では、明日から、本格的な修行を始めよう」
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