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元素の旅人 「理系社畜、異世界で元素魔法の賢者になる」周期表はチートじゃない。俺の「化学知識」が世界を救う法則だ  作者: 花咲かおる
第2巻「北への旅路」 

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第2章:輝きの街クリスタルシティ

第2章:輝きの街クリスタルシティ

翌朝、三人はメタリタウンを出発した。

東への道は、昨日までの平原とは様子が違った。徐々に丘陵地帯になり、岩山が増えてきた。

「この辺りは、鉱石が豊富な地域なんです」

ナトリが説明した。

「だから、クリスタルシティができたんですよ」

道の両側には、小さな鉱山の入口がいくつも見える。採掘者たちが、鉱石を運び出している。

昼過ぎ、前方に輝く街が見えてきた。

「あれが...」

クリスタルシティ。

その名の通り、街全体が輝いていた。建物の壁には宝石が埋め込まれ、太陽の光を反射してキラキラと光っている。城壁は水晶でできているのか、透明に輝いている。

「綺麗...」

ナトリが感嘆の声を上げた。

「宝石の街だからね。でも、治安には気をつけて。盗賊も多いから」

オクシアが警告した。

街に入ると、豪華な雰囲気が漂っていた。

宝石店、貴金属店、高級装飾品店。どの店も、富裕層向けの商品を扱っている。

そして、街を歩く人々も、高価な服装をしている。

「俺たち、浮いてないか...?」

秀城は自分の冒険者の服装を見た。革鎧に剣。明らかに場違いだ。

「大丈夫よ。冒険者も多いから」

確かに、通りには冒険者の姿も見える。

「まず、ギルドに行きましょう」


クリスタルシティのギルドは、水晶でできた美しい建物だった。

中に入ると、豪華な内装に圧倒された。シャンデリアには宝石が輝き、床は大理石で磨かれている。

「いらっしゃいませ」

カウンターから、優雅な女性が声をかけてきた。年齢は三十代くらい。金髪を結い上げ、宝石のネックレスをつけている。

「エレメンタから来た冒険者です。推薦状を」

秀城は推薦状を渡した。

女性はそれを優雅に確認すると、微笑んだ。

「エレメンタのギルドから。歓迎いたします」

「ありがとうございます。貴金属の元素使いの方を紹介していただけませんか?」

「貴金属の元素使い...ああ、転移者の方ですね。噂は伺っております」

女性は台帳を開いた。

「銀使いは、アージェント・ルーナ。女性、二十六歳、ランクB。宝石商を営んでおります」

「金使いは、アウルム・ソリス。男性、三十五歳、ランクA。この街の貴族です」

「銅使いは、クーペル・コンダクタ。男性、二十九歳、ランクC。魔導具職人です」

「三人とも、街にいらっしゃいます」

「ありがとうございます。まず、誰に会うのがいいでしょうか?」

「アージェントさんが良いと思います。彼女は親切で、教えるのも上手ですから」

「分かりました。どこで会えますか?」

「『月光の宝石店』という店を経営しています。ギルドから北に三区画です」

「ありがとうございます」

三人はギルドを出た。


月光の宝石店は、上品な店構えだった。

ショーウィンドウには、銀製の装飾品が美しく並んでいる。

中に入ると、店内は静かで落ち着いた雰囲気だった。銀色の光が柔らかく店内を照らしている。

「いらっしゃいませ」

奥から、銀髪の女性が現れた。

髪は腰まで伸び、銀色に輝いている。瞳も銀色で、まるで月光のよう。白と銀を基調としたドレスを着ていて、優雅な雰囲気を纏っている。

「あの、アージェント・ルーナさんですか?」

「はい、そうですが...」

「初めまして。メンデレ・秀城と申します。ギルドから紹介されて...」

「ああ、転移者の方ですね」

アージェントは柔らかく微笑んだ。

「お話は伺っています。銀の元素を習得したいと」

「はい、お願いできますか?」

「もちろんです。ただ...」

アージェントは少し困った表情をした。

「今日は、少し忙しくて。明日なら時間が取れますが」

「明日で構いません」

「でしたら、明日の朝、この店で。それまで、街を観光されてはいかがですか?」

「分かりました。ありがとうございます」

店を出て、三人は顔を見合わせた。

「明日か...じゃあ、今日は他の二人に会ってみましょうか」

「そうね。金使いと銅使い」


金使いのアウルムは、貴族の館に住んでいた。

街の中心部にある、豪華な邸宅。門には衛兵が立っている。

「あの...アウルム・ソリス様にお会いしたいのですが」

衛兵は冷たい目で三人を見た。

「予約は?」

「いえ、突然で申し訳ないのですが...」

「予約なしでは会えません。お帰りください」

あっさりと断られた。

「貴族か...簡単には会えないな」

「じゃあ、銅使いの方に行きましょう」


銅使いのクーペルは、魔導具店を経営していた。

『電導の店』という看板がかかった、中規模の店。

中に入ると、様々な魔導具が並んでいた。魔法のランプ、魔力を増幅する杖、魔力を蓄えるクリスタルなど。

「いらっしゃい」

奥から、銅色の髪をした男性が現れた。年齢は二十九歳くらい。眼鏡をかけていて、技術者らしい雰囲気。

「魔導具をお探しで?」

「いえ、実は...」

秀城が事情を説明すると、クーペルは興味深そうに頷いた。

「転移者で、全元素習得能力?面白いね」

「銅の元素を教えていただけませんか?」

「いいよ。でも、今は店番があるから、夕方閉店後でもいい?」

「もちろんです」

「じゃあ、夕方六時にまた来て。裏の工房で教えてあげる」

「ありがとうございます!」


時間ができたので、三人は街を観光することにした。

クリスタルシティには、宝石博物館や鉱物展示場など、見どころがたくさんあった。

博物館では、様々な宝石や鉱物が展示されていた。

ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド...

そして、それぞれの宝石に関する説明が書かれていた。

「ダイヤモンドは炭素の結晶...」

秀城は既に炭素を習得している。ダイヤモンドの魔法も使える。

「ルビーは酸化アルミニウムに、クロムが混ざったもの...」

アルミニウムとクロム。まだ習得していない元素だ。

「サファイアも酸化アルミニウムだけど、こっちは鉄やチタンが混ざってる...」

秀城は展示を見ながら、元素の関係性を学んでいった。

「宝石って、元素の組み合わせなんですね」

ナトリが興味深そうに言った。

「そう。だから、元素を理解すれば、宝石も作れるかもしれない」

「すごい!」

夕方、三人は魔導具店に戻った。


店の裏の工房は、機械や工具で埋め尽くされていた。

銅線が至る所に張り巡らされ、魔力の結晶が光っている。

「ようこそ」

クーペルが手を洗いながら迎えた。

「銅の元素について教えるけど、まず質問。銅の特徴って何だと思う?」

「電気伝導性、ですか?」

「正解。銅は、電気を最もよく通す金属の一つだ」

クーペルは銅線を手に取った。

「だから、魔導具には銅が欠かせない。魔力を伝えるのに最適なんだ」

「なるほど...」

「それと、銅は柔らかい。加工しやすい。だから、複雑な形状も作れる」

クーペルは魔導具を見せた。複雑な回路のような構造。

「銅の本質は...伝達と、柔軟性だ」

「伝達と柔軟性...」

「そう。銅は、エネルギーを運ぶ。電気も、熱も、魔力も」

クーペルは秀城を見た。

「君は、何を伝えたい?」

「何を...」

秀城は考えた。

「仲間に、自分の思いを伝えたい。理解してもらいたい」

「なら、銅はぴったりだ」

クーペルは頷いた。

「銅の声を聞いてみて」

秀城は目を閉じた。

銅。赤金色の金属。電気を伝える金属。

「銅は孤独じゃない。いつも、何かと何かを繋いでいる」

繋ぐ。

秀城も、仲間と繋がっている。

「銅は柔軟だ。硬すぎず、柔らかすぎず。ちょうどいい」

柔軟性。

秀城も、この異世界に適応してきた。柔軟に。

「銅の声を...」

意識を集中する。

すると、温かい感覚が生まれた。電流が流れるような、ピリピリとした感覚。

「聞こえる...」

繋ぎたい、伝えたい、橋渡ししたい。

それは、秀城の願いだった。

仲間と繋がりたい。心を通わせたい。

「俺は...繋がる」

その瞬間、秀城の体が赤金色の光に包まれた。

╔═══════════════════════════════════╗

║ 重要!元素習得! ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【銅(Cu)を習得しました!】 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 原子番号:29 ║

║ 元素記号:Cu ║

║ 分類:遷移金属 ║

║ 特性:電気伝導性、延性、展性 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 習得可能魔法: ║

║ ・導電(コスト:10MP) ║

║ ・銅線(コスト:12MP) ║

║ ・伝導強化(コスト:18MP) ║

║ ・電撃(コスト:25MP) ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ ステータス上昇! ║

║ 魔力:100→105(+5) ║

║ 素早さ:53→58(+5) ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 重要!融合魔法解放! ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【青銅(ブロンズ)】 ║

║ Cu+Sn (銅+錫) ║

║ コスト:20MP ║

║ 効果:武器・防具の硬度向上 ║

║ ※錫(Sn)習得後に使用可能 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【硫酸銅(カッパーサルフェート)】 ║

║ Cu+S+O₄ (銅+硫黄+酸素x4) ║

║ コスト:28MP ║

║ 効果:青い結晶生成、殺菌 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【酸化銅(カッパーオキシド)】 ║

║ Cu+O (銅+酸素) ║

║ コスト:15MP ║

║ 効果:黒い粉末、触媒 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【水酸化銅(カッパーヒドロキシド)】║

║ Cu+O₂+H₂ (銅+酸素x2+水素x2) ║

║ コスト:22MP ║

║ 効果:青緑の沈殿、浄化 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 経験値+80! ║

║ 経験値:180→260/900 ║

╚═══════════════════════════════════╝

「九つ目の元素!」

「おめでとう」

クーペルが拍手した。

「これで、魔導具も作れるようになるかもね」

「魔導具...」

秀城は興味を持った。

「銅と魔力結晶を組み合わせれば、簡単な魔導具は作れるよ。興味ある?」

「あります!」

「じゃあ、ちょっと教えてあげる」

クーペルは銅線と小さな魔力結晶を取り出した。

「まず、銅線を結晶に巻き付ける。こうすると、魔力が銅線に流れる」

「それから、魔法を込める。例えば、光の魔法」

クーペルが魔法を唱えると、結晶が光った。そして、その光が銅線を通って広がった。

「これが、魔法のランプの原理だ」

「なるほど...」

「君も試してみて」

秀城は銅線と結晶を受け取った。

銅線を結晶に巻き付け、【燐光】の魔法を込める。

結晶が淡く光り、銅線を通って光が広がった。

「できた!」

「上手いね。才能あるよ」

クーペルは笑った。

「これ、君にあげる。旅の役に立つはずだ」

「ありがとうございます!」

╔═══════════════════════════╗

║ アイテム入手! ║

║ 簡易魔法ランプ ║

║ 効果:暗闇を照らす ║

║ MP消費なし ║

╚═══════════════════════════╝


その夜、宿で秀城は興奮していた。

「魔導具、面白いな!」

「メンデレさん、技術者の才能もあるんじゃないですか?」

ナトリが笑った。

「でも、まだ明日、銀を習得しないとね」

オクシアが言った。

「ああ。楽しみだ」

秀城は窓の外を見た。クリスタルシティの夜景が美しい。宝石が月光を反射して、街全体が輝いている。

「明日も頑張ろう」


翌朝、三人は月光の宝石店を訪れた。

アージェントが優雅に迎えてくれた。

「おはようございます。お待ちしておりました」

「おはようございます」

「今日は、店は休みにしました。ゆっくり教えられます」

アージェントは店の奥の部屋に案内した。

そこは、銀細工の工房になっていた。作業台には、様々な銀製品が並んでいる。

「銀の元素は...美と、浄化です」

アージェントは銀の塊を手に取った。

「銀は美しい。月の光のように輝く。だから、装飾品に使われる」

確かに、銀の輝きは美しい。

「そして、銀には浄化の力がある。細菌を殺し、水を清める」

「銀イオンの抗菌作用、ですね」

「科学的にもそうですが、魔法的にも、銀は穢れを祓う力があるんです」

アージェントは真剣な顔で言った。

「銀は、光と闇の境界に立つ元素です。だから、月と関連付けられる」

「月...」

「月は、太陽の光を反射する。自分では光らないけど、他者の光を受けて輝く」

アージェントは秀城を見た。

「あなたは、誰かの光を受けて輝いていますか?」

「誰かの光...」

秀城は考えた。

仲間たち。ナトリ、オクシア、フェルム、サルファ、そして他の元素使いたち。

みんなから、何かを学んできた。みんなの力を受けて、成長してきた。

「はい。仲間たちの光を受けて、輝いています」

「なら、銀はあなたにふさわしい」

アージェントは微笑んだ。

「銀の声を聞いてみて」

秀城は目を閉じた。

銀。月の金属。白い輝き。

「銀は優しい。柔らかく、温かい光」

優しさ。

秀城も、優しくありたい。仲間に、出会う人々に。

「銀は浄化する。穢れを祓い、清める」

浄化。

秀城も、自分の心を浄化してきた。過去の後悔、劣等感、すべてを洗い流してきた。

「銀の声を...」

意識を集中する。

すると、柔らかい光が見えた。月光のような、優しい光。

「聞こえる...」

輝きたい、でも控えめに。浄めたい、穢れを祓いたい。

それは、秀城の願いだった。

誰かを助けたい。でも、目立ちすぎたくない。ただ、静かに支えたい。

「俺は...月のように」

その瞬間、秀城の体が銀色の光に包まれた。

╔═══════════════════════════════════╗

║ 重要!元素習得! ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【銀(Ag)を習得しました!】 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 原子番号:47 ║

║ 元素記号:Ag ║

║ 分類:遷移金属 ║

║ 特性:抗菌性、反射性、延性 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 習得可能魔法: ║

║ ・月光(コスト:10MP) ║

║ ・浄化(コスト:15MP) ║

║ ・銀の壁(コスト:20MP) ║

║ ・聖なる光(コスト:30MP) ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ ステータス上昇! ║

║ 魔力:105→110(+5) ║

║ 防御力:72→77(+5) ║

║ 運:21→24(+3) ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 重要!融合魔法解放! ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【硝酸銀(シルバーナイトレート)】 ║

║ Ag+N+O₃ (銀+窒素+酸素x3) ║

║ コスト:25MP ║

║ 効果:感光性、写真の原理 ║

║ ※窒素(N)習得後に使用可能 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【硫化銀(シルバーサルファイド)】 ║

║ Ag₂+S (銀x2+硫黄) ║

║ コスト:22MP ║

║ 効果:黒色変化、腐食防止 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【塩化銀(シルバークロライド)】 ║

║ Ag+Cl (銀+塩素) ║

║ コスト:20MP ║

║ 効果:白色沈殿、光分解 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【酸化銀(シルバーオキシド)】 ║

║ Ag₂+O (銀x2+酸素) ║

║ コスト:18MP ║

║ 効果:強力な酸化剤 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 達成!元素習得数10! ║

║ 特別ボーナス! ║

║ 称号【元素収集家】獲得! ║

║ 効果:元素習得速度+10% ║

║ 経験値+200! ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 経験値:260→460/900 ║

╚═══════════════════════════════════╝

「十個目!」

ナトリが飛び跳ねて喜んだ。

「それに、特別ボーナスも!」

「おめでとうございます」

アージェントが拍手した。

「十個の元素習得は、大きな節目です。これからも頑張ってください」

「ありがとうございました!」

店を出て、三人は通りを歩いた。

「あと108個...でも、もう十分の一は終わった!」

「順調ですね!」

「次は、金使いのアウルムさんですか?」

「そうだな。でも、貴族だから会うのが難しそうだ」

その時、前方から馬車が近づいてきた。

豪華な馬車で、金色に装飾されている。

馬車が三人の前で停まった。

扉が開き、一人の男性が降りてきた。

年齢は三十五歳くらい。金髪に金色の瞳。高価な服を着ていて、指には金の指輪が光っている。

「君たちが、転移者と仲間か?」

男性が声をかけてきた。

「はい、そうですが...」

「私はアウルム・ソリス。金の元素使いだ」

「え!?アウルムさん!?」

秀城は驚いた。向こうから来てくれるとは。

「私に会いたいと聞いた。用件は、金の元素を習得したい、ということだろう?」

「はい!」

「なら、私の館に来たまえ。今から案内しよう」

アウルムは馬車に乗るよう促した。

三人は顔を見合わせてから、馬車に乗り込んだ。


アウルムの館は、豪華絢爛だった。

大理石の床、金箔の壁、シャンデリア、絵画、彫刻...すべてが高価なもの。

「すごい...」

ナトリが圧倒されている。

「さあ、こちらへ」

アウルムは応接室に案内した。

広い部屋で、豪華な家具が置かれている。窓からは、街を一望できる。

「まず、紅茶を」

メイドが紅茶を運んできた。高級な茶器で、紅茶の香りも上品だ。

「さて、本題に入ろう」

アウルムは紅茶を一口飲んでから言った。

「君は転移者で、全元素習得能力を持っている。既に十個の元素を習得した」

「よく知ってますね」

「情報は常に集めている。それが貴族の務めだ」

アウルムは窓の外を見た。

「金の元素を教えてほしいと言うが...条件がある」

「やはり...」

「私の依頼を一つ、受けてもらいたい」

「依頼?」

「この街に、最近、盗賊団が出没している。『黄金の爪』と名乗る連中だ」

アウルムは真剣な顔になった。

「彼らは、貴族や富裕層を狙って宝石を盗んでいる。既に被害は十件以上」

「それを捕まえろ、と?」

「そうだ。衛兵も追っているが、まだ捕まえられていない。君たちのような優秀な冒険者なら、できるはずだ」

秀城は二人を見た。二人とも頷いた。

「分かりました。やってみます」

「よろしい。では、情報を渡そう」

アウルムは書類を取り出した。

「黄金の爪は、三人組だ。リーダーは『金狐のロクス』。レベル10の盗賊」

「レベル10...」

秀城はまだレベル9だ。

「部下は二人。『影のシルク』と『刃のダガー』。どちらもレベル8」

「次の襲撃は、おそらく今夜。場所は...北区の貴族街だろう」

「なぜ分かるんですか?」

「パターンがある。彼らは、月の満ち欠けに合わせて動いている。そして、今夜は満月だ」

アウルムは地図を広げた。

「北区のこの辺りに潜伏しているはずだ。夜になったら、張り込んでくれ」

「分かりました」

「成功したら、金の元素を教えよう。それと、報酬も弾む」


その夜、三人は北区で張り込んでいた。

屋根の上から、通りを監視している。

「本当に来るでしょうか...」

ナトリが不安そうに言った。

「アウルムさんの情報が正しければ、来るはずよ」

オクシアが答えた。

時間が過ぎていく。

真夜中を過ぎた頃、動きがあった。

三つの影が、通りを素早く移動している。

「来た!」

秀城は目を凝らした。

黒装束の三人組。その中の一人は、金色の狐の面をつけている。

「あれが金狐のロクスか」

三人は、ある館の前で立ち止まった。そして、壁を登り始めた。

「追うぞ!」

秀城たちも屋根を飛び移り、追跡した。

盗賊たちは、館の二階の窓から侵入した。

「どうします?中に入りますか?」

「いや、出てくるところを待ち伏せしよう。逃げ道を塞ぐ」

三人は、館の裏口に回った。

そこが唯一の逃げ道だ。

十分ほど待つと、裏口が開いた。

盗賊たちが、袋を抱えて出てきた。

「そこまでだ!」

秀城が叫んだ。

盗賊たちは驚いて立ち止まった。

「冒険者...!」

金狐のロクスが警戒した声を出した。

「黄金の爪、逮捕する!」

「くっ、邪魔を...!」

ロクスは仲間に合図した。

「やれ!」

影のシルクが素早く動いた。まるで影のように、一瞬で秀城の背後に回り込んだ。

「速い!」

短剣が秀城の背中に迫る。

「【鉄壁】!」

秀城は背中に鉄の壁を展開した。短剣が壁に当たり、火花を散らした。

ダメージ軽減!

HP:350→330

「硬い!」

シルクが舌打ちした。

「【炎の矢】!」

ナトリがシルクに向かって魔法を放った。シルクは素早く回避したが、動きが止まった。

「今だ!【鉄鎖】!」

秀城は鉄の鎖を生成し、シルクに巻きつけた。鎖がシルクの体を拘束する。

「くそっ、動けない!」

一方、オクシアは刃のダガーと対峙していた。

ダガーは双剣使いで、素早い連撃を繰り出してくる。

「【氷の壁】!」

オクシアは氷の壁で攻撃を防いだ。

「【水魔法】!」

秀城は水を放ち、ダガーの足元を濡らした。

「【氷結】!」

オクシアが追撃。濡れた地面が凍結し、ダガーの足が固まった。

「なっ...!」

二人の部下を拘束した。残るはロクスだけだ。

「やるな...だが、俺には勝てない!」

ロクスは金狐の面を外した。

その顔は、若い男性だった。金髪に鋭い目つき。

「【黄金の(ゴールデンフィスト)】!」

ロクスの拳が黄金に輝いた。金の元素魔法だ!

ロクスが突進してきた。速い!レベル10の速さだ!

秀城は咄嗟に剣で防御した。

ガキィン!

衝撃。腕が痺れる。

ダメージ!

HP:330→290

「強い...!」

「当然だ!俺は金の元素使いだぞ!」

ロクスは連続攻撃を繰り出してきた。

秀城は必死に防御するが、徐々に押されていく。

「このままじゃ...!」

「メンデレさん!」

ナトリが援護魔法を放った。

「【炎の玉】!」

だが、ロクスは素早く回避した。

「無駄だ!」

ロクスの拳が秀城の腹部に叩き込まれた。

「ぐはっ!」

秀城は吹き飛ばされ、壁に激突した。

ダメージ!

HP:290→230

「メンデレ!」

オクシアが叫んだ。

「くそっ...強すぎる...」

秀城は立ち上がった。体が痛い。だが、まだ戦える。

「ロクス...なぜ盗賊なんてやってるんだ?金の元素使いなら、まっとうな仕事につけるはずだろ!」

「まっとうな仕事?」

ロクスは嘲笑した。

「俺は貧民街の出身だ。どんなに努力しても、貴族や金持ちには勝てない。この世界は不平等だ!」

「だから、盗むのか!?」

「そうさ!奴らから盗んで、貧しい者たちに分け与える!それが俺の正義だ!」

ロクスは再び構えた。

「お前たちには分からないだろうな!」

その言葉に、秀城は何かを感じた。

ロクスの怒り、絶望、そして...歪んだ正義感。

「...分かる」

「何?」

「俺も、元の世界で這い上がれなかった。どんなに努力しても、報われなかった」

秀城は剣を構え直した。

「でも、だからといって盗みは正当化できない」

「黙れ!」

ロクスが再び突進してきた。

だが、秀城は冷静だった。

ロクスの動きを観察する。パターンを読む。

そして——

「今だ!【水蒸気爆発】!」

ロクスの足元に水蒸気爆発を起こした。視界が白い蒸気で覆われる。

「なっ!?」

「【鉄鎖】!」

秀城は蒸気の中から鎖を放った。鎖がロクスの腕と足を拘束する。

「くそっ!」

ロクスは金の魔法で鎖を破ろうとしたが——

「【酸化鉄】!」

秀城は鎖を酸化鉄で強化した。赤熱した鎖が、ロクスの動きを完全に封じた。

「動けない...!」

「終わりだ」

秀城は剣をロクスの首に突きつけた。

「降伏しろ」

ロクスは悔しそうに歯を食いしばった。

「...くそっ、負けたか」


三人の盗賊を縛り上げ、衛兵に引き渡した。

衛兵たちは感謝の言葉を述べ、報酬として百リアを渡してくれた。

翌朝、三人はアウルムの館を訪れた。

「よくやった」

アウルムは満足そうに頷いた。

「黄金の爪を捕らえるとは。流石だ」

「ありがとうございます」

「約束通り、金の元素を教えよう」

アウルムは立ち上がり、窓辺に立った。

「金の元素は...富と、不変だ」

「不変?」

「そう。金は錆びない。腐食しない。永遠に輝き続ける」

アウルムは金の指輪を見せた。

「だから、金は価値がある。時を超えて、その価値を保ち続けるからだ」

「なるほど...」

「そして、金は富の象徴だ。権力、地位、すべてを象徴する」

アウルムは真剣な顔で言った。

「だが、金には危険もある。金に囚われると、心が腐る」

「ロクスのように...」

「そう。彼は金に囚われた。金を求めすぎて、道を踏み外した」

アウルムは秀城を見た。

「君は、金を求めるか?」

「いえ。俺は、元素を求めています。金も、その一つでしかない」

「いい答えだ」

アウルムは微笑んだ。

「なら、金はお前を害さないだろう。金の声を聞いてみろ」

秀城は目を閉じた。

金。黄色い金属。輝き続ける金属。

「金は変わらない。永遠に、その姿を保つ」

不変。

秀城も、信念を持ち続けたい。何があっても変わらない、自分の芯を。

「金は価値がある。だが、その価値は、人が決める」

価値。

秀城の価値は、何だろう?この世界での自分の価値は?

「金の声を...」

意識を集中する。

すると、重厚な感覚が生まれた。重く、しかし温かい。

「聞こえる...」

輝きたい、永遠に。価値を持ちたい、認められたい。

それは、秀城の願いだった。

自分の価値を証明したい。存在意義を見つけたい。

「俺は...価値を創る」

その瞬間、秀城の体が黄金色の光に包まれた。

╔═══════════════════════════════════╗

║ 重要!元素習得! ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【金(Au)を習得しました!】 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 原子番号:79 ║

║ 元素記号:Au ║

║ 分類:遷移金属 ║

║ 特性:耐腐食性、延性、美麗性 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 習得可能魔法: ║

║ ・黄金の輝き(コスト:12MP) ║

║ ・金の壁(コスト:25MP) ║

║ ・黄金化(コスト:40MP) ║

║ ・金縛り(コスト:30MP) ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ ステータス上昇! ║

║ 防御力:77→85(+8) ║

║ 運:24→28(+4) ║

║ 魔力:110→115(+5) ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 重要!融合魔法解放! ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【王水(アクアレギア)】 ║

║ HCl+HNO₃ (塩酸+硝酸) ║

║ コスト:50MP ║

║ 効果:金すら溶かす最強の酸 ║

║ ※窒素(N)習得後に使用可能 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【塩化金(ゴールドクロライド)】 ║

║ Au+Cl₃ (金+塩素x3) ║

║ コスト:35MP ║

║ 効果:赤褐色溶液、触媒 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【金銀合金(エレクトラム)】 ║

║ Au+Ag (金+銀) ║

║ コスト:30MP ║

║ 効果:両金属の特性を併せ持つ ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 経験値+100! ║

║ 経験値:460→560/900 ║

╚═══════════════════════════════════╝

「十一個目!」

「おめでとう」

アウルムが拍手した。

「これで、貴金属は三つ揃ったな。銅、銀、金」

「はい。ありがとうございました」

「礼には及ばない。それより、これを受け取ってくれ」

アウルムは小さな箱を差し出した。

中には、金貨が十枚入っていた。

「報酬だ。それと、これも」

もう一つの箱には、金色の指輪が入っていた。

「これは?」

「金の指輪。魔力を増幅する効果がある。君に似合うだろう」

╔═══════════════════════════╗

║ アイテム入手! ║

║ 金貨 x10 ║

║ (1金貨=100リア) ║

║ 所持金:444→1444リア ║

╠═══════════════════════════╣

║ 装備品入手! ║

║ 金の指輪 ║

║ 魔力:+10 ║

║ MP最大値:+20 ║

╠═══════════════════════════╣

║ 装備変更! ║

║ アクセサリ:金の指輪 ║

║ 魔力:115→125 ║

║ MP:270→290 ║

╚═══════════════════════════╝

「ありがとうございます!」

「これからも頑張ってくれ。全元素習得、期待している」


クリスタルシティを出発する日の朝。

三人は街の門で、アージェントとクーペルが見送りに来てくれていた。

「気をつけて。北は寒いから、防寒具を忘れずに」

アージェントが心配そうに言った。

「はい、ありがとうございます」

「また会いましょう」

クーペルが手を振った。

「魔導具の勉強、続けてくださいね」

「もちろんです!」

三人は北への道を歩き始めた。

クリスタルシティの輝きが、徐々に遠ざかっていく。

「次はフロンティアですね」

「ええ。窒素使いのニトロさんに会える」

「それに、レベル10も目指さないと」

秀城は自分のステータスを確認した。

╔═══════════════════════════╗

║ ステータス ║

╠═══════════════════════════╣

║ 名前:メンデレ・秀城 ║

║ レベル:9 ║

║ 職業:元素使い ║

╠═══════════════════════════╣

║ HP:350/350 ║

║ MP:290/290 ║

║ 攻撃力:80 ║

║ 防御力:85 ║

║ 魔力:125 ║

║ 素早さ:58 ║

║ 賢さ:77 ║

║ 運:28 ║

╠═══════════════════════════╣

║ 習得元素:11/118 ║

║ ・ナトリウム(Na) ║

║ ・塩素(Cl) ║

║ ・酸素(O) ║

║ ・水素(H) ║

║ ・炭素(C) ║

║ ・リン(P) ║

║ ・硫黄(S) ║

║ ・鉄(Fe) ║

║ ・銅(Cu) ║

║ ・銀(Ag) ║

║ ・金(Au) ║

╠═══════════════════════════╣

║ 習得融合魔法:29 ║

╠═══════════════════════════╣

║ 所持金:1444リア ║

║ 経験値:560/900 ║

╚═══════════════════════════╝

「あと340経験値で、レベル10か」

「フロンティアまでの道中で、魔物を狩れば達成できますよ!」

ナトリが元気よく言った。

「そうね。それに、レベル10になったら、クラスチェンジができるわ」

「クラスチェンジ?」

「ええ。レベル10で、職業を上位職に変更できるの。元素使いなら...元素魔導士、元素剣士、元素錬金術師、色々選べるわ」

「へえ...どれがいいかな」

「メンデレさんの戦闘スタイルに合わせて選ぶといいですよ」

三人は話しながら、北への道を進んでいった。

道の両側には、徐々に木々が増えてきた。森に近づいているようだ。

そして、二時間ほど歩いたところで——

「魔物です!」

ナトリが叫んだ。

前方から、五匹の魔物が現れた。

狼のような形状だが、体は緑色の苔で覆われている。

╔═══════════════════════════╗

║ モスウルフ ║

╠═══════════════════════════╣

║ レベル:8 ║

║ HP:180/180 ║

║ 攻撃力:42 ║

║ 防御力:28 ║

║ 素早さ:50 ║

╠═══════════════════════════╣

║ 弱点:火属性 ║

║ 耐性:水属性 ║

╚═══════════════════════════╝

「五匹!数が多い!」

「まとめて倒すぞ!【水蒸気爆発】!」

秀城は広範囲攻撃魔法を放った。高温の水蒸気が五匹を包み込んだ。

モスウルフに85のダメージ! x5

HP:180→95 x5

「よし、追撃!【炎の矢】連射!」

ナトリが五本の炎の矢を放った。それぞれが狼に命中した。

弱点を突いた!

モスウルフに68のダメージ! x5

モスウルフを倒した! x5

╔═══════════════════════════╗

║ 戦闘勝利! ║

╠═══════════════════════════╣

║ 経験値:200を獲得! ║

║ お金:150リアを獲得! ║

╠═══════════════════════════╣

║ 経験値:560→760/900 ║

║ 所持金:1444→1594リア ║

╚═══════════════════════════╝

「あと140!」

「もう少しですね!」

さらに進むと、また魔物が現れた。

今度は、巨大な熊のような魔物。

╔═══════════════════════════╗

║ アイアンベア ║

╠═══════════════════════════╣

║ レベル:9 ║

║ HP:300/300 ║

║ 攻撃力:55 ║

║ 防御力:50 ║

╠═══════════════════════════╣

║ 弱点:酸属性 ║

║ 耐性:物理 ║

╚═══════════════════════════╝

「防御力が高い!物理攻撃は効きにくいぞ!」

「なら、酸で!【硫酸】!」

秀城は硫酸魔法を放った。透明な液体がベアの体にかかった。

「グオオオッ!」

ベアが苦しみの声を上げた。体が溶けていく。

弱点を突いた!防御力無視!

アイアンベアに215のダメージ!

HP:300→85

継続ダメージ発生!

「トドメだ!【炎の玉】!」

ナトリの魔法が命中。ベアは倒れた。

╔═══════════════════════════╗

║ アイアンベアを倒した! ║

╠═══════════════════════════╣

║ 経験値:150を獲得! ║

╠═══════════════════════════╣

║ 経験値:760→910/900 ║

╠═══════════════════════════╣

║ レベルアップ! ║

╠═══════════════════════════╣

║ レベル:9→10 ║

║ HP:350→400(+50) ║

║ MP:290→350(+60) ║

║ 攻撃力:80→90(+10) ║

║ 防御力:85→97(+12) ║

║ 魔力:125→142(+17) ║

║ 素早さ:58→68(+10) ║

║ 賢さ:77→91(+14) ║

║ 運:28→32(+4) ║

╠═══════════════════════════╣

║ 次のレベルまで:1200経験値 ║

╠═══════════════════════════╣

║ 重要!クラスチェンジ可能! ║

╚═══════════════════════════╝

「レベル10!」

秀城は拳を握った。

「クラスチェンジができる!」

目の前に、新しいウィンドウが現れた。

╔═══════════════════════════════════╗

║ クラスチェンジ選択 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 現在の職業:元素使い ║

║ 選択可能な上位職: ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 1. 元素魔導士 ║

║ 魔力特化型 ║

║ 魔法威力+30% ║

║ MP+50% ║

║ 新スキル【多重詠唱】 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 2. 元素剣士 ║

║ 物理・魔法バランス型 ║

║ 攻撃力+20% ║

║ 魔法を剣に付与可能 ║

║ 新スキル【元素剣技】 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 3. 元素錬金術師 ║

║ 支援・創造特化型 ║

║ 融合魔法威力+40% ║

║ アイテム錬成可能 ║

║ 新スキル【元素変換】 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ ※一度選択すると変更不可 ║

╚═══════════════════════════════════╝

「どれにしよう...」

秀城は悩んだ。

魔導士は魔法特化。剣士は物理と魔法の両立。錬金術師は融合魔法特化。

「メンデレさんは、融合魔法が得意ですよね?」

ナトリが言った。

「なら、錬金術師がいいんじゃないですか?」

「でも、戦闘力も必要だし...」

秀城は考え込んだ。

そして、決意した。

「錬金術師にする」

「本当にいいんですか?」

「ああ。俺の強みは、元素の組み合わせだ。それを最大限に活かせるのは、錬金術師だ」

秀城は選択肢を選んだ。

╔═══════════════════════════════════╗

║ クラスチェンジ! ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 元素使い → 元素錬金術師 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ ステータス変化! ║

║ 魔力:142→155(+13) ║

║ 賢さ:91→110(+19) ║

║ MP:350→400(+50) ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 新スキル習得! ║

║ 【多重融合】 ║

║ 効果:3つ以上の元素を同時融合可能║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【元素変換 Lv.1】 ║

║ 効果:元素を別の元素に変換 ║

║ (同族元素のみ) ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 【錬金術】 ║

║ 効果:アイテムを錬成可能 ║

║ (習得元素に依存) ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 融合魔法威力+40%! ║

╚═══════════════════════════════════╝

「元素錬金術師...!」

秀城は新しい力を感じた。体の中で、元素たちが共鳴している。

「これで、もっと強くなれる!」


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