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第四話:グロい攻略対象とイカれヒロイン

全編完結済み。連続投稿になりますのでこちらは第四話となりますのでご注意をお願いします

いよいよゲーム本編のスタートである王立学園の入学式の日がやって来た


王立学園の生徒は一部の成績優秀な平民を除きほぼ貴族、名目上は様々な知見を得るために爵位を無視して平等、実態は酷いものだけれど王子を含めた攻略対象者にエンカウントしないために名目上のルールを守って行動し始めた


ちゃんと攻略してないというか攻略させない鬼畜仕様だったけどお決まりのイベントはあるはず、イベントが起きそうな場所は避ける、生徒会には入らない、学院の静かな裏庭なども群れない一匹狼タイプの攻略対象者が居る可能性もある

 

入試も簡単なものだったけれど程々の成績にして王子と違うクラスになれるようにした、成績順にA~Eに割り振られるはずなのだけど王子は成績優秀者の集まるAクラス、私は成績の悪かった者が集まるEクラス…学院もグルなのね


この事はお父様にもお伝えしたけどクラスの方はそのままEクラスにしてもらった、少々不名誉ではあるけど近づかなくて済むのなら好都合。お父様も同じ考えだったようで解ってもらえたわ


庶民たちの間に広まった私の悪い噂はアンたちが潰してくれたけど、貴族の間に広まってしまった噂を消すことは出来ない。案の定噂を鵜呑みにして私を蔑む人たちが令嬢にも令息にもいて休み時間にわざわざやって来て哀れみの目を向けに来る


暇人なのね

(シャンネ大丈夫?)

(腹が立たないわけじゃないけど、関わりを持てばもっと腹が立つでしょうから今の方がいいわ)

(もう無理はしないでね)

(ありがとうジュリア)


Eクラスは同じ学園内に有っても華やかな上流貴族の社交とは無縁の世界、良くて中の下くらいの貴族までしか居ない、イベントとも無縁なのでしょう。わざわざ遠くのクラスから来て少々嫌味を言われたりもするけど割りと平穏な日々を送れている。


「シャンネ、あのねここが解らないのだけれど…」


「ここはこうしてこうすると~」


「ありがとうシャンネ!シャンネってば勉強もできて教えるのも上手なのになんでEクラスにいるのかしら?」


私は口に指を当てクラスメイトに、し~っと合図を送る


「あ…そういうこと」


彼女も理解してくれたようで苦笑いしてる


(でももったいないよね、シャンネは実際に優秀なのにこんな事されているってことはもしかしたら他にもこのクラスに同じ様な目に遭っている子もいるのかしら)


(そうね…公爵令嬢の私にこんな事ができるのなら位の低い子達に同じことをしている可能性は大いにあるわね)


(あ!いい事思いついたわ)


(シャンネ…何か悪いことを考えてない?)


(やられっぱなしは嫌じゃない?ちょっとした意趣返しよ)


それから私はクラスの子達に勉強を教え始めた。性格によっては私のやり方では上手く行かないところはジュリアにも手伝って想ったりもしながら教えていくとクラス全体の学力が上がり始めた



半年後


な・ぜ・か・学院長も含めた学院上層部が総取っ替えになった何故かしらね~

(シャンネったらいたずらが成功した子供みたい、お父様が不正を正してくれたのね)


そして半年に一回のテストではEクラスはDクラスと入れ替わった。


「今回は基礎を徹底したからね!今後はもっと本格的に行くわよ!」


「「「ええ~」」」


クラスのあちらこちらから不満の声が上がるけど皆の顔は笑顔とやる気に満ちていた。


もうこの頃になるとクラス内で私の悪い噂を信じている者居なかったけどクラスの皆には釘を差した


「クラスがEからDに変わったけど無理に私に関する悪い噂を訂正しないでちょうだい。成績では上でも身分が上なのは変わらないわ、わたしはみんなと一緒に卒業したいの、だから無理はしないでね」


仲のいい友達が貶されていれば誰だって気分は良くない、でもこの世界にははっきりとした線引かいきゅうがあるのだ。悲しいけれど正しさだけでは世渡りできない


みんな渋々といった感じで解ってくれたけど中には


「でも偉くなったらちゃんと間違っていることには訂正させるからね!君には恩があるんだ、必ず偉くなるよ」


彼、デリムは二年生になったら生徒会に入りたいとその為にももっと勉強を教えてほしいと懇願してきた。勉強を教えるのは全然構わないのだけれど…生徒会は危ない気がするのよね…入らないよう説得したい


私達は年末の試験でまたしても全員でクラス替え、DからCにランクアップ、そして私は結局根負けし二年になるとデリムは念願通り生徒会に入り、デリムは子爵家の嫡男だけど生徒会での序列では下の方に当たる


デリムが王子たちに無体を働かれてないか気になる私は攻略対象エネミーたちとのエンカントを避けながらデリムのことを聞いて回るようになっていった。


(デリムのことが気になる?)

(ええ気になるわ。ひどい目に遭っていなければ良いんだけど…)

(そういう意味では無いのだけれど…)

(ち、違うわよ!)

(私『も』彼の事好きよ。デリムが貴方の事をよく見ているのに気づいていないわけがないと思うのだけど)


私の目を通して周りを見ているのだからバレバレか…確かにデリムのことを生徒会のこととは別にしても気になり始めている。でも私前世でも喪女だったし好きとか嫌いとかそういう事がわかんない

 

授業が終わり下校の時間、デリムを見ると廊下で誰かと話している


あれは生徒会の、確か攻略対象の取り巻き…


胸騒ぎのした私は彼の後を追う、学院の裏庭へ行くみたい


陽の落ちかけた裏庭は影が伸び薄暗くていなにか嫌な感じだ



薄暗くてよく見えないけど数匹の人型モンスターと二人の人影が見える


人影の一人が突き飛ばされたのか尻餅をついて倒れる


「あんたさぁ、最近仕事でもないのに生徒会室に来るわよね。コソコソと何をしているのか知らないけど目障りなのよ」


ゴスッ!人影が人型モンスターに蹴られた拍子に日の当たる場所へと転がりそれがデリムだとわかった


「ちっと成績が良いくらいの子爵家の分際で調子に乗ってんじゃねぇよ」


人型モンスターがデリムにもう一度蹴りを入れようと足を振り上げ


「何をしているの!やめなさい!」

たまらず駆け寄り出リムの前に立つ


「シャ、シャンネどうして此処に!」


「呼び捨てかよ。可哀想に子爵家じゃあ身分についても教えてもらえねぇのか」


「学院内は平等なのですから彼が私を名前で呼ぶことに問題は有りません。それよりも複数人で取り囲み一方的に暴力を振るうあなた方のほうが問題です!」


「やっと御出ましぃ~?」

やたらと甘ったるい声で話しかけてくるピンク髪の女を見る、遠目からは見ても近づかない様にしていた主人公ヒロイン


「テオレイド、ね!やっぱり来たでしょう。どうせこの女がデリムを誑し込んで私達に嫌がらせするつもりだったのよそうに違いないわ」


「予との婚約を破棄するたわけな上に子爵ごときに熱を上げるとはつくづく見る目のない女だ」

(その理論で行くと男爵令嬢に入れ込んでいる王子はどうなるのかしらね?)

ジュリアの声がいつになく冷たい

(人の恋路を邪魔する気はないけど、これが次期国王と妃では民はたまったもんじゃないわ)

ブクマや評価をしていただけると作者が大変喜びます!続きを書く活力になりますので


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