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入替青春日記  作者: 水玉そら
学校の友だち編
8/17

女子とおでかけ

キョロキョロ周りを気にしてしまう。こんなに恥ずかしいことはない。僕からすれば女装して外を歩いているのと変わらないからだ。


金田「ひかりちゃん!」


後ろから肩を叩かれた。


翔太「うわっ。金田さん。」


金田「服かわいい!さすがだね!」


翔太「ま、まぁね。」


行き先を聞かされていないので金田さんについて行って、電車に乗った。


翔太「どこ行くの?」


金田「んー。言っちゃうか。キオンモール。」


なるほど。何度か行ったことがある。これまではゲームセンターとか映画でしか行ったことがない。


翔太「何するの?」


金田「いやまだ言わない。」


なんで隠すんだよ。


—————


金田「着いたー!」


翔太「まだ着いただけだよー。」


金田「よし。ということでケーキ食べに行こう!」


いきなり甘いもの?


金田「新作ケーキ今日からなんだ!」


翔太「へぇ。」


女子は甘いもの好きだよなぁ。太るとか言いながらいっぱい食べる。

それに無駄に写真に撮るよなぁ。インスタに上げるのだろう。彼女みたいに。


翔太「食べなよ。」


金田「ベストショット撮った後にね。」


金田さんの前にあるのが新作のチーズケーキらしい。僕はチーズケーキは食べないのでチョコレートケーキにした。


翔太「先に食べちゃうよ。」


金田「どぅずぅー。(どうぞ)」


チョコレートは好きなので普通に楽しみだ。食べてみた。


翔太「うま。」


いつもより美味しく感じた。というか体が求めている感じ。食べた瞬間幸福感で満たされる。

これは止まらない。


金田「いただきまーす。んー!美味しい!」


幸せそうだなぁ。今ならちょっとわかる気がする。


金田「ごちそうさまでした!」


翔太「ここよく来るの?」


金田「うん。ここ好きなんだ。」


翔太「へぇ。」


今度また来よう。


翔太「次は?」


金田「へへん。」


金田さんは不気味な笑みを浮かべた。何か嫌な予感がした。


—————


金田「やっぱりひかりちゃんはリボンが似合うからこっちだな。いーやこっちも捨てがたい。」


僕は着せ替え人形かなんかなのか?

服屋に来たかと思えば金田さんは自分のを選ばずに僕に似合う服を選び始めた。


翔太「あの、金田さん?自分のは?」


金田「ちょっと待って。今、ひかりちゃんの素材の良さを引き出す組み合わせを考えてるから。」


女子、わからん。


金田さんに渡された服を持って試着室に入った。こんな服触り慣れていない。僕が触っていいものなのか?とりあえず、着ないことには終わらない。僕はゆっくり着て恐る恐るカーテンを開けた。


翔太「ど、どう?」


金田「うわっ!かわいい!眩しい!天使か?!」


翔太「自分で着せといて膝から崩れ落ちるな!」


金田「写真に収めさせていただきます。」


パシャ、パシャ


翔太「お、おい!」


ふと、試着室の中の鏡に映る自分を見た。


翔太「か、わいい…?」


金田「こんなブス、ひかりちゃんには敵いません。」


翔太「これください。」


なぜか買ってしまった。


翔太「ちょっと映画見て落ち着こ。」


金田「お!映画!」


—————


上映後、隣の金田さんを見ると、


金田「いい映画だぁあぁ。」


ぼろ泣きだった。


翔太「感情豊かすぎん?」


金田「だって、あれは切ねぇよぉ。」


落ち着かせるどころかもっと興奮させてしまった。


翔太「他はやりたいことない?」


金田「一通りやったかな?ひかりちゃんとお出かけして楽しかった。もっと一緒にいろんなとこ行こうね!」


女子にそんなこと言われたら照れてしまう。


翔太「も、もちろん。」


近くにトイレを見つけた。


翔太「あ、ちょっとトイレ。」


金田「じゃあ待ってるね。私は映画の前に行ったし。」


—————


ひかりちゃんは本当にかわいい。顔が整っていてスタイル抜群。ひかりちゃんならどんな服着ても似合うんだろう。

ケーキはあんまり食べないのかな?お店に入った途端不安そうな顔をした。お店が苦手だったりするのかな…


男「ねぇね君、この後俺とお茶しない?」


金田「誰ですか。行きませんよ。」


男「いやいやそんなこと言わないでさ。」


いった…!腕を掴まれた。


男「俺こんなかわいい子見たことないよ。」

 「ほんの十分。」


金田「離してください。警察呼びますよ。」


—————


毎回女子トイレに入るのはためらう。しかもすごく並ぶ。今回は当たりのトイレを引いた。列がなく、すぐに入れた。


翔太「金田さん、お待たせ…」


金田「離してください。」


男?!助けないと!

足を一歩踏み出した。

いや待て。このまま飛び出したところで、僕が助けられるのか?今朝、ひかりに腕を掴まれて実感している。男は力が強い。どうする?

一つ作戦を思いついた。ただし上手くいくかわからない。でもやるしかない。もし失敗したら全力で男を引き剥がす。それでいいだろう。

僕はスマホを取り出した。

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