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みんなの安全を守ってきた「神の代行者」、パーティを追い出されたから、自分の安全を優先します。  作者: サアロフィア
第8章 モンテフルーツ大公爵の目的

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69 青商売術は150年後も役に立つ

 さて、場所が変わって、ここは、モンテ

 うっ、殺気を感じる。


 白石白丸の執務室です。


 白石白丸の執務机から少し離れた部屋の角に作業机があって、背の高い本棚が置いてある。

 そこから何冊かの本を取り出して調べ物をしている男性がいる。


 彼こそが、このモンテ領の領主兼入国審査官のモンテ

 うっ、殺気を感じる。


 白石白丸である。

 彼は、紅丸剣術、黄庵医術、青商売術を習得したのだが、最近は剣術に集中している。


白石白丸

「たしか、青商売術に、商品の売値についての心得が書いてあった気がするんだ。

 でも、出番が無くなったから、忘れてしまった。 うん、思い出せない」


 モンテ領内では、150年前のモンテマニー大公爵が築いてくれた仕組みや決まり事が今も生きている。だから、白石白丸が身につけた紅丸剣術、黄庵医術、青商売術のうち、かろうじて出番があったのは、紅丸剣術だけであった。


白石白丸

「いやあ、無用の長物、ごほんごほん、教養のひとつにしかならないと思っていたが、ここが知識の活かしどころだと思う。どこに書いてあったか、探せばきっと民のためになるはずだ。必ず探し出す」


 バンと、音を立てて、ドアが開いた。

 隠密 大地が入って来た。


大地

「モンテ、ごほんごほん、白丸様、ご報告があります」


 しーん、返事がない。誰もいないようだ。

 確かに、執務室の執務机には誰も座っていない。


大地

「白丸様の気配はあったから部屋にいるはずだ。

 そう言えば、気配がいつもよりも弱弱しかった。

 まさか、刺客が? いや、その辺の刺客では勝てないはず・・・」


 大地が執務室内を見渡すと、部屋の隅の作業机で、本を散らかして弱っている

白丸を見つけた。 小声で何かをぶつぶつと言いながら、本のページをめくっている。

 いつもなら、ここまで近づく前に気付いて、報告を聞いてくれるのだが、様子がおかしい。


大地

「白丸様」


白丸

「ないなあ、書いてあったと思ったのだが・・・」


大地

「白石白丸様」


白丸

「思い違いだったのかなあ。今日中に見つかるかなあ」


 2回も呼んだのに返事できないくらい集中しているのか!

とは思ったのだが、なんだか腹が立って来た大地は、最後の手段に出ることにした。

 大地は大きく息を吸い込んでから、決意をした表情で、次のひとことを放った。


大地

「モンテフルーツ大公爵様」


白石白丸

「大地、その名前で呼ぶのは止めてくれないか?

 えっ? いつの間に、こんな近くに来た。

 知らない間に、腕をあげたのか?」


大地

「いいえ、俺は変わりません。

 白丸様が2回も呼んだのに気づかないくらい、本に集中されていたのです。

 そんなに集中するなんて、なにを読まれていたのですか?」


白丸

「青商売術を読んでいた。 どこかで読んだ気がするのだが、該当する記述が見つからないんだ」


大地

「それでは、俺の報告を先に聞いてもらっても良いですか?」


白丸

「おお、それは、ご苦労だった。

 すぐに聞かせてもらおう」


大地

「じつは、吉田油屋は、灯油を安く売ることで、モンテ領内の者たちがお金を稼げないようにして、貧乏にすることが目的だったのです」


白丸

「そうなると、好きな相手がいても、十分な生活費を稼げないから、結婚できないな」


大地

「それだけではなくて、ライバルの店、競争相手がいなくなってから、3倍の値段で売って儲けるつまりだそうです」


白丸

「なんと、その考え方は、」


大地

「ええ、悪知恵がすぎますね」


白丸

「青商売術に書いてあった取り締まり対象ではないか?

 思い出した。 でかしたぞ、大地。

 大地のおかげで、探し物が見つかりそうだ」


大地

「あまり、驚かれませんね」


白丸

「その儲け方と対処法、ダメな理由を150年前に、青兵衛様が書き残してくれたおかげだ。

 そうそう、安売りして、競合店をつぶしてから、3倍儲ける。

 これがキーワードだったんだ。

 ちょっと待っていてくれ。」


大地 こころの声

『1時間くらい待たされるのかなあ?』


大地

「もちろんです」


白丸は本の目次を調べ始めた。


白丸

「販売価格について

 安売りをさせてならない。


 安売りを認めると、多くの店がつぶれてしまう。

 これだ、あったぞ。


 大地、見てくれ。

 これを探していたんだ」


 白丸は、うれしそうに大地に該当するページを見せてきた。


大地

「ありがとうございます。

 こ、これは」


白丸

「な! まさに、この手を打つときだよな」


 お読みいただき、ありがとうございます。

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