サウナーと閃き
質素だが、とても暖かな食事を食べたことで
満足感はかなりあった。
イルもどうやら久しぶりの暖かな食事で、
満足そうにしている様子である。
さて、どうやらこのサウナーのスキル
病気なのか呪いなのかまだわからないがこの体が
凍りつく症状や、寒さに対する抵抗力があるのではと
推測した。
なぜなら、レベルが上がることで使えるようになった
温度と範囲を使った際に若干ではあるが、
凍りつきの進行が止まっていたこと
また、さっきの食事サウナーが作動しているこの空間では物をすぐに冷やしてしまう呪いは発動していないことが決定打になった。
『イル、俺の魔法で2人の病気なんとかできるかも』
「え?!」イルは目を丸くして驚く
「確かにさっき溶けてたけどあの暑い中2人をそのままにしてたら火傷でしんじゃうよ」
イルの言うことは確かなのである。
『そう、あのまま入ってれば火傷なり水分がなくなり2人は死んでしまうがこの凍りつく病がもし呪いならなんとかできるかもしれない』
この発言に根拠はあり、自身の持っているクラフターのスキルとサウナーという能力2つがあれば呪いを解くことが出来る。そう思っていた。
わたしが外でみた白樺のような木
あれでヴィヒタを作ろう。
ヴィヒタとは、サウナが生まれたフィンランドで
その当時からあるもの。白樺の葉をくくり、
ブーケ状にしたものだ、これはサウナ前に、友人、パートナー同士でこのヴィヒタで体を叩くことで、
血行を促し、毒を排出させる効果があり
また、呪いを解く、運気をあげるなどスピリチュアル的な効果もあるのだという。
『イル、あの外に生えてる木の葉っぱをあつめようか』
「な、なにするの?!」驚いた様子だ
『道具を作るんだ呪いを解く為の』
「え、ホントにそんなことできるの」
レンは話も聞かず外へ飛びでるのであった。






