神様にもらった「なんとなく心が読める」スキルは外れかと思いきや、宿屋のフロントで使ったら領主様から魔王様までお得意様になりました
テンポ早めです!
※誤字報告ありがとうございます!
「えーっと、つまり……私は死んだ、と?」
「端的に言えば、そういうことになりますね」
目の前に広がるのは、どこまでも真っ白な空間。そして、目の前には「女神」と書かれた札を首から下げた、やけにカジュアルな金髪美女。
私、小鳥遊紬は、どうやら平凡な人生に幕を下ろしたらしい。原因は……確か、道を渡ろうとしたおばあちゃんを助けようとして、トラックに……。うわ、テンプレだ。
「心優しきあなたには、プレゼントがあります! 異世界への転生です!」
「わーい……って、やっぱりテンプレ!」
私のツッコミはガン無視され、女神様はパンパンと手を叩く。
「つきましては、急な転生のお詫びと応援の気持ちを込めて、一つだけ特別なスキルを授けましょう。何がいいですか? 大魔法が使える『賢者』? それとも一騎当千の『剣聖』?」
「え、えっと……」
いきなりのことに戸惑う私を見て、女神様は「あ、もう時間が!」と焦りだした。
「もう! 選べないなら、私チョイスで! あなた、人の顔色を窺ってばかりだったみたいだから……これなら役立つかも! えい!」
女神様が指を鳴らすと、私の体がふわりと光に包まれる。
《スキル『ささやきヒアリング』を獲得しました》
脳内に響いたその言葉に、私は首を傾げた。ささやき? ヒアリング?
《対象の心の声が、なんとなく聞こえるようになります》
……え? なんとなく?
大魔法は? 聖剣は!? 私の異世界無双ライフは!?
「では、良きセカンドライフを!」
「ちょ、ちょっと待ったぁぁぁ!」
私の絶叫も虚しく、足元が抜け、意識は真っ逆さまに落ちていった。
―・―・―
気がつくと、私は石畳の道の上に立っていた。周りにはレンガ造りの建物、行き交う人々はまるで映画のセットのようだ。馬車が普通に走ってるし、獣の耳を生やした人もいる。
ここが、異世界……。
呆然と立ち尽くす私に与えられたスキルは、『ささやきヒアリング』。
試しに意識を集中させてみると、すれ違う人たちの心の声が、本当に「なんとなく」聞こえてくる。
(今日の晩ごはん、何にしようかなぁ)
(あー、仕事疲れたー。一杯飲んで帰りたい)
(この前の新作ドレス、可愛かったな……)
聞こえるのは、本当にどうでもいい日常のささやきばかり。プライバシーの侵害では?というか、これどうやって生きていけって言うの?
途方に暮れてお腹を押さえたその時。
「お嬢ちゃん、大丈夫かい? 顔色が悪いようだが」
声をかけてくれたのは、恰幅のいいおじさんだった。手にはパンが入った紙袋を持っている。
「あ、いえ……その、お腹が空いて……」
「そうかそうか。うちの宿屋で何か食べるといい。こっちだよ」
おじさんは「ガハハ」と人の良さそうな笑い声をあげ、私を近くの建物に招き入れてくれた。
そこは『木漏れ日の宿』という、温かい雰囲気の宿屋だった。おじさんはここの主人さんらしい。
私は事情(異世界から来ました、とは言えず、記憶喪失で無一文ということにしておいた)を話し、美味しいシチューをご馳走になった。
「そうかいそうかい、大変だったな。……よし! 行き場がないなら、うちで働いていかないか?」
「え、いいんですか!?」
「おうよ! 実は今、フロント係が腰を痛めちまってな。ちょうど人手が足りなかったんだ。部屋と食事は保証する。どうだい?」
渡りに船とはこのことだ。私は何度も頭を下げて、この『木漏れ日の宿』で働くことになった。
こうして、私の異世界ライフは宿屋のフロント係として幕を開けたのだった。戦闘能力ゼロ、あるのは心の声がなんとなく聞こえるスキルだけ。……本当に、大丈夫かな?
―・―・―
フロント係の仕事は、思ったより大変だった。宿泊の手続き、料金の計算、お客さんの要望への対応。でも、主人であるおじさんや他の従業員たちが親切に教えてくれたおかげで、なんとかこなせるようになってきた。
そして、働き始めて数日後。私のスキルが思わぬ形で役立ち始めた。
「一部屋、頼む」
カウンターにやってきたのは、いかつい顔の商人風の男性。口下手なのか、ぶっきらぼうな口調だ。
「はい、かしこまりました。通常のお部屋でよろしいですか?」
「……ああ」
そう答えながらも、彼の心からはこんな声が聞こえてくる。
(本当は、一番いい部屋に泊まってみたいんだが……。長旅で疲れたし、たまには贅沢したい。でも、こんなガラの悪い俺がそんなこと言ったら、変に思われるだろうか……)
見た目とのギャップ! 意外と気にしいな人だったんだ。
私はにっこり笑って、一枚の鍵を取り出した。
「お客様、もしよろしければ、最上階の角部屋はいかがですか? 今日はちょうど空いておりまして。街の広場が一望できて、とても気持ちがいいんですよ。長旅のお疲れも癒せるかと思います」
「なっ……!?」
商人の男性は、目を見開いて驚いている。
(な、なぜ俺が望んでいることを……!?まさか心読んでるのか!?)
はい、そうです。とは言えないので、私はあくまで自然に続けた。
「もちろん、無理におすすめするわけではございません。ただ、とても良いお部屋ですので、つい」
「……そ、その部屋にしよう」
彼は少し照れたようにそう言うと、通常より高い宿泊料を払ってくれた。そして翌朝、チェックアウトする時には、すがすがしい顔で「最高の部屋だった。また来る」と言ってくれたのだ。
またある時は、若い女の子が泣きそうな顔で宿に駆け込んできた。
「一晩、泊めてください……」
「はい、どうぞ。……何か、お困りごとですか?」
彼女からは、悲痛な心の声が聞こえてくる。
(彼のバカ! 私の気持ちも知らないで! ……でも、あんな言い方しなきゃよかった。会いたい……寂しい……)
痴話喧嘩で家出してきた、って感じかな。
私は彼女を一番暖かい暖炉のそばの部屋に案内し、厨房から温かいハーブティーを持っていった。
「これを飲んで、少し落ち着いてください。もしよろしければ、お話、聞きますよ」
「……お姉さん……」
彼女はぽろぽろと涙をこぼし、恋人との喧嘩の経緯を話してくれた。私はただ相槌を打って話を聞くだけ。でも、それだけで彼女の心は少し軽くなったようだった。
「ありがとう……。なんだか、あなたが私の気持ちを全部わかってくれてるみたいで、すごく安心した」
翌日、彼女は「ちゃんと彼と話してみる」と笑顔で宿を後にして、後日、仲直りした彼氏さんと二人でお礼に来てくれた。
こんなことが続くと、いつしか街ではこんな噂が広まっていた。
「『木漏れ日の宿』の新しいフロント係は、すごい!」
「客が本当に求めていることを、何も言わなくても察してくれる」
「まるで心を読む魔法使いのようだ」
噂は尾ひれをつけて広まり、『木漏れ日の宿』は連日大盛況。私はただ、聞こえてくる心の声に、ちょっとだけおせっかいを焼いているだけなのに。
でも、誰かの役に立てるのは、素直に嬉しかった。
―・―・―
そんなある日、宿屋の前に立派な馬車が停まった。降りてきたのは、いかめしい鎧を着た騎士たちと、見るからに身分の高そうな、整った顔立ちの男性。
「この街の領主、アルフォンス・フォン・ベルガーだ。一晩、世話になる」
領主様!?
おじさん(本当は呼び方を変えないといけないかなと思ったけど、おじさんと呼ばれるのが嬉しいらしくこのまま呼んでいる)をはじめ、従業員たちはカチンコチンに緊張している。私も背筋を伸ばして対応した。
「よ、ようこそお越しくださいました! 一番良いお部屋をご用意しております!」
おじさんが震える声で言う。だが、領主様の表情はなぜか浮かない。
彼の心から聞こえてきたのは、意外な声だった。
(疲れた……。視察だのなんだの、堅苦しいのはもうごめんだ。それより、この街で有名なアップルパイが食べたい……。子供の頃、母上が作ってくれた味に似ていると聞いたんだが……)
なんと。威厳のある領主様の好物がアップルパイ。しかも、ちょっとマザコンの気配が……。
私は厨房に駆け込み、パティシエのメアリさんにお願いした。
「メアリさん! 急いで、とびきり美味しいアップルパイを焼いてもらえませんか!? シナモンたっぷりの、お母さんの味で!」
「え、ええ!? 領主様がそんなものを……」
「いいからお願いします!」
領主様がお部屋でくつろいでいる頃合いを見計らって、私は焼きたてのアップルパイと紅茶をそっと届けた。
「領主様、街の者からの差し入れでございます。お口に合いますかどうか」
「……アップルパイ、だと?」
領主様の目が、驚きに見開かれる。一口食べた瞬間、その表情がふわりと和らいだ。
(こ、この味は……! まさに母上の味だ! 美味い……! なぜ彼女は俺の好物を……? いや、それ以上に、この心遣いが嬉しい……)
その日から、領主様は視察のたびに必ずこの宿に泊まるようになり、その度に私をこっそり呼び出しては、アップルパイをリクエストするようになったのだった。
領主様のお墨付きを得たことで、宿屋の評判はさらに上がった。そして次にやってきたのは、王都から来たという、銀髪に青い瞳の息をのむほど美しい青年貴族だった。
「ライオネル・シルフィールドだ。静かな部屋を頼む」
彼は最低限のことしか話さず、どこか人を寄せ付けない雰囲気をまとっている。宿の女性従業員たちは、遠くからうっとりしたため息を漏らしていた。
でも、私の耳に届いた彼の心の声は、見た目とは裏腹に切実だった。
(頼むから、そっとしておいてくれ……。私はただ、趣味の古代魔法の研究書を、静かに読みたいだけなんだ……。どこへ行っても騒がれて、もううんざりだ)
なるほど、クールを装っているんじゃなくて、本当に一人が好きな人なんだ。
私は一番奥にある、庭に面した静かな離れの部屋の鍵を差し出した。
「シルフィールド様、こちらの離れはいかがでしょうか。書斎もついておりますし、誰にも邪魔されず、静かにお過ごしいただけるかと存じます」
「……ほう。それは、気が利いているな」
彼は初めて、少しだけ表情を緩めた。
(私の心を読んだとでも言うのか? いや、まさか。だが、これほど的確に私の望みを理解した者は初めてだ。……面白い娘だ)
どうやら、私の気遣いは彼の心に響いたらしい。
滞在中、私は彼が研究に集中できるよう、食事の時間や掃除のタイミングを調整し、徹底的にサポートした。
チェックアウトの日、彼は私の前に一枚の栞を差し出した。
「これは、魔力を通すと文字が光る栞だ。次に王都に来る機会があれば、私を訪ねてくるといい。君となら、有意義な話ができそうだ」
そう言って微笑んだライオネル様の顔は、とんでもなく美しかった。これは……いわゆる、フラグというやつでは?
貴族の次は、まさかの勇者様だった。
魔王討伐の旅の途中だという勇者アルド率いるパーティーが、休息のために立ち寄ったのだ。
勇者アルドは、絵に描いたような好青年。強くて優しくて、仲間からの信頼も厚い、完璧超人。……に、見えたんだけど。
(うぅ……今夜の夕食、メインはピーマンの肉詰めか……。ピーマン、子供の頃から苦手なんだよな……。でも、勇者がピーマン嫌いなんて、威厳がなさすぎる! 仲間にだけは絶対に知られたくない!)
……勇者様、ピーマン嫌いだった。
あまりの情けなさに、思わず吹き出しそうになるのを必死でこらえる。
私はまたもや厨房に駆け込み、シェフにお願いした。
「シェフ! 勇者様のお皿だけ、ピーマンの代わりにパプリカの肉詰めにしてください! 赤いやつで!」
「はあ? なんでまた……」
「いいからお願いです! 勇者様の威厳のためなんです!」
その夜、食堂に並んだ豪華なディナー。勇者様の前にだけ、こっそりパプリカの肉詰めが置かれた。
「おや? 俺のだけパプリカだな」
「ええ! 勇者様は炎の魔法を得意となさると伺いましたので、情熱の赤色にしてみました!」
我ながら苦しい言い訳だ。でも、勇者様は感動で目を潤ませていた。
(か、神よ……! この宿のフロント係は、俺の心の叫びを聞き届けてくれた! 彼女こそ聖女だ! 俺のピーマン嫌いを誰にも知られずに済んだ……!)
それ以来、勇者アルドは私を「心の友」と呼び、旅先から「今日の晩ごはんにはピーマンが出ませんように」という切実な手紙を送ってくるようになった。
いや、知らんがな。
―・―・―
領主、貴族、勇者と、立て続けに大物が訪れたことで、『木漏れ日の宿』は国中にその名を知られるようになった。そしてついに、この国で一番やんごとなきあの方まで、お忍びでやってきたのだ。
「やあ! 僕がこの国の王太子、エドワードだってことは内緒だよ!」
きらびやかな金髪を揺らし、人懐っこい笑みを浮かべる美青年。……って、全然お忍べてない! オーラがダダ漏れですよ、王太子様!
お付きの騎士団長が、私の前で深々と頭を下げた。
「申し訳ない。殿下は、一度でいいから身分を隠して街を歩いてみたいと、我々の制止を振り切って……。どうか、よしなにお願いいたします」
「は、はあ……」
キラキラした笑顔を振りまく王太子様。でも、彼の心の中は、少し違うようだった。
(あーあ、結局お城と変わらないや。騎士たちが周りを固めてるから、誰も気軽に話しかけてこないし。本当は、冒険者たちが集まる酒場で、身分なんて関係なく、ワイワイ騒いでみたかったのになあ……)
王族の悩みも、意外と普通なんだな。
よし、一肌脱いであげようじゃないの!
私は騎士団長にこっそり耳打ちした。
「今夜だけ、王太子様を自由にしてさしあげませんか? この宿の地下にある酒場なら、常連客ばかりですし、私が口止めしておきますから。それだけだと、ご心配だと思いますので、従業員の方だけが入れる裏口がありますのでそこで王太子様にバレないように隠れて護衛もできるように手配もしときます」
「なっ、しかし、殿下の御身に何かあっては……!」
「大丈夫です! 私が責任をもって、最高に楽しい『普通の夜』をプレゼントします!」
怪しい人がいたら、私のスキルでわかるもんね。
私の妙な自信に気圧されたのか、騎士団長は渋々頷いてくれた。
その夜、おじさんと酒場のマスターを説得した私は王太子様を普通の冒険者の服に着替えさせ、地下の酒場へと案内した。
「うわー! すごい! 本物の酒場だ!」
目を輝かせる王太子様。私は彼を常連の冒険者たちに「遠い街から来た新米冒険者のエドだ」と紹介した。最初は遠慮していた王太子様も、気さくな冒険者たちに囲まれ、武勇伝を聞いたり、腕相撲をしたり、一緒になって歌ったりするうちに、すっかり打ち解けていった。
その間、私も微力ながら王太子様の側でサポートさせていただいた。
近くで見たその笑顔は、本当に楽しそうだった。
翌朝、王太子様は私の手をとり、熱っぽく言った。
「紬! 君のおかげで、生涯忘れられない夜になったよ。ありがとう。君となら本当の自分をさらけ出せる気がするんだ。もし君が望むなら、僕の妃として……」
「滅相もございません!」
危ない危ない。これ以上、面倒ごとを抱えるのはごめんだ。
でも、王太子様は諦めていないようで、王都に帰ってからも、城の舞踏会への招待状を何度も送ってくるようになった。もちろん、全部丁重にお断りしている。
そして、運命の日がやってきた。
その日、宿屋に現れたのは、黒いローブを目深にかぶった、長身の男性だった。顔は見えないが、とてつもない威圧感を放っている。宿屋中の空気が、一瞬で凍りついた。
「一部屋、頼む」
地を這うような低い声。おじさんさんもゴクリと唾を飲む。
でも、私のスキルは、そんな彼の意外すぎる心の声を拾っていた。
(ふむ、ここが噂の宿か。人間の営みを観察するのも、たまには良い。……それにしても、うちの娘へのお土産、何がいいだろうか。最近、反抗期でな……。可愛いぬいぐるみが良いと聞いたが、どこで売っているのやら……)
……え? 娘さんへのお土産? 反抗期?
この恐ろしげな見た目と、悩みの内容が全然一致しない!
私は恐怖より先に親近感が湧いてしまい、思わず口を開いていた。
「お客様、もしよろしければ、街の広場にある雑貨屋さんはいかがですか? ふわふわのウサギのぬいぐるみが、女の子たちに大人気ですよ」
「……なに?」
ローブの男性が、ピクリと反応する。
(な、なぜ俺が土産のことで悩んでいるとわかった!? この女、何者だ……!?)
しまった、またおせっかいが!
でも、ここまで来たら引き下がれない。
「いえ、その……遠くからいらしたご様子でしたので、お土産をお探しかな、と。娘さんがいらっしゃるなら、きっと喜ばれるかと……」
「……そうか。参考になった」
男性はそれだけ言うと、部屋の鍵を受け取って去っていった。
翌日、彼は何も言わずに宿を後にしたが、チェックアウトした部屋のテーブルの上には、一輪の美しい黒薔薇と、宿屋の料金とは別に金貨が一枚、置かれていたのだった。
後日、勇者アルドが血相を変えて宿屋に駆け込んできた。
「紬さん、大変だ! この宿に、魔王が立ち寄ったという情報がある! 何か変わったことはなかったか!?」
「え? 魔王……?」
私はふと、あのローブの男性を思い出した。あの威圧感、そしてあの黒薔薇……。
まさか、ね。
―・―・―
こうして、私の働く『木漏れ日の宿』は、人間だけでなく、領主、貴族、勇者、王太子、果ては魔王(たぶん)までが訪れる、世界で一番奇妙で、一番人気の宿屋になった。
相変わらず私の戦闘能力は皆無だし、派手な魔法が使えるわけでもない。
でも、私の『ささやきヒアリング』は、今日もいろんな人の心をちょっとだけ軽くしている。
「さて、今日のお客さんは……おっと、エルフの吟遊詩人さんか。自信満々に見えるけど、本当は新作の詩の評判が気になってドキドキしてるんだな」
よし、今夜のディナーの時、さりげなく演奏をお願いしてみよう。きっと、みんな拍手喝采のはずだから。
私はにっこり笑って、新たな客人を迎え入れた。
――誰かの役に立つ喜び。
地味だと思っていたこの力は、もしかしたら、どんな魔法よりも温かい奇跡を起こせるのかもしれない。
私の異世界宿屋ライフは、まだまだ始まったばかりだ。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
短編のため、かなりテンポは早くなってしまいましたがお楽しみいただけましたでしょうか?
一応補足です。
主人公のスキルの「ささやきヒアリング」の「ささやき」という部分については、主人公が近場の人を対象に意識すると、主人公の近くにいる人の心の声しか聞こえないことを指してます。
他の作品では、心の声が聞こえる人って無差別に周りの人の心の声が聞こえる設定が多いと思いますが、そうしてしまうと他作品と被ってしまうのでオリジナル要素入れてみました!
よろしければ評価してくださると励みになります!
よろしくお願いします!
令和7年10月13日追記。
続編として、「神様にもらった「なんとなく心が読める」スキルは外れかと思いきや、宿屋のフロントで使ったらなぜか貴族様から魔王様までフラグが立ちました 」を投稿しましたので、よろしければ見てくださると嬉しいです!
よろしくお願いします!
以下、続編のURLです!
https://ncode.syosetu.com/n0951lf/