58 この二人は引き離す方がいい
武闘家みやびは、副人格のマーサにシフトしていた。
マーサ こころの声
『なるほど、鑑定師の上級スキルは本当に便利で強力ね。
使い方を間違うと人間不信になるのも納得だわ。
未来知見の女神 ミサキ様に感謝しましょう。
それにしても店員さんがここにいることは、店員さんにとっても、あの店長らしき女性にとっても、毒にしかならないわね』
マーサ
「ミエルさん、アランさん、店員さんに選んでもらった服は、どうかしら?」
ミエル
「とっても、似合っているよ」
アラン
「まるで、三姉妹のようだよ」
アリス
「うふふ、ありがとう、アラン」
マーサとアリスは1着ずつ服を買うことにした。
マーサ
「店長さん、おかげさまで良い買い物ができました。 この店の中にある服は、どれも素晴らしいですわ。
そして、数多くの服の中から、ぴったりと合う服を選んでくださった店員さんにも感謝しますわ」
店長
「それは、それは。」
店長の女性Bはマーサの言葉の前半は笑顔で聞いていたが、後半では鬼のような形相になって、店員である女性Cをにらみつけていた。
マーサ こころの声
『この二人は引き離す方がいいわね』
マーサ
「貴婦人の店長さん、ご相談があります」
貴婦人と呼ばれて、ものすごく気を良くした女Bは、マーサを見た。
女B
「まあ、なにかしら?」
マーサ
「店長さんは、お優しい方ですから、この店員さんを雇い続けていらっしゃいますが、そのようなお顔をさせる店員さんとは、星占いが合わないようですわ」
女B
「それは、いつも思っているわ。
でもねえ、一度雇ったら、やめてもらうことができないのよ。
もっと良い職場を見つけてくれない限りね」
マーサ
「ここより良い職場は無理と思いますが、彼女を雇っても良いと思う職場に心当たりがございます。
こちらの方を連れて行っても構いませんか?」
女B
「ええ、どうぞ、どうぞ。 良かったねえ、新しい雇い主の言うことをよく聞くんだよ」
店長である女Bは、まるで長い便秘が解消したかのような「すがすがしい表情」をしていた。
マーサは、女Cが身支度と荷物をまとめるのを待ってから、店を出た。
そして、みやびが小声でつぶやいていた。
マーサ 小声
「シフト みやび」
つづく
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