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入替青春日記  作者: 水玉そら
夏祭り編
11/17

夏祭り①

私はあまり会話をしないので作者にも忘れられていないか心配な花岡ひかるです。

突然ですが皆さんはいじめって知ってますか?

特定の人を集中して傷つける行為です。もちろん悪い人はいじめた人。私は心底その人を嫌います。あと傍観という言葉も嫌い。

いじめは何が嫌かっていうと加害者に自分を否定されることもそうだけど、特に嫌なのは…


"友達ができないこと"


―――――


私は引っ越してきた知らない街で中学校に入学した。友だちを新たに作るのは大変そう。

初登校日、私は廊下でいじめを目撃した。

男複数人が小さな男の子を蹴っていた。初めて学校に来るのに何をいじめることがあるのかわからないが、私は逃げた。これは傍観ではない。自分を守るための最善の策だ。

しかし、放りっぱなしも気分が良くないので休み時間にいじめられていた男の子に話しかけた。


花岡「ねぇそれ何読んでるの?」


しばらく沈黙が続いた。


男子「あ…小説。難しいですよ。」


花岡「へぇ頭いいんだ。名前は?」


健太「穂高健太です。」


花岡「ははっ敬語。」


私たちは順調に仲良くなった。そしたら健太君はいじめられなくなった。

私は学校が大好き。健太君に会いに行っているようなものだ。今日も小説の話を聞いた。言い回しが好きだとか、ここの心情がエモいとか、聞いて飽きないものばかり。何より楽しそうに話す健太君が好きだった。


次の授業は国語なのでロッカーに教科書を取りに行った。チャイムが鳴りいつも通り教科書を開いた。

そこにはページいっぱいに悪口が書かれていた。

自分の周りからクスクスと笑い声が聞こえてくる。


誰だ?


出どころが気になったが周りを見渡すのが怖い。


なんでこんなこと…


その時間は悪口を見ながらなんとか終えた。

私が教科書をなんの反応もなくロッカーにしまったのが気に食わなかったのか、しゃがんでいる私を数人が軽く蹴りながら通りすぎていった。

健太君には話さなかった。もともといじめられていたので思い出させるのも良くないと思ったからだ。


その日からどんどんエスカレートしていった。

ある日は足を踏まれ、ある日はペットボトルの水をかけられ、そのまたある日は横断歩道で信号を待っていると背中を押されて車に轢かれそうになった。


友だちは0人、助けはない。というか当たり前だ。自ら猛獣の檻の中に入る人などいないだろう。


人と話さなくなった。会話は親くらい。いつしか発言するのが怖くなった。

私は不登校になった。


―――――


金田「暑~いぃ。」


翔太「暑がりだね。」


金田「ひかりちゃんは暑くないの?」


翔太「暑いのは暑いけど。」


僕(翔太)は金田さんと河川敷に来た。


男子「ごめ~ん!遅れた!」


金田「男子の分際で遅刻とは。」


男子「それ男子関係ないだろ。」


金田「名前がないくせに。」


男子「役名の問題!?」


僕はそんなことよりも屋台の焼きそばが食べたくてしかたがない。


翔太「行こ!屋台からおいしそうな匂い!」


男子「かわいい…」


金田「お!うちは?うちは?」


男子「はいはい。かわいー。」


金田「×す。あとで覚えてろ。」


—————


俺(早川)はこのバカと夏祭りに来た。


新島「竜二、竜二。俺りんご飴完食したことないんよね。」


早川「なんの自慢だよ。それに全部食え。」


新島は人生楽しそうだ。この先の悩みなんか…あるにはあるだろうけど、気楽に人生を謳歌するのだろう。


新島「ねぇ俺今ガム踏んだ。」


早川「はぁ?見せてくんな!早く拭け!」


バカだけど友だちだし、こいつもぼっちらしいし、付き合ってやろう。

ほんとは隣は…が良かった…というのは全部嘘!


新島「あ!あれ射的!よく噂されるけどさ、良い景品って倒れないように細工されてたりすんのかな?」


早川「知らねぇよ。」


言い放った瞬間新島は屋台に飛んで行った。


新島「おばちゃん!一回!」


やるんかい。


おばちゃん「一回五発、200円ね。」


新島「見てろこの俺様の高等テクを!」


凄い!めちゃめちゃかっこいいポーズをとっているつもりだ!こいつ!

(つまりめっちゃダサい)

一気に五発を消費し、見事全て外した。


新島「ざっとこんなもんよ。」


早川「どのツラさげて言ってんだ。」


新島「あ!花岡さんだ!」


早川「おい!待て!」


また飛んで行きそうになったので、引き留めた。


新島「今日も可愛いなぁ…って!隣にいんの桜田じゃね?付き合ってねぇんだよなぁ?!」


早川「だから付き合ってないって!…たぶん。」


―――――


「ヘックション!」

誰かが噂してる。


私(花岡)はひかりちゃんを誘って夏祭りに来た。誘い方はそれはもうひどかった。

お昼休み、お弁当を食べ終わった後、前日から練習していた文言を声に出した。


花岡『あ、あっ、夏休…な、夏ま…』


ひかり『え?なんて?』


思い出すだけで恥ずかしい。やり直したい。


ひかり「やっぱり屋台の食べ物はおいしいね。」


花岡「う、うん。」


自分からひかりちゃんを誘っておいてなんだが、私服の翔太君がすごくかっこいい。着こなしている。つまり、やばい。


ひかり「あ!あいつ僕の体で男子と遊んでやがる。」


花岡「ほんとだ。翔太君、楽しそう。」


ひかり「なんか腹立つ。」


花岡「まぁまぁ。」


あれ?今僕って…

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