56 シフト、マーサ ふたたび
ミエルたちは、みやびが仲間に引き入れた男性と話していた。
男B
「ボクは、ワカルと言います。
これから、お願いします」
みやび
「わたしは、みやび。 こっちは、ミエル。
そして、アラン、アリス。
すぐには、覚えられないだろうから、みやびに聞けばいいさ」
ワカル
「みやび様、よろしくお願いします」
ミエル
「ボクたちは、飯屋をする場所を探しているんだ。
あの店から離れた場所、町の真ん中をはさんで、反対側で探そうと思う」
ワカル
「それでは、ご案内します。
とはいえ、方向音痴ですから、近道は教えられません」
ミエル
「ああ、助かるよ」
しばらく歩くと、おしゃれな服が並んでいる店が多くなった。
アリス
「ここが町の中心ね、おしゃれな服が多いわね。
みやび、店の場所が決まったら、見に行きましょうよ」
みやび
「いいさね、ミエルが可愛いと思う服を選びたいさ」
店の奥から、高い不機嫌な声が聞こえてきた。
女B
「なんなのよ、あんた! ちょっと綺麗で賢いからって、調子に乗ってんじゃないわよ」
女C
「なにをおっしゃてるのですか? 調子に乗っているって、どういう意味ですか?」
女B
「そういうところが駄目って言っているのよ!」
女C
「あなたがなぜワタシを嫌うのか分かりませんが、言いがかりではありませんか?」
ワカルが、おそるおそる、みやびに話しかけた。
ワカル
「あの、みやび様、あの女性も助けてくださいませんか?」
ミエルとアランは思うところがあるのか、目を細くしていた。
みにくいイジメを見たくないようだ。
アリス
「みやび様、また、わたしたちがお守りするならば、さっきみたいに変身できますか?」
みやび こころの声
『マーサ、どうさ? できそうさ?』
マーサ こころの声
『そうね、奇数は良くないから、ちょうどいいわ。
彼女を引き入れたいわ』
みやび こころの声
『マーサ、お願いするさ』
みやび 小声
「シフト マーサ」
マーサ
「ミエルさん、アランさん、アリスさん。
今回も、ワタシを守ってくださいますか?」
つづく
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