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入替青春日記  作者: 水玉そら
学校の友だち編
10/17

成果

好き。好きか…。好きって何だろ。俺は無意識にひかりちゃんを見た。


ひかり「ん?何?」


早川「あ、いや。何でも。勉強、勉強しろ。」


俺は翔太が好き。いや好きじゃない。絶対好きじゃない。ふと昔の記憶を思い出した。


「気持ち悪い。」

「ゲイ、ホモ、オカマ。」

「もう一生関わるな。」


俺は目を瞑った。

俺はおかしい。そうだ、好きな女子を見つけよう。誰か…。


ひかり「ん?わからない?二次関数?」


やっぱりいい顔…。じゃない!


ひかり「並行移動の問題か。」


新島「あ!それ俺にも教えて!」


—————


夕方、日が落ちてきたので二人は帰った。


新島「サンキュー!もう満点確実!」


ひかり「無理だろ。」


早川「早く帰れ。もう六時回んぞ。」


新島「バーイ。」


ひかり「また明日。」


扉が閉じた瞬間、玄関が一気に静かになった。どっと疲れた。


早川「だぁぁぁー!」


玄関の床に頭を打ちつけた。

大事なのは中身だろ!側だけ翔太なんだぞ!中身ひかりちゃんなんだぞ!

そうだ。好きになった理由は見た目じゃないだろ。


…。


早川「好・き・じゃ・ねぇし!な訳ねぇし!」


男にデレデレするのは気持ち悪いって俺もわかっている。もっと男らしく女の子を好きにならな…きゃ…

あれ…?今翔太ってどっちだっけ…?


—————


ひかり「お兄ちゃん。」


翔太「何?」


ひかり「私このままじゃ嫌。」


翔太「何の話?」


今度は階段に連れてこられた。


翔太「おい。まさか、お前。」


ひかり「落ちる。」


ひかりが手を掴んで転ばそうとしてきた。


翔太「おいやめろ!絶対嫌だ!」


ひかり「このまま男の体のほうが嫌だ!」


おばあちゃん「こら!喧嘩はやめんかと言っただろう?」


ピタッと動きが止まった。ひかりはおばあちゃんに従順すぎる。


翔太「怪我すんだろ!」


ひかり「頭ぶつけてみるか。」


翔太「話聞いてる?」


額に激痛が走った。


翔太「いったー!宣言してからやれよ!」


ひかり「先に言ったら断るだろ。」


戻ることはなかった。


―――――


テスト返しの日の三組。

別に私は心配していない。しかし、新島渉とかいう早川君の友だちは朝からそわそわ教室を出たり入ったりしている。


新島「なぁ、俺できてたよな?」


早川「知らねぇよ。お前のテスト見てないし。」


ついに早川君に話しかけた。早川君もなんとなく新島のそわそわ具合には気づいてたらしい。まぁ勉強会のときは飲み込み早かったし大丈夫だろう。


チャイムが鳴り、先生が入ってきた。

まずは英語。私は92点だった。先ほど心配していないと言ったが、点数を見るのはやはりドキドキする。


教室の前のほうが騒がしくなってきた。静かに見れないのかね?新島が走ってきて、腰を机の角にぶつけた。


新島「…ってぇ!」


ひかり「走ってくんな。」


新島「英語ー。67点。」


ひかり「おー。」


新島「桜田は?」


覗こうとしたので慌てて隠した。


新島「おーいー。見ーせて。」


ひかり「この世に希望なくすぞ。」


―――――


この後は数学Ⅰが返ってくる。私の結果より新島の結果が気になる。ちなみに私は数学の教師が嫌い。


教師「おーい。このクラスひでぇぞ。ほんとに勉強したか?どーせ家でだらだらスマホばっかいじってんだろ。」


こういうところが嫌い。

私はなるべくこの教師が触っていないところを持ってテストを受け取った。


ひかり「87点かぁ。」


皆に睨まれた。声に出ていたようだ。


教師「お前ら桜田を見習ってちゃんと勉強するように。」


それだけは言わないでくれー!

どんな対応をとっても不正解になりかねない。

新島が腰を抑えながら歩いてきた。


新島「41点。見習ってこれ。」


ひかり「あはは。でも補習回避じゃん。」


87点よりほっとした。


―――――


休み時間、金田さんが僕のところに駆け寄ってきた。


金田「テストどないでした?」


翔太「関西弁。」


金田「いいでしょ。関西系女子。」


翔太「エセは関西人に嫌われるぞ。」


金田「んで、結果結果。」


翔太「訊かないで。」


金田「悪かったんやねぇ。」


金田さんは一緒にいると心地がいい。本当は男子だって知ったら引かれるだろうか?多分、いや絶対引かれる。


金田「ひかりちゃんは夏休み何する?」


翔太「何も決めてない。」


金田「じゃあさ夏祭り一緒に行こう!」


翔太「あー。あの河川敷で毎年やってる。」


男子「金田さん、夏祭りの話?」


クラスの男子が話しかけてきた。モブが二人。


金田「なんだね?貴様ら。」


男子「あのー。俺らも一緒に行きたいなぁ、なんつって。」


金田「貴様ら!女子を気安く誘うんじゃない!女子は女子だけで行くのだよ。」


そこまで言わなくても。


男子「ああそうかい。」

男子「ほらやめとけって言ったんだよ。」


可哀想なので引き留めた。


翔太「いや待って。いいよ僕は別に。いっぱいいたほうが楽しいでしょ。」


三人「かわいい…」


金田「ひかりちゃんがいいなら。貴様ら特別だぞ!」


男子「さっきから何なんだよそれ。」


金田「男子の分際で女子とお出かけなんかもってのほかなんだぞ!」

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